STマイクロエレクトロニクス、低軌道衛星アプリケーション向け高機能・耐放射線PoLコンバータを発表

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、低軌道(LEO)衛星で使われるPoint-of-Load(PoL)降圧コンバータ「LEOPOL1」を発表しました。同製品は、北米、アジアおよびヨーロッパ全域に拡大している「新たな宇宙(New Space)」市場をターゲットとする機器開発メーカーのニーズに対応します。
民間企業主導で成長している新宇宙産業は、優れた費用対効果で構築・打ち上げられた低軌道衛星から提供される通信や地球観測などの新しいサービスを可能にしています。LEOPOL1は、統計的プロセス制御を含む自動車業界の評価手法の知見を活用しており、LEO衛星に最適化された品質保証と耐放射線性を備えた低い運用コストを実現するLEOシリーズのディスクリート電源 / アナログ / ロジックICの最新製品です。
LEOPOL1は、LEO高度で生じる障害に耐える設計になっている耐放射線性製品で、宇宙で実証済みのSTのBCD6-SOI(シリコン・オン・インシュレータ)技術を活用しています。耐性を示す主要なパラメータとして、50krad(Si)の全吸収線量(TID)と、3×10^11 proton/cm2の総非イオン化線量(TNID)耐性を備えており、シングル・イベント効果(SEE)性能は最大62 MeV.cm2/mgです。
LEOPOL1は、インターリーブ構成などの柔軟性の高い機能を搭載しており、複数のLEOPOL1コンバータを並列で使用して、負荷に流れる電流を増大させることができます。さらに、同期機能により、複数の電圧レールを持つ機器のパワーアップ・シーケンシングが容易になります。同コンバータは最大7Aを供給し、グランド・レベルで最大12Vの入力電圧を受け入れます。また、62MeV.cm2/mgの環境で6V時に5Aを供給します。
STのLEOシリーズは、LEOPOL1が加わることで幅広い回路設計要件に対応できるようになりました。このポートフォリオには、一般的なロジック・ゲートやバッファ、LVDSトランシーバ、8チャネルの12bit ADコンバータ、低ドロップアウト・レギュレータ(LDO)も含まれています。いずれの製品も、LEOアプリケーション専用に開発されたSTの独自仕様を満たしており、性能パラメータに加えて、製造制御と品質保証にも対応しています。さらに、すべての製品が適合証明書付きで提供されます。
LEOPOL1は現在量産中で、31個入りのチューブスティック、250個入りのテープ & リール、またはサンプル用に7個入りテープ・スティックで提供されます。価格については、STのセールス・オフィスまでお問い合わせください。
STのLEO耐放射線性ICの詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約50,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
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TEL : 03-5783-8250
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