多様な人々の暮らしを相互理解するために 「身体に障害がある人のお掃除」花王アンケート結果公開
My Kao「くらしラボ」にて、12月19日公開
花王株式会社では、暮らしに関わる様々な調査を行っています。今回は、株式会社ミライロの協力を得て、普段知る機会が少ない「身体に障害がある人のお掃除」についてのアンケート結果を、My Kao「くらしラボ」(※1)にて2023年12月19日に公開いたします。
掃除という日常的な行動を通して、障害のある人の思いに触れ、理解を深めることで、多様な人々がともにいきいきと暮らす社会を一緒に考える機会にしていただければと考えます。
【主な調査結果のポイント】
●リビング掃除は「自分」が行う約8割
●掃除道具は障害の有無による大きな違いなし
●障害によって様々な困りごとが生じている
●道具や姿勢など、工夫しながら掃除
【調査概要】
「自宅の掃除について」
◎2023年10月/インターネット調査/ミライロモニター/身体に障害がある327人
※このリリースでは、視覚障害のある方が利用するスクリーン・リーダー(コンピュータの画面読み上げソフトウェア)が正確に読めるように、「障害者」を「障がい(さわりがいと読み上げられる)」ではなく「障害」と表記しています。
●リビング掃除は「自分」が行う約8割
障害の種類や程度は様々ですが、身体に障害がある人で「自分自身」がリビングの掃除をする人は約8割、ホームヘルパーや家事代行サービスといった外部サポートの利用は1割程度でした。リビングや自室の掃除は、大多数の人が「自分自身」や「同居家族」で行っています。
●掃除道具は障害の有無による大きな違いなし
「自分自身」でリビング掃除をする人が使っている掃除道具で、最も多いのは「掃除機」(89%)。次いで「フロア用ワイパー」(47%)、「ウエットティッシュ」(32%)、「粘着式クリーナー」(31%)と続き、「ロボット掃除機」の利用は11%で、障害の有無による大きな違いはあまり見られません。
●障害によって様々な困りごとが生じている
立ったり座ったり、手を上げたり伸ばしたりができないので、掃除は大変!
汚れが見えにくい!掃除の仕上がりが確認できないのが困りもの
音に気付かず失敗 補聴器と掃除機って相性が悪い
障害の種類によっては「力を入れる」「長時間立つ」「前かがみになる」「しゃがむ」という動作が難しかったり、「雑巾を絞る」「掃除機を持って移動する」という行為が負担になったりすることも。また、視覚障害では、そもそも「ホコリや汚れが見えにくい」「掃除の仕上がりが確認できない」など、掃除をする動作以外での困りごともあがりました。
●道具や姿勢など、工夫しながら掃除
片手で掃除できる!軽い掃除道具
かがまないで済む!長い柄の掃除道具
壁や手すり、家具につかまりながら掃除機かけ
見えないから、聞こえないから、念入りに
家族を巻き込み、できるところだけ。多少の汚れは気にしない!
アンケート結果からは、身体への負担を極力避け、楽になる道具を選んだり、汚れが見えないから、毎日掃除をしたり、聞こえなくても周囲には騒音の配慮をするなど、「できる範囲の掃除は自分でしたい」そんな思いを大切にしていることが伝わってきました。
また、「掃除は私がしなきゃ」と気負わず、できないことは家族やヘルパーを頼り、「多少汚れていても気にしない」とポジティブな気持ちの切り替えも、掃除という家事を続けるコツだと感じました。
詳しくは以下URLをご確認ください。
▶ My kaoくらしラボ 「身体に障害がある人 327人の声 リビングや自分の部屋の掃除、どうしてる?」
https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/special/002/
(2023年12月掲載)
調査協力:
株式会社ミライロ( https://www.mirairo.co.jp/ )
障害がある当事者の視点を活かし「環境・意識・情報」のバリアを解決するソリューションを提供しています。
※1「くらしラボ」の説明
花王が運営する双方向のデジタルプラットフォーム「My Kao」内にある生活情報サイト。生活者一人ひとりの暮らしを見つめる長年の生活者研究から得られた知見を元に、家事・美容・健康などいまの暮らしに役立つハウツー情報や、これからのこころ豊かな暮らし、社会を考えるための情報を生活者視点で発信しています。
My Kao「くらしラボ」 https://my.kao-kirei.com/kurashi-labo/
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