リハビリ業界向けAIソリューションを提供開始 データに基づき最適な計画と効率運用、リハビリ業界に新たなスタンダードを提案

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、AI関連事業において、当社が提供するAI予測分析ツール「Prediction One」を応用し、リハビリテーション病棟向けに患者の予後予測を行う「リハビリAIソリューション」を本日より提供開始します。(※1)

 「リハビリAIソリューション」は、リハビリテーション病棟に特化したUIを備え、患者の属性データ等をもとに、18項目のFIM(※2)や入院期間の予測など、20のAIモデルをワンクリックで実行できます。これによりユーザーであるセラピストは、日常生活レベル(ADL)の管理をスムーズに行うことができ、患者への介入に集中することが可能となります。

本ソリューションは、2024年6月から一部のリハビリ病棟においてテスト導入を開始しておりましたが、ユーザーからの声をもとにアップデートを重ね、このたび正式にリリースする運びとなりました。

(※1)本ソリューションは、医療機器ではありません。学習した統計データと入力データを比較しているのみとなり、予防・診断・治療等の目的では利用できません。

(※2)FIM人の日常生活動作の介護量を評価し、適切な治療やリハビリにつながるように考えられた指標

【主な特徴】

  • リハビリ専用UIによる効率的な操作:

通常の「Prediction One」を用いる場合、FIM全18項目を予測する際、予測を18回実行する必要があり、出力データも複数生成される状態でした。専用UIでは、目的とする予測を20モデルまでワンクリックで一挙に実行でき、結果を表形式の一覧で表示するため、業務効率を大幅に向上させることができます。

また、患者データはシンプルな項目のみでも高精度に予測することができます。多くのデータを準備せずとも、すぐにAI活用をスタートすることができます。

  • 多様な予測モデルへの展開:

FIM予後予測だけではなく、病院のニーズに応じて上肢麻痺の回復予測や入院期間の予測など、病院のデータを活用して新たなAIモデルが開発可能です。

  • 専任データサイエンティストによるサポート:

各病院のニーズにマッチしたAI活用方法を、専任のデータサイエンティストが提案します。AI適用対象の特定から、各病院独自のAI開発・導入、導入後の継続サポートまで、スムーズなAI活用を支援します。

  • 高いセキュリティと柔軟な導入形態:

外部のインターネット環境を必要とせず、オンプレミス環境で導入でき、情報漏洩リスクを最小限に抑えます。また、ニーズに応じたミニマムスタートも柔軟に対応します。

本ソリューションのテスト導入を行った病院より、以下の成果が報告されています。

・実績指数管理業務が効率的に:

「複数の患者の予測の結果がすぐにわかるので実績指数の管理業務の効率化に役立っています。患者に向き合う時間を増やし、より介入に集中する事が出来るようになりました。」

・予測業務の工数削減:

「操作画面はシンプルなので、直感的に操作できました。困った時はいつでもサポートしてもらえるので、安心です。」

・院内データ活用を実現:

「データベースを構築したものの、蓄積されたデータを活用しきれず、困っていました。様々なAIを構築できるので、リハビリ業界全体のAI活用をリードできている実感があります。」

当社は今後もサービスのアップデートを重ね、リハビリの質向上による患者・家族へのより良いサービス提供と、院内業務効率化の両立をサポートし、リハビリ業界におけるAI活用のスタンダード化を目指してまいります。


※「リハビリAIソリューション」に関する詳細は、サービスページを参照ください。
  https://ict.sonynetwork.co.jp/service/po-for-rehabilitation.html
※法人のお客さまからのお問い合わせは、以下ページを参照ください。
  https://ict.sonynetwork.co.jp/contact/po-for-rehabilitation.html

<別紙>  提供背景

回復期リハビリテーション病棟とは、急性期の治療を終えて、本来の生活に少しでも近づけるためのリハビリテーションを専門に行う施設です。ここではリハビリテーション実施計画や、実績指数と呼ばれるリハビリ効果を示す指標の管理において、患者の予後を予測することが必須の業務です。

従来、予後予測を行うためには現場のセラピストが、大量のデータを解析するために時間を割く必要がありました。このたびAIを活用することにより、短時間で精度の高い予測を行うことができ、病院のリハビリテーションマネジメントの効率化やセラピストの業務負荷軽減に貢献します。

また、高精度な予後予測によって目標を明確にすることで、患者の不安軽減やリハビリへのモチベーション向上に寄与することが見込まれます。

このようななか、当社は2024年6月、北海道最大規模のリハビリテーション病床を保有する、社会医療法人 北斗 十勝リハビリテーションセンターと共同で、予後予測業務への活用を想定したAIモデルを開発しました。

本モデルは、退院時における「歩行の自立予測」、「トイレ動作の自立予測」、「運動項目FIMの予測」について、高い精度で予測が可能であることを実証しています。

さらに、複数施設において汎用性評価も実施し、これまで培ったAI技術を全国の病院向けに柔軟性高く支援できる準備が整い、このたび本ソリューションを提供する運びとなりました。

<参考プレスリリース>2024年6月12日

AIを用いた回復期リハビリテーション病棟向け予後予測ソリューションを十勝リハビリテーションセンターと共同開発

~患者・家族へのより良いサービス提供と院内業務効率化の両立へ~

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001438.000000196.html

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会社概要

URL
https://www.sonynetwork.co.jp/corporation/company/profile/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区港南1-7-1
電話番号
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代表者名
中川 典宜
上場
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資本金
79億6900万円
設立
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