STマイクロエレクトロニクス、スマート・コックピットに最適な小型・2MHz PWMの車載用デジタル・オーディオ・アンプを発表
小型パッケージ(7 x 7mm)により、設計簡略化とBOMコスト削減に貢献するHFDA80DおよびHFDA90D

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、新しい車載用D級オーディオ・アンプ(デジタル・オーディオ・アンプ)「HFDA80D」および「HFDA90D」を発表しました。システム全体の小型化に貢献し、最先端の診断機能とノイズ対策導入により回路設計の簡略化が可能な両製品は、スマート・コックピット・アプリケーションに最適です。
HFDA80DおよびHFDA90Dは、アナログ入力IC「HFA80A」を補完し、STの車載用2MHz PWMアンプ・ファミリを拡充する新製品です。2MHzのスイッチング周波数で動作するため、アンプ回路の基板実装面積の小型化とBOMコスト削減に貢献します。パッケージのピン数と外付け部品を最小限に抑える革新的なアーキテクチャを採用しており、放熱パッド付きLQFP48パッケージ(7 x 7mm)に29W/@THD10%出力を4チャネル搭載しています。
I2Cバス・インタフェースによる各種設定が可能なHFDA80D / HFDA90Dは、音楽再生を含む、車室内インフォテインメント・システムなどのアプリケーションに対応します。低遅延のオーディオ処理も可能であり、アクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)やロード・ノイズ・キャンセリング(RNC)には最適な製品です。
両製品はさまざまな自動車の電源環境の課題に対処でき、バッテリ電圧変動により生じるポップ・ノイズ発生を防止します。スペクトラム拡散変調機能を搭載することにより、出力段のスナバー回路やダンピング・ネットワーク回路も不要で、CISPR25クラスVに準拠する実力を持ちます。音楽再生時の負荷オープン検出が可能で、過電流保護、起動時のVCC天絡またはGNDへの地絡検出、温度異常警告など、豊富な診断機能を備えています。またHFDA90Dにはデジタル・アドミッタンス・メータ(DAM)機能と負荷電流モニタ機能が追加搭載され、負荷インピーダンス測定結果と負荷電流測定結果も判断要素となり、これらを組み合わせることによって、通常では困難な診断を正確に実行することも可能となります。
HFDA80DおよびHFDA90Dは現在量産中で、LQFP48パッケージで提供されます。単価は、1000個購入時に約4.80ドルです。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約50,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
オートモーティブ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8260
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像