TOPPAN、「第76回正倉院展」で正倉院宝物のデジタルコンテンツを展示

作品鑑賞をより深いものにする正倉院宝物「紫地鳳形錦御軾」のデジタルコンテンツの公開とVR上演会を開催

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、奈良国立博物館で開催される「第76回正倉院展」(10月26日—11月11日)展示室内において、正倉院宝物の「紫地鳳形錦御軾(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく)」」のアーカイブデータを活用し制作したデジタルコンテンツを初公開します。併せて、関連イベントとして、VR作品『正倉院 時を超える想い』の特別上演会を、10月30日~11月1日の3日間(各日6回)実施します。同展は、9月6日(金)より観覧券の発売を開始します。


(左)デジタルアーカイブ風景 (中)「紫地鳳形錦御軾」3DCG映像  (右)「紫地鳳形錦御軾」3DCG映像(内部構造)(左)デジタルアーカイブ風景 (中)「紫地鳳形錦御軾」3DCG映像  (右)「紫地鳳形錦御軾」3DCG映像(内部構造)

 正倉院は1260年あまりの時を超え、華やかな天平文化を今に伝えています。現存する木造の宝物庫として世界最古級である正倉院には、9千件にもおよぶ宝物が収められ、皇室の勅封制度の下でまもり伝えられてきました。宮内庁正倉院事務所とTOPPANは、2018年より正倉院「正倉」や「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」など正倉院宝物のデジタルアーカイブを実施、その公開活動を行っています。

 今回、「第76回正倉院展」展示室内で公開するデジタルコンテンツは、同展の代表的な展示宝物である「紫地鳳形錦御軾」の高精細なアーカイブデータを活用し作成されたもので、今回が初公開となります。当社独自のデジタルアーカイブ技術により、宝物の美しさに様々なアングルから迫り、その豊かな表情と背後にあるストーリーを映像で鑑賞することができます。

 またVR「正倉院 時を超える想い」特別上演会では、「正倉」と 「螺鈿紫檀五絃琵琶」の高精細なアーカイブデータを活用して制作したVR作品『正倉院 時を超える想い』をプロのナビゲーターのライブ解説で上演、VR映像で再現された正倉院(校倉)の構造や秘められた謎を解説します。高精細デジタルアーカイブの活用により、正倉院と正倉院宝物の背後にあるストーリーや価値を伝え、「第76回正倉院展」における宝物の理解を深めます。


■ デジタルコンテンツ「紫地鳳形錦御軾」について

・デジタルコンテンツの展示で魅力をより深く伝える

「第76回正倉院展」の目玉展示宝物である「紫地鳳形錦御軾」のデジタルコンテンツは、オリジナルの宝物とその再現模造とともに並んで展示され、鑑賞をより深めることに貢献します。高精細デジタルアーカイブの活用により、展示室の照明環境において、肉眼では捉えづらい細部を拡大し鮮明にご覧いただける他、テロップ付きのCG映像により、オリジナルでは見る事ができない底の部分や内部構造を、ビジュアルを交えて分かりやすく解説します。

 今回デジタル展示を行う「紫地鳳形錦御軾」の調査の過程で、同宝物が現在の畳表と近い材料で巻かれているという発見がありました。デジタル展示では、肉眼では見る事ができない内部の構造をCGなどビジュアル化された状態でご覧いただけます。また、同宝物のデジタルアーカイブデータは、同展でも展示される再現模造製作にも寄与しました。模造の形状を宝物に合わせる際、TOPPANの3D計測データから11か所の断面形状の型を製作し、本物と同じ形状に製作することができました。


・「紫地鳳形錦御軾」について

 756年、聖武天皇遺愛の品を東大寺の大仏に納めた際のリスト「国家珍宝帳」に記載された、聖武天皇が実際に使用されていたとされる、由緒正しい宝物の一つです。「御軾」とは、今でいうクッションのようなものです。表に貼られた華麗な絹織物の「錦」には、高貴さをしめす紫色の地に、翼を広げた中国の端鳥である鳳を、西方由来の葡萄唐草文で囲んだ国際性豊かな文様が織り表されています。


■VR「正倉院 時を超える想い」特別上演会について

 2023年に好評であったVR上演会を、本年も期日限定で開催いたします。「正倉」と 「螺鈿紫檀五絃琵琶」の高精細なアーカイブデータを活用して制作したVR作品『正倉院 時を超える想い』を上演。VR映像により、通常立ち入ることができない「正倉」の内部空間を体感することができます。また、正倉院宝物の目玉である「螺鈿紫檀五絃琵琶」の美しさに様々なアングルから迫り、その豊かな表情を臨場感のある映像で鑑賞する事ができます。

(注:「螺鈿紫檀五絃琵琶」は「第76回 正倉院展」展示宝物ではありません。)

「正倉」の構造「正倉」の構造

 

「螺鈿紫檀五絃琵琶」の表面に施された緻密な装飾「螺鈿紫檀五絃琵琶」の表面に施された緻密な装飾


VR作品『正倉院 時を超える想い』 

監修:東京国立博物館 文化財活用センター 宮内庁正倉院事務所 制作:TOPPAN株式会社


■ 「第76回 正倉院展」について 


開催期間

2024年10月26日(土)~11月11日(月) 会期中無休

開館時間

午前8時~午後6時(金・土・日曜日、祝日は午後8時まで) 

*入館は閉館の60分前まで

主催・会場

奈良国立博物館

特別協力

読売新聞社

観覧料金

観覧料金・観覧券情報はこちら

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202410_shosoin/

正倉院展関連URL

第76回正倉院展公式HP

https://shosoin-ten.jp/

奈良国立博物館HP

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202410_shosoin/


■ VR「正倉院 時を超える想い」特別上演会 上演案内

日時

2024年10月30日(水)、31日(木)、11月1日(金) 

各日6回上演(約35分)

①10:15~、②11:15~、③13:15~、④14:15~、⑤15:15~、⑥16:15~

※開始15分前より開場

定員

各回180名

場所

奈良国立博物館 講堂

主催

奈良国立博物館、TOPPAN

協力

読売新聞社

チケット

VR「正倉院 時を超える想い」特別上演会付き観覧券3,000円 

*正倉院展の観覧料(一般2,000円)を含む

チケット販売期間

9月6日(金)午前10時~ *ローソンチケットのみで販売

上演会情報URL:

「第76回正倉院展」中、上演会情報

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202410_shosoin/




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会社概要

TOPPANホールディングス株式会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都文京区水道1-3-3
電話番号
-
代表者名
麿秀晴
上場
東証プライム
資本金
1049億8643万円
設立
-