新型コロナウイルス:ベネズエラに支援物資輸送【プレスリリース】
医療従事者や子ども向けの緊急キット
【2020年4月8日 カラカス(ベネズエラ) 発】
ユニセフ(国連児童基金)が輸送した約90トンの支援物資が本日、ベネズエラの首都カラカスに到着しました。物資には、新型コロナウイルス(COVID-19)と最前線で闘う医療従事者向けの個人用防護具(PPE)キットが含まれています。
また、必須医薬品や衛生物資を含む病院向けキット、最も弱い立場に置かれた子どもとより広い範囲でリスクのある人々をサポートするための教育およびレクリエーションキットも含まれます。
「COVID-19の発生以来、ユニセフが空路を通じてベネズエラに届けた最初の支援物資です」とユニセフ・ベネズエラ事務所代表のエルベ・ルドビック・デ・リスは述べました。「世界の皆さまの寛大なご支援により、ベネズエラの子どもたちとその家族に必要な物資を届けることができます。心より感謝を申し上げます」
支援物資には、11万人の人々に届ける基本的な緊急キット110セットが含まれています。また酸素濃縮器、小児用ベッド、およびCOVID-19の感染疑いのある2万8,000人の患者の検査を可能にするPPEキット約1,000個も含まれます。
パンデミックにより、ベネズエラにおけるすでに不安定だった状況がさらに悪化しています。他国に移住したベネズエラ人の帰還も確認されています。
46カ所中優先度の高い14カ所の軍病院での保健および水と衛生に関するユニセフの支援は、ベネズエラでのCOVID-19のパンデミックに対する国連対応計画の枠組みの中で行われています。ユニセフはまた、毎日2万7,000人の子どもを対象とした給食活動を通じて、外来センターや学校などを支援しています。
COVID-19の感染が発生して以降、ユニセフは約700kgの不可欠な医療物資や衛生用品、清潔な水を多くの人々に届けてきました。さらに病院や一次医療施設など公共の場での感染防止を促進するため、リスクコミュニケーションとコミュニティへの関与(RCCE)に関する資料を提供するとともに、国の遠隔教育プログラムに参加する団体を支援しています。
また、「家にいよう(Stay at Home)」、「手をあらおう(Wash your Hands)」やその他社会的距離を保つためのコミュニケーションなど、身を守るための大切なメッセージを発信するキャンペーンの一環として、全国の携帯電話サービスを通じて毎日900万人にメッセージを届けています。
ユニセフは、人々の命を守るために、統合的かつ多角的なアプローチに継続して取り組みます。
ユニセフは、ベネズエラで最も弱い立場に置かれた子どもや女性の安全を守り、支援を届けるため、国際社会に対し、COVID-19対応のための890万米ドルを含む、合計1億6,190万米ドルの支援を求めています。
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■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
30億人が家で手洗いできず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0047.html
中南米、休校で9割以上が学校通えず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0056.html
コンゴ民、医療システムの崩壊: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0063.html
レバノンに支援物資輸送: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0073.html
ユニセフ日本人職員ビデオメッセージ: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0068.html
■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )
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