【LINE Taiwan】「LINE CONVERGE 2025」を開催 「AIエージェント時代」の到来を宣言し、3つの戦略を発表

LINEヤフー株式会社

※本プレスリリースは、2025年10月22日にLINE Taiwanから発表されたプレスリリースの抄訳版です。現地での発表はこちらをご覧ください:LINE 台灣宣布「AI 代理時代」來臨:以 AI 核心驅動三大進化

LINEヤフー株式会社の子会社である LINE Taiwan Limited(以下、LINE Taiwan)は、2025年10月22日に台湾で年次事業戦略説明会「LINE CONVERGE 2025」を開催し、「テクノロジーの革新」「共創」「インタラクティブ体験」の3つを中核とする今後の事業戦略を発表しました。「テクノロジーの革新」では、AIエージェント技術の全サービスへの実装を推進していきます。「共創」では、あらゆる規模のパートナーが 「LINEミニアプリ」のプラットフォーム向けサービスを共同で開発できる環境を整備します。そして「インタラクティブ体験」では、ユーザー向けのコンテンツをさらに充実させるとともに、インタラクティブなコンテンツも提供します。

また、LINE Taiwanは、詐欺防止を目的とした官民連携の強化を通じて、台湾内のデジタルセキュリティを強化する計画も発表しました。さらに、オリジナルコンテンツの海外展開において新たな節目を迎え、「LINE WEBTOON」初の台湾発オリジナルウェブトゥーン原作ドラマ『The Black Box(黒盒子)』を2025年10月31日に「LINE TV」およびNetflixで同時配信することを発表しました。


LINE TaiwanのCEOであるRoger Chen(ロジャー・チェン)は、基調講演で「LINE Taiwanは、AIを今後の方向性を支える中核的な推進力として位置づけています。私たちは、すべてのサービスにAIエージェントを積極的に導入し、台湾全土のパートナーと協力して新たなテクノロジーとイノベーションの波を起こしています。同時に、政府および産業界のパートナーとの連携を通じて詐欺防止システムをさらに強化し、台湾社会のデジタル・レジリエンスを高めています。」と述べました。

テクノロジーの革新:AIエージェント時代の到来

LINE Taiwanは、2つの新しいAIアシスタントサービスを発表しました。1つ目は「AI Conversation Assistant」で、「LINE公式アカウント」および「LINE公式アカウント」の拡張機能を提供する「LINE OA Plus」に統合される予定です。自然言語を理解する機能を活用し、小売や飲食などのブランドが、より迅速にインテリジェントなチャットサービスを構築できるよう支援します。本サービスは2026年第1四半期(2026年1月〜3月)にリリースを予定しています。2つ目は「Travel Assistant」で、生成AIを活用してパーソナライズされた旅行体験を提供します。ユーザーがインスピレーションを得る段階から旅程を計画するまでの全過程をサポートします。日本の旅行先提案サービスを11月初旬に先行リリースし、2026年第1四半期にはLINEの旅行関連機能と連携予定です。

LINE Taiwanのエンジニア部門は、台湾にローカライズされた生成AI技術の高度化を継続的に推進しています。大規模言語モデル(LLM)とRAG(Retrieval-Augmented Generation)を組み合わせてカスタマーサービスを強化するとともに、MCP(Model Context Protocol)の導入により、チャットボットを能動的に協働するエージェントへと進化させています。また、LINE Taiwanはパートナー企業との緊密な連携を通じて、AIエコシステムの強化にも取り組んでいます。たとえば、台湾のアクセントで訓練されたAI音声を話す2人のAIキャスターによる音声ニュース番組「Podcast TODAY」を立ち上げたほか、人間のような音声応答を通じてユーザーがLINE公式アカウント上でレストラン予約ができる「AI Voice Reservation 2.0」を発表し、日常生活におけるAIの活用を加速しています。

共創:プラットフォーム拡大と台湾IPのグローバル化

LINE Taiwanは、より多くの企業や開発者が「LINEミニアプリ」を活用できるよう、2025年第4四半期(2025年10月〜12月)に、誰でも利用できるオープンな開発環境へ正式に移行します。これにより、企業規模を問わずさまざまなパートナーがLINE上で独自のサービスを提供できるようになります。また、ユーザーがミニアプリを一覧で確認できる専用ページ「MINI Home」を2025年10月22日に公開しました。さらに、NFC(近距離無線通信)技術を活用したLINE公式アカウントの新機能「LINE Touch」を2026年上半期(2026年1月〜6月)にリリースする予定です。今後は、アプリ内課金や広告収益の分配などビジネスモデルの拡張も進め、企業・開発者とともに成長できるオープンなエコシステムを構築していきます。

LINE Taiwanが展開するオリジナルコンテンツの共創プロジェクトは、すでに高い評価を得ています。ボーイズグループのオーディション番組『SCOOL』は、第60回ゴールデン・ベル・アワードで番組部門の最優秀ディレクター賞を受賞しました。また、ドキュメンタリー作品『Shipwrecks Taiwan(沈睡的水下巨人)』は、2025年アジア・クリエイティブ・アカデミー・アワードで、最優秀ドキュメンタリー賞および最優秀ディレクター賞(ノンフィクション)を含む3部門にノミネートされました。なかでも注目されるのが、「LINE WEBTOON」初の台湾発オリジナルウェブトゥーン原作ドラマ『The Black Box(黒盒子)』です。本作は2025年10月31日にLINE TVおよびNetflixで同時配信され、これは台湾発クリエイティブコンテンツのグローバル展開の成功を象徴するものです。さらに、LINE Taiwanは「LINEサステナブル・ステッカー共創プログラム」を開始し、クリエイターがキャラクターを活用して企業と連携しながらサステナビリティのメッセージを発信し、社会的インパクトを拡大する取り組みも推進します。

インタラクティブ体験:ユーザー体験の向上と地域社会とのつながりの深化

LINE Taiwanは、2026年上半期に新しい会員プログラム「LINE Premium」を開始する予定です。月額会員費は165台湾ドル(日本円で約817円※1)です。本サービスでは、第1段階として、メッセージの高度なバックアップ機能をはじめとする5つの強化されたメッセージ機能に加え、LINEの各サービスで利用できる4つの会員限定特典を提供します。また、動画配信サービス「LINE TV」も2025年10月にアップグレードされ、新たにオフライン視聴機能と二重字幕機能を追加しました。さらに、既存の個人プランに加えて、2人用および4人用の新しいマルチユーザー向けサブスクリプションプランを導入しています。2025年第4四半期には、日本のドラマ、アニメ、バラエティ番組など、より多くのコンテンツが配信される予定です。

「LINE TODAY」は、ニュースや情報をより双方向に楽しめるコンテンツプラットフォームへと進化しました。8月に導入した「Social Feed」機能では、コメントを匿名投稿化できるようになり、2025年10月12日時点でインプレッション数は5億回を超えています。また、質の高い議論を促進するために、選定されたオピニオンリーダー向けに公式認証バッジを導入しました。さらに、AIによる要約機能を統合し、ユーザーが多様な視点を閲覧できるようにすることで、より包括的な議論を促しています。7月からは台湾のプロ野球リーグ(CPBL)向けに試合速報機能の提供を開始し、1試合あたりの利用者数は5万人を超えています。

ゲーム分野では、「LINE POINTS GAME」の累計ダウンロード数が100万件を突破しました。新タイトル「LINE Walk(LINE散歩趣)」は11月中旬にリリース予定で、日常のウォーキングや通勤をゲーム化し、ミッションの達成を通じて「LINEポイント」を獲得できる仕組みです。また、人材育成および地域活性化への取り組みとして、「LINE FRESHキャンパスコンペティション」には全土65校から900人以上の学生が参加し、社会的・情緒的ウェルビーイングや人とのつながりをテーマにした227チームが結成されました。さらに、「The LINE Digital Revitalization Project(LINEデジタル活性化プロジェクト)」は台湾南部の屏東県にも拡大し、地元店舗の「LINE公式アカウント」における友だち追加数が平均で43%増加しました。加えて、屏東県との協力により、「LINE Giftshop」上で「Sustainable Pingtung Gift Mall(サステナブル屏東ギフトモール)」を11月に開設する予定です。

官民連携:詐欺防止ネットワークの強化

ユーザーの安全を守るため、LINE Taiwanは、政府機関および法執行機関が1秒以内に疑わしいアカウントを報告できる自動通報システムを開発しました。この官民連携のネットワークには、ECやゲーム業界、台北コンピュータ協会のほか、台湾のデジタル発展部、刑事警察局、警察庁、法務部、金融監督管理委員会、経済部、衛生福利部、財政部、交通通信部など、複数の政府機関が参加しています。2023年5月以降、LINE Taiwanのチームは11万件を超える不正アカウントに対応し、台湾のインターネットインフラの中核を担う「Taiwan Network Information Center(台湾ネットワークインフォメーションセンター)」および主要3通信事業者との連携により、1,000件以上のフィッシングサイトを削除しました。これにより、詐欺関連ドメインの削除までの平均対応時間を24時間以内に短縮しています。

<LINE Taiwan Limitedについて>

LINE Taiwanは、LINEヤフーの子会社として2014年に設立され、台湾市場におけるLINEブランドの事業戦略とサービス運営を担っています。台湾では「LINE」の利用率が90%を超え、シェアNo.1のコミュニケーションアプリとして定着しています。台湾で展開されるコミュニケーション、コンテンツ、モビリティ、コマース、ビジネスソリューション、フィンテックの6つの主要領域のうち、LINE Taiwanは、「LINEスタンプ」「LINE GAME」「LINE TODAY」「LINE Giftshop」「LINE公式アカウント」などを提供しています。

※1 2025年10月22日付けの為替レートにて円換算

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー
電話番号
-
代表者名
出澤 剛
上場
東証プライム
資本金
-
設立
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