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公益財団法人日本ユニセフ協会
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中東・北アフリカ:新型コロナウイルスにより、貧困層800万人増加のおそれ【報道参考資料】

公益財団法人日本ユニセフ協会

アレッポ近郊ハナノにあるユニセフが支援するクリニックで、栄養不良の治療を受けるヤナちゃん。(シリア、2020年2月13日撮影) © UNICEF_UNI310538_Al-Issaアレッポ近郊ハナノにあるユニセフが支援するクリニックで、栄養不良の治療を受けるヤナちゃん。(シリア、2020年2月13日撮影) © UNICEF_UNI310538_Al-Issa

【2020年4月20日 アンマン(ヨルダン) 発】

中東および北アフリカ地域全体において、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染は拡大し続けています。感染者数は10万5,419人を超え、死亡者数は5,699人に達しました。中でもイランは、地域で最も多い症例数を記録し、地域内の総感染者数の約80パーセントを占めています。

「紛争が続くこの地域には、世界で最も多くの困窮している子どもたちがいます。若者の失業率が最も高く、地域の子どもたちの約半数は、教育、住居、栄養、保健ケア、安全な水、公衆衛生、情報へのアクセスを含む基本的なサービスを受けられず、多次元の貧困状態にあります」とユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表のテッド・チャイバンは述べました。「基本的なサービスの不足や、長年の紛争、貧困、剥奪、そして現在のCOVID-19の流行が弱い立場に置かれた子どもたちに最も大きな打撃を与え、すでに苦しい生活を耐えられないものにしています。これらが長期化すればするほど、特に子どもたちへの影響は大きくなるでしょう」
 

 

サヌアにあるユニセフが支援する学校で授業を受ける子どもたち。(イエメン、2020年2月3日撮影) © UNICEF_UNI313434_Fuadサヌアにあるユニセフが支援する学校で授業を受ける子どもたち。(イエメン、2020年2月3日撮影) © UNICEF_UNI313434_Fuad

この地域には、難民や国内避難民を含め、支援が必要な約2,500万人の子どもたちが暮らしています。その大半はシリア、イエメン、スーダン、パレスチナ、イラク、リビアでの武力紛争のために家を追われた子どもたちです。国連西アジア経済社会委員会(UNESCWA)は、大部分の企業の休業、給与の未払いおよびほぼ完全なロックダウンにより、2020年には約170万人の雇用が失われると予測しています。これにより、地域では貧困層の人口が約800万人増えると予想されています。ユニセフは、その半分が子どもである可能性が高いと推定しています。国の社会保障システムとプログラムによるサポートがない限り、子どもたちは生き残るために児童労働や児童婚、そして学校の退学を強いられるでしょう。

「これまでのところ、幸いにも子どもの感染例は少数にとどまっていますが、パンデミックが子どもたちに直接影響を及ぼしていることは明らかです。この地域の多くの家庭は、特に日雇いの仕事を失ったことにより、さらなる貧困状態に陥っています。また、移動制限のために食卓に食事を並べるのに苦労しています。さらに、ロックダウン、休校や、屋外で運動ができないこと、友達に会えないことなどにより、地域のすべての子どもたちが精神的に影響を受けていると言っても過言ではありません」とチャイバンは述べています。

ユニセフは、COVID-19への取り組みを支援するために、地域内の各国における幅広いパートナーと絶えず協力しています。その中で、シリアやイエメンなどにおける世界最大級の人道支援活動も担っています。
  • 地域全体で、ユニセフは政府およびNGOのパートナー団体と協力し、子ども、10代の少年少女、若者、およびその家族に向けて、最新の情報を届けています。それは、感染リスクを軽減し、精神的、身体的な健康状態を維持し、そして感染者に対する偏見や差別を防ぐためのものです。過去数週間で、テレビ、ラジオ、新聞を通じて約2,200万人に、インターネットなどデジタルプラットフォームを通じて700万人以上に情報を届けました。
  • 国境と空域が閉鎖され、世界および地域の航空サービスが混乱状態にあるにも関わらず、ユニセフはこれまでに約160万ユニットの物資を届けました。これには、影響を受ける経済を支援するための現地市場からの調達分も含まれます。保健省および最前線で取り組む医療従事者への支援も行っており、これには、医療用マスク、ガウン、手袋、ゴーグルなどの個人用防護具(PPE)、COVID-19の検査キット、衛生用品、体温計などの重要な医療・保健物資の提供や、感染予防に関する医療従事者へのトレーニングの実施が含まれます。
  • 地域のパートナー団体と協力し、水道施設、ポンプ及びシステムを維持・修復し、地域全体のコミュニティに安全な水を提供し、水を利用できるようにすることで手洗いなどの衛生習慣を行えるようにします。さらに、安全な飲料水、石けん、液体石けん、シャンプー、洗剤、水用ポリタンク、消毒剤、手指消毒液などの水と衛生用品を提供しています。
  • 現在、この地域の約1億1,000万人の子どもたちが家にいて、学校に通っていません。ユニセフは、脆弱なコミュニティに向けて、教材をラジオ、テレビ、オンラインで利用できるようにしたり印刷して配布するなど学習のための仕組みやツールを整え、遠隔学習プログラムにより教育の継続性に取り組む教育省を支援しています。
  • ロックダウンのもたらす精神的影響を緩和するためのレクリエーション活動ができるツールを、保護者向けに(子どもと一緒に家にいる時にできるものとして)提供します。
  • デマや真偽不明の情報が広まって社会が混乱することに対処するための世界的な取り組みの一環として、ユニセフは啓発資料を人道支援パッケージに追加するとともに、ラジオやテレビで情報を届けています。 また、アラビア語やその他の現地語を使って、ソーシャルメディアにおける大規模なデジタルキャンペーンを開始しました。
 

北部のドフク郊外にあるバルダラッシュ難民キャンプで、テントの外で遊ぶシリア難民の子どもたち。(イラク、2019年11月撮影) © UNICEF_UNI225370_Yar北部のドフク郊外にあるバルダラッシュ難民キャンプで、テントの外で遊ぶシリア難民の子どもたち。(イラク、2019年11月撮影) © UNICEF_UNI225370_Yar

ユニセフは、中東・北アフリカ地域において、COVID-19との闘いのために地域全体で活動を継続できるよう9,240万米ドルの資金を国際社会に求めています。






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■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
特設サイト: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/
30億人が家で手洗いできず: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0047.html
子どもの権利の危機を防ぐために: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0069.html
ユニセフの子育て6つのヒント: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0075.html
ユニセフ日本人職員ビデオメッセージ: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0068.html

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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