トランプとイーロン・マスクの共闘は崩壊し、「誰も助けてくれない」社会だけが残ったーー行き過ぎた「自由と自己責任」の果てにあるものとは?
株式会社扶桑社は、『アメリカ合理主義の限界』 久保内信行 (著)を2025年12月18日(木)に発売いたします

本書は、社会の仕組みが機能不全に陥った現代アメリカにおいて、過去への回帰を訴えるトランプと技術による未来創造を目指すイーロン・マスクという対照的な「語り手」の台頭と、その共闘の崩壊を分析している。
ニューソート思想に端を発する「自己を信じる」倫理が社会に浸透し、「語れる人だけが正しい」社会構造が形成される中で、語れない、語られない人々の存在が不可視化され、その鬱積した怒りが2025年のロサンゼルス暴動として爆発する過程を描き、アメリカ社会が直面する倫理的空白と共通目的の喪失という根本的な課題を浮き彫りにしている。
著者メッセージ
この本を書き始めたのは、2024年の秋でした。トランプが再選を果たし、イーロン・マスクが政権の中枢に接近していくという、誰も予想しなかった展開が現実になりつつあるころです。ニュースを見ていて感じたのは、「これは一体何が起きているのだろう」という、単純な戸惑いでした。
と同時に、もう一つの疑問も湧いてきました。なぜ、人はこれほどまでにカリスマに惹かれるのか。トランプにしても、イーロン・マスクにしても、賛否が激しく分かれる存在です。それなのに、支持する人たちは熱狂的に支持し、その言葉を信じ、行動さえ変える。この「惹かれ方」の構造に、何か今の時代を読み解く鍵があるのではないか、と思えたのです。
(『日本史の血脈』はじめにより一部抜粋)
[目次]
序章 なぜトランプとイーロンなのか?
第1章 ドナルド・トランプとノスタルジアの政治スローガン
第2章 イーロン・マスクが象徴する未来志向の幻想と限界
第3章 社会の仕組みの外にいる男たち
第4章 宗教からアメリカらしい民主主義への変化
第5章 自由という言葉が冷たく響く場所
第6章 社会の仕組みが倫理に敗北するとき
第7章 見えなくなった人たちと社会の仕組みの外で生まれる動き
第8章 トランプとイーロンが直面するアメリカ
第9章 共闘の崩壊
第10章 爆発する見えない怒り

著者プロフィール
久保内信行(くぼうち のぶゆき)
株式会社タブロイド代表取締役。週刊誌、月刊誌のライターを経て、現在はインターネット関連の編集、コンサルティング、運営を手がける。デジタルジャーナリストとして、デジタル分野を中心に現代社会の事象について多角的な視点から評論を行う。著書多数
【書誌情報】
【書誌情報】
タイトル:『アメリカ合理主義の限界』
定価:1100円(税込)
発売:扶桑社
発売日:2025年12月18日(木)
ISBN:978- 4594101503
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