STマイクロエレクトロニクス、NVIDIA社と協力して開発したAIデータ・センター向け800V直流電力変換ポートフォリオに新しい12V・6Vアーキテクチャ製品を発表

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12V、6Vへの電力変換ソリューションの追加により、従来の800V直流電源から50Vへの変換ソリューションを拡充(NVIDIA GTC 2026にて紹介)
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ギガワット級コンピューティング・インフラ内における800V直流配電向けに、包括的な電力ポートフォリオを提供
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STのパワー半導体、アナログ、ミックスド・シグナル技術を活用し、チップおよびパッケージの各レベルでカスタム設計に対応
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、800V直流電力変換ポートフォリオを拡充し、新たに800Vから12Vへの変換と800Vから6Vへの変換に対応した2つの先進的なアーキテクチャ製品を発表しました。NVIDIA社の800V直流電力変換のリファレンス設計に基づき開発されたこの電力変換技術は、既存の800Vから50Vへの変換ソリューションを補完します。急速な進化を遂げる800V直流電源データ・センター・アーキテクチャは、より高いエネルギー効率やより低い電力損失を実現し、ハイパースケーラやAIコンピューティング向けの拡張性に優れた高計算密度のインフラ構築に貢献します。
STのアナログ・パワー & ディスクリート・MEMS・センサグループ 社長 兼 戦略 / システム・リサーチ & アプリケーション / イノーベーション・オフィス責任者であるMarco Cassisは、次のようにコメントしています。「AIインフラの計算規模が急速に拡大し続ける中、より高い電圧での配電とさらなる高密度化が求められています。これは、多様なAIサーバの形状やサイズごとに、システムレベルでのイノベーションを起こすことでしか達成できません。800V直流配電に対応したこれらの新しいコンバータにより、STは、より効率的で拡張性が高く、かつ持続可能な電力アーキテクチャを通じて、ギガワット(GW)規模の計算インフラの普及を支援する包括的なソリューションを提供します。」
多様な形状やサイズのAIサーバに対応する包括的な800V直流電源エコシステム
12Vおよび6Vの出力へと拡張された背景には、サーバ・アーキテクチャの多様化という業界動向があります。昨今は大規模な学習クラスタ、推論ファーム、高密度AIインフラに向けて、GPUの世代やサーバの高さ、形状、サーマル・エンベロープによって異なる配電構成が必要になります。今後は50V、12V、6Vの中間的なDCバスが、ラック密度やGPU構成、冷却方法に応じた構成で、AIデータ・センター内で共存することになります。
新しい800V-12V DC-DCコンバータは、将来的にGPU世代の主流の経路となり、ラック単位の電源シェルフから、先端のAIアクセラレータに給電する電源電圧へ効率よく電力を直接供給します。
また、新しい800V-6Vの変換経路により、機器メーカーは電力変換の段数を削減できるため、6VバスをGPUの近くに配置できます。これにより銅線の使用量を削減し、抵抗損失を最小化し、過渡性能を向上します。これらは、大規模な学習クラスタの重要な差別化要因になります。
STは2025年10月に、完全統合型の電源供給システムの試作品を発表しました。ここで紹介されたGaN(窒化ガリウム)ベースの小型12kW LLCコンバータは、800Vの直接入力で動作し、スマートフォン程度のサイズで1MHzの時に98%以上の効率と、50Vで2,600W/in³を超える優れた電力密度を達成しました。
これら3種類の電圧への変換ソリューションは、パワー半導体(シリコン、炭化ケイ素、窒化ガリウム)、アナログおよびミックスド・シグナル、マイクロコントローラまでも含むSTの技術を結集して開発されました。
新しい12V、6Vアーキテクチャの技術情報
高効率の800V-12V DC-DC直接変換
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従来の中間的な54V段が不要になるため、変換ステップ数を削減しシステムレベルの損失を低減
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ラック単位の効率をさらに上げ、銅の使用量を削減し、将来世代のGPUとの統合を簡略化
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新たに開発された高密度電源供給ボード(PDB)を搭載し、これまでの2段階による変換経路の合計を上回る高い効率目標を達成
GPU付近で変換できる800V-6V DC-DC変換アーキテクチャ
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パワー段をGPUの近くに配置したいシステム・メーカー向けに設計されており、IRドロップを最小化し、高速時の負荷の過渡応答を改善
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超高密度GPU構成のサーバ向けトポロジのポートフォリオを完備
その他の技術情報についてはウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約48,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
パワー・ディスクリート製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8270
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