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公益財団法人日本ユニセフ協会
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学校再開・準備が進む中、国連子どもの権利委員会委員から日本の先生方へのメッセージ【プレスリリース】

全国12,000校と教育委員会に送付

公益財団法人日本ユニセフ協会

国連子どもの権利委員会委員 大谷美紀子弁護士 © 日本ユニセフ協会_2019国連子どもの権利委員会委員 大谷美紀子弁護士 © 日本ユニセフ協会_2019

【2020年5月26日 東京 発】

日本ユニセフ協会(会長:赤松良子)は、新型コロナウイルスの影響による休校からの学校再開にあたって、全国の教育委員会や学校宛てに、国連子どもの権利委員会委員 大谷美紀子弁護士(当協会理事)からのメッセージをお届けします。

大谷氏のメッセージには、再開後の学校において、子どもたちにとって一番大事なこと(学習や健康、遊び、安全、心のケアなど)が何よりも重視されること、様々な課題の解決について子どもたちの意見を聴いて一緒に考えること、差別や偏見に関して話し合う時間の大切さ、暴力や虐待など心配な兆候に注意することなど、新型コロナウイルスによる休校によって大きな影響を受けてきた子どもたちに対応する際の、子どもの権利の観点からのポイントがまとめられています。

メッセージは、当協会ウェブサイトで公開するとともに、全国すべての都道府県と一部の政令指定都市の教育委員会、全国約1万2,000校の小・中・高等学校にメールによりお知らせします。

また、メッセージに合わせ、ユニセフがこれまでに発表してきた、学校再開のためのガイドライン、正しい手洗いに関する情報、虐待やネット上のリスクから子どもを守るための指針、差別・偏見に関するガイドライン、メンタルヘルスに関するヒントなど、新型コロナウイルスに関連する様々な情報も届けられます。

* * *

【メッセージ全文】

学校の再開にあたり、日本の先生方へ
国連子どもの権利委員会委員・弁護士 大谷美紀子

子どもたちの“反応”はさまざま
子どもたちの多くは、学校の再開を待ち望んでいたことと思います。同時に、友だち同士の触れ合いにも神経質になっている子どもたちもいて、再開後の学校では、トラブルも起きやすいかも知れません。休校中の生活リズムから戻れなかったり、休校中の学習の状況のために、学校再開後により大きな学習の遅れを抱えたりする子どもたちもいるかも知れません。そうした心配から、学校に行くことが不安な子どもたちもいるでしょうし、また、休校前に学校生活の中で悩みを抱えていた子どもたちは、学校の再開をむしろ不安に感じているかも知れません。

学校が安心できる場所であり続けられるように
家庭で、地域で、国中・世界中で、おとなたち自身が、不安とストレスを抱えながら感染症とのたたかいに取り組んでいる中で、子どもたちが受けている影響は想像にかたくありません。このような状況の中で、子どもたちにとって、学校が安心できる場であり、学校では、子どもたちにとって一番大事なこと―学習や健康、遊び、安全、心のケア、不安をおとなに聞いてもらえる、相談ができる、気付いてもらえる、助けてもらえる―そうしたことが何よりも重視されるよう、学校再開後の様々なルール作りや活動の中で常に意識されるようにと願います。

子どもたちのアイディアと協力を引き出そう
子どもたちは、おとなから、あるいは、テレビやSNSで、たくさんの情報を見聞きして、不安や疑問を感じていることと思います。おとなは、緊急事態に対応するのに必死で、子どもたちには、決まったことを伝え、守るように言うだけという場面が多かったと思います。再開後の学校における、感染を防ぐためのルール作り、遅れた学習をどう取り戻すのかなど、たくさんの課題の解決について、ぜひ、子どもたちの意見をきいてみてください。子どもたちと一緒に考え、決めて実行することで、子どもたちも積極的にアイディアを出し、協力してくれるのではないでしょうか。前例のない感染症とのたたかいの中で、子どもたちが、一人一人の行動が自分や周りの人たちを守ることになると知り、おとなと一緒に自分たちにかかわる重要な場である学校生活の新たなあり方のルール作りに参加した経験は、子どもたちにとって、大きな意味を持つことと思います。

差別や偏見について考え、話し合う時間を
特に、子どもたちにかかわる重要な問題の1つに、子ども自身やその家族が新型コロナウイルスに感染したとか、感染した人が近隣に住んでいるとか、家族が病院や感染者を受け入れているホテルで働いているといったことが、いじめや差別につながりやすいという深刻な問題があります。新型コロナウイルス感染症についての正しい知識を共有する、災害や緊急事態において差別や偏見が起きやすいことを知るなど、こうした差別や偏見を起こさないためにはどうすれば良いかを、子どもたちと一緒に考え、取り組んでいくことが大切だと思います。

暴力や虐待など心配な兆候に注意を
学校が休校中、家庭の中での暴力・虐待や、オンライン上でのトラブルに巻き込まれる子どもたちが増えていた可能性が懸念されています。学校再開時には、また、その後も、コロナ感染症の不安や経済問題などが続く中で、学校での子どもたちの様子に変化や心配な点はないか、よく注意をして、必要な支援につなげていただければと思います。

■ 上記の大谷先生のメッセージは、下記ページでも公開しています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/osirase/2020/05_22.html

■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報:
特設サイト: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/
各種ガイドライン: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/info/
学校再開に向けたガイドライン: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0107.html

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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