世界のすべての人の人間としての尊厳を守るべき~ユニセフ事務局長からのメッセージ【プレスリリース】

【2020年6月3日 ニューヨーク 発】

本日、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは、世界各国のユニセフ・スタッフに向けて、すべての人の人間としての尊厳を守るべきとのメッセージを発信し、これを公開しました。

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70年以上にわたり、ユニセフは世界中のコミュニティで、すべての子どもの平等、健康、教育、機会、安全、尊厳における権利を守るために取り組んできました。

これは、子どもが誰であるか、どこに暮らしているかに関係なく、世界中のすべての子どもとすべての人が平等に持っている権利です。

人種を理由に、人が敬意を払われず、尊厳なく不平等に扱われるなら、私たちはみな人間らしさを失ってしまうでしょう。

現在米国で、そして世界中で抗議デモが起きています。先週、何万人もの人々、特に若者たちが、不平等と不正義に光を当てるために世界中の街頭で抗議デモを行いました。

デモの参加者たちは、それぞれの社会において、抑圧された人々が世代を超えて直面してきた人種差別や不平等を終わらせることを求めています。

人々は憎悪と暴力の悪循環に終止符を打つことを要求し、それはしばしばさらに大きな原動力になります。

最も重要なのは、私たちには日々、沈黙より連帯を選ぶという選択肢があることを彼らは思い出させてくれるのです。

今日、ユニセフは人種や社会的正義への取り組みについてあらためて確認します。

ユニセフは、政府がすべての人々のために機能するシステムを構築できるよう、支援し続けています。

しかし、私たちひとりひとりにも、日常生活の中で差別や暴力を終わらせるために果たすべき役割があります。

人種を理由に不当に扱われている誰かを見かけたら、声を上げることができます。

人間性に色は関係なく、その尊厳はすべての人に帰属することを子どもたちに教えることができます。

ネルソン・マンデラは、「愛は、憎しみに比べ、より自然に人間の心に届く」ということばを残しました。

すべての人に相応しい尊厳をもって接することにより、私たちはすべての人にとってより良い、より公正で平和な世界に向けて、もう一歩踏み出すことができるでしょう。

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公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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