WaaS共創コンソーシアムが地域課題解決に貢献します

~地域のWell-being向上を目指した「地域共創エコシステム」の構築~

東日本旅客鉄道株式会社

〇JR東日本グループは、「勇翔2034」で掲げるライフスタイル・トランスフォーメーション(LX)の実現に向け、WaaS共創コンソーシアム*(以下、「WCC」)を通じて、国内外企業、大学・研究機関、自治体とのオープンイノベーションでの地域課題解決により、新たな価値を生み出していきます。

〇2026年度からは、地域の持続的発展のための課題となっている関係人口の創出につながる「地域共創」を中心テーマに置き、JR東日本36事業本部社員が地域の皆さまとともに、地域全体で支える実例モデルを創出していきます​。

〇そのような各地域での取組みにより得られた知見を踏まえ、地域課題解決が各地域で自律的に進むエコシステムの構築を目指します。

*:WaaS 共創コンソーシアムホームページhttps://www.jreast.co.jp/jrewcc/

1.WCCの目指す価値創造と活動

 JR東日本グループは、LXで社会課題や潜在ニーズに向き合い、生活様式のイノベーションを通じて思いやりとワクワクにあふれる社会の実現を目指しています。2023年4月に設立したWCCでは、LXの世界観に沿った取組みとして、一企業単独での解決が難しい課題に対し、オープンイノベーションプラットフォームを活用したイノベーション創出と、Well-beingな社会の実現に向けた活動を推進しています。

(1)  活動の現状

 WCCは、オープンイノベーションプラットフォームとして、合計108団体(2026年9月28日現在)が参画しています。当コンソーシアムの設立以降、延べ32件の実証実験を行いました。複数のソリューション・テクノロジーを掛け合わせ、ステークホルダーのニーズを先取りしデザインすることで新たな価値を創出するとともに、近年は特に地域を価値創造の最先端と位置づけ、風土・文化・暮らしを尊重し、地域や生活者とともにリアルフィールドでの共創を重ね、持続的な地域価値の創出と課題解決に向けて取り組んでいます。

(2)取組み例(野沢温泉村でのライドシェア)

 長野県野沢温泉村では、冬季に訪日観光客を中心とした需要が集中し、輸送力不足による混雑の深刻化や、公共インフラ逼迫による村民の移動や生活利便性の低下が課題となっていました。2024年度から2シーズンにわたり、公共ライドシェアの実証実験を実施しました。2025年度は3か月間で約2,300件のご利用があり、飯山駅から野沢温泉エリアにおける冬季の輸送手段として、地域課題解決に貢献しました。現在は地域主体で運営に向けた準備を進めています。

○共創メンバー:一般社団法人野沢温泉マウンテンリゾート観光局、株式会社AMANE、JR東日本

2.2026年度からの展開

 2026年度から、WCCは関係人口の創出や地域の持続的な発展につながる「地域共創」を重点テーマとして取り組んでいきます。実証実験を通じて得られた成果や知見、人材、共創手法を活用し、ビジネス創造施設「Link Scholars' Hub(以下、「LiSH」)」や2026年7月に新たに発足した36事業本部を通じ、地域課題への取組みを推進します。地域の活力向上に向け、実証・検証のフェーズから、地域や社会へ具体的な価値を届けるフェーズへの移行を目指しています。

(1)36事業本部と連携した地域共創(今年度推進する実証実験の例)

①大人の休日倶楽部会員等を対象にした関係人口創出の取組み

 栃木県那須塩原市で、2026年9月25日から2027年2月末まで、二地域居住に関する実証実験を実施します。大人の休日倶楽部会員等に移住関連の情報を提供し、オンラインでアンケートに答えていただきニーズや関心を可視化します。次に、現地体験ツアーにて、地域の暮らしや仕事、地域活動(里山保全活動他)を体験していただくとともに、先輩移住者や地域の方々との交流や生活・コミュニティに触れ、二地域居住や移住を具体的にイメージしていただきます。一連の体験による二地域居住への関心や行動意欲の変化を検証するとともに、プレシニア層が地域との継続的なつながりを築くきっかけを創出し、将来的な関係人口の拡大につなげます。

○共創メンバー:NTTドコモソリューションズ株式会社、NTTドコモビジネス株式会社、那須塩原市、JR東日本栃木事業本部

②JR東日本旧秋田住吉町社宅を活用した「音漏れapartmentマーケット2026」

 秋田県秋田市で、2026年10月31日、11月1日に、旧秋田住吉町社宅4号棟(※2025年3月廃止)を活用し、人々の交流を促す実証実験を実施します。旧社宅を「縦型商店街」に見立て、地域事業者の出店や学生のサークル活動等を展開します。古い集合住宅特有の「音漏れ」や「隣人の気配」を、人の活動や交流が建物全体に自然と伝わる魅力として捉え、地域住民や事業者、学生が音楽演奏、飲食・物品販売、サークル活動等を通じて気軽につながる場の創出を目指します。この取組みにより地域内で生まれた価値を地域内で循環させる「バイローカル」の考え方のもと、遊休不動産を活用した新たな交流拠点のあり方や持続的な運営モデルを検証します。さらに本モデルが、地域内だけではなく地域外の人々との交流を生み出し、関係人口の拡大や地域活性化につながることを目指します。

○共創メンバー:株式会社Q0、株式会社ジェイアール東日本企画、JR東日本秋田事業本部

③土浦市での地域共創

 茨城県土浦市で、自治体や企業、地域事業者、高校生、土浦事業本部が連携した地域共創を推進しています。2025年度は地域課題や魅力をテーマに対話を重ねながら、課題解決のアイデアを創出しました。2026年度はそのアイデアをもとに、2つの活動を実施します。

2025年度に実施したアイデア創出

(活動1)2026年10月から2027年2月にかけて、ビジネスアイデア共創活動「土浦ひらめき商店部」を開催します。土浦の高校生が、企業や大学関係者との対話、先進事例の研究、フィールドワークを通じてビジネスアイデアを磨き、地域企業へ提案します。高校生が地域とのつながりを深め、将来の地域の担い手になることを目指します。

○共創メンバー:土浦市、ソフトバンク株式会社、JR東日本土浦事業本部

(活動2)土浦市の特産品であるレンコンを題材に、デジタルとリアルを融合した新たな観光体験を構築します。体験者には、レンコン畑の気象データ等と連動して成長するデジタルコンテンツと、現地での農業体験や食体験をお楽しみいただきます。この観光体験により、土浦市とのつながりを感じていただくことで、関係人口の創出を目指します。

○共創メンバー:土浦市、KDDI株式会社、JR東日本土浦事業本部

(2)地域LiSHとの連携

 秋田事業本部社員が中心となってブリッジコミュニケーターを担い、秋田県内の学生、企業、スタートアップといった多様なプレーヤーが日常的に交わる「LiSH AKITA」と連携を開始します。WCC会員とLiSH AKITA会員の交流を通じて、秋田エリアの活性化につながる活動を進めます。地域共創を活動の中心とするWCCと地域LiSHの連携を強化していくことで、地域に根差した共創モデルを構築し、秋田エリアから東北エリアへの拡大を目指します。

3.2026年度以降の地域共創に関するエコシステム

 WCCでは、様々な実証実験の成果を地域課題や特性に応じて実装・定着させ、Well-beingの向上と、思いやりとワクワクにあふれる社会の実現を目指します。JR東日本は今後も、多様なパートナーとの共創を通じて社会課題の解決に挑戦し、各地域における社会実装を進めることで、新たな社会価値の創造と持続可能な地域社会の実現に取り組みます。

<参考>

1.WaaS共創コンソーシアム

2024年7月4日プレスリリース

「WaaS共創コンソーシアムの推進について」

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240704_ho01.pdf

2.野沢温泉村でのライドシェア

(1)2024年10月11日プレスリリース

「長野県野沢温泉村内でライドシェア実証実験を行います」

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241011_ho01.pdf

(2)2025年11月27日プレスリリース

「長野県野沢温泉村を発着地とするライドシェア実証実験を行います」

https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251127_ho03.pdf

3.大人の休日倶楽部会員等を対象に関係人口創出の取組み

2026年9月3日プレスリリース

「大人の休日倶楽部会員等を対象に関係人口創出のための実証実験を実施します」

https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260903_ho02.pdf

4.JR東日本旧秋田住吉町社宅を活用した「音漏れapartmentマーケット2026」

2026年10月1日プレスリリース

『JR東日本旧秋田住吉町社宅4号棟を活用した「音漏れapartmentマーケット2026」を実施します』

https://www.jreast.co.jp/press/2026/20261001_ho01.pdf

5.LiSH AKITA

2026年2月12日プレスリリース

『ビジネス創造施設「LiSH」の地域拠点第一弾「LiSH AKITA」を2026年3月28日(土)に開設します』

https://www.jreast.co.jp/press/2025/akita/20260212_a01.pdf

6.LiSH

2024年9月12日プレスリリース

『「GATEWAY Tech TAKANAWA」・「LiSH」の参画メンバーを募集します 

~TAKANAWA GATEWAY CITYを拠点とした広域スタートアップエコシステムの活動開始~』

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240912_ho03.pdf

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会社概要

東日本旅客鉄道株式会社

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URL
https://www.jreast.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-2-2 JR東日本本社ビル
電話番号
-
代表者名
喜㔟陽一
上場
東証1部
資本金
20億円
設立
1987年04月