242個の使い捨てプラスチック容器を削減!今後も継続へ テイクアウトのリユース容器の実証実験で見えた可能性
2023年2月1日~3月31日<滋賀県大津市3店舗>
この実証実験は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
- 実証実験の概要
・開催概要 :テイクアウト弁当をリユース容器で販売するシェアリングサービス「リパコ」の実証実験
・実施期間:2023年2月1日(土)~2023年3月31日(金)
・参加店舗:つなぐキッチン(大津市本宮2-10-16)
sotoko(大津市京町4丁目5-23)
みかづきカフェ(大津市本宮2-10-13)
・登録者数:80人
・販売個数:242個
・協力団体:しがローカル SDGs 研究会
- リユース容器リパコの概要
・使用する容器:HAKOYA ひのきのぷら 一段ランチ ※電子レンジ、食器洗浄乾燥機 可
・サイズ:187×119×50mm(容量0.8L)
・耐熱温度:-20℃~140℃ 電子レンジ・食器洗浄機対応
・製作個数:120個
・ロゴマーク:循環、びわ湖、滋賀県鳥カイツブリ、びわ湖大花火大会等を表現
「リパコ」は、繰り返すという意味の「RE」と「箱」を掛けたもので、サービスと容器の名称です。
容器はヒノキの木粉が含まれるバイオプラスチック製品で、洗って繰り返し使うことができます。
- シェアリングサービス「リパコ」実施概要
・利用者はデポジット料金1,000円を支払い、会員登録します。
・会員になると、参加店舗でリパコに入ったお弁当を購入することができます。
・食べた後の容器はどこの参加店舗に返却しても構いません。
・利用1回毎にポイントが付与され、10ポイントで割引サービスを受けられます。
・参加店舗は、返却されたリパコを洗浄し、再度お弁当を販売します。
- 利用者・参加店舗からのアンケート結果と検証
リパコを利用した19人からアンケートの返答を得ました。
参加店舗は常連客の利用が多く、そのうち概ね3割が「リパコ」での購入に切り替えたということです。一度「リパコ」で購入した方は、多くがその後も「リパコ」での購入を継続しています。
利用者アンケートでは、9割が「購入したことで容器包装ごみを削減できて良かった」「購入したことで、環境を考えるお店を応援できた」と回答しており、利用者は、元々環境意識の高い方が多いことが分かりました。登録方法については、4割が「スムーズに登録できた」、4割が「登録方法は分かりにくかったが、お店の方の対応で問題なく登録できた」と回答し、大きな問題がなかったことが分かりました。
容器の返却についても、問題なく返却されている一方、「2週間の返却期間では返すタイミングがない」「参加店舗が少なく不便」という意見もありました。
店舗からは、「プラスチック削減に貢献できた」「1人では行動に移せなかったが、ささやかな一歩に繋がった」「お客様にプラスチックごみに対する意識付けができた」などの意見と共に、実験後も継続して実施したいという意向でした。
利用者が、地域のお店を応援しながら、自分たちの身近なところからプラスチックごみを減らしていく、継続的な行動につながるものにしていきたいです。
<団体概要>
団体名称:うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会
URL:https://bbc-tv.co.jp/umigomi/
活動内容:「琵琶湖と海はつながっている」を合言葉に、世界中で問題になっている「海ごみ」を自分ごととして捉えてもらう事を目的に、啓発イベントや商品開発、調査・分析などを、自治体や教育委員会、専門家、各種企業団体と連携して進めています。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
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