第1回絹谷幸二芸術賞 次代を担う才能発掘 大賞に近藤亜樹さん
https://kinutani-award.art/
同賞は、日本を代表する洋画家で文化勲章受章者、絹谷幸二の「次代を担う新進アーティストをサポートしたい」という熱意に産経新聞社が賛同し、創刊90周年の記念事業として創設しました。
栄えある第1回は、40歳以下の美術家を対象に全国の学芸員や美術関係者からの推薦で候補者が選出され、絹谷幸二、島敦彦(国立国際美術館長)、建畠晢(埼玉県立近代美術館長)の3氏が審査を行いました。
大賞の近藤亜樹さんは1987年、北海道生まれ。「描くことは生きることそのもの」と言う彼女の作品はあふれんばかりのエネルギーに満ちているのが特長で、2021年にはVOCA奨励賞を受賞した期待の作家です。奨励賞の大小島真木さんは1987年、東京都生まれ。人間、動物、環境など絡まり合う生と死の諸相を描くことを追求しています。大小島さんも2014年にVOCA奨励賞を受賞しています。
約70人が出席した授賞式では、受賞者にそれぞれ賞状と賞金(大賞100万円、奨励賞50万円)、副賞が贈られました。
【開催要項】
名称:第1回絹谷幸二芸術賞
主催:絹谷幸二芸術賞実行委員会、産経新聞社、一般財団法人絹谷幸二美術財団
共催:チャーム・ケア・コーポレーション 協力:サクラクレパス
【審査員】
洋画家・絹谷幸二/国立国際美術館長・島敦彦/埼玉県立近代美術館長・建畠晢
【選考方法】
絹谷幸二芸術賞実行委員会が選出した推薦者(全国の美術館学芸員、大学教授、美術関係者、ジャーナリストなど)約200人にそれぞれ作家1人の推薦を依頼。審査員3人が推薦資料をもとに第一次審査を実施し、通過した5人の中から大賞と奨励賞を各1人選出した。今回の推薦者は74人、推薦を受けた作家は68人。
【対象】
40歳以下(2023年1月1日現在)。国籍不問、ただし日本国内在住に限る。具象傾向の平面絵画作品を発表していること。
【賞】
大賞(1人)賞金100万円、副賞
奨励賞(1人)賞金50万円、副賞
【受賞者紹介】※主要作品一覧などは公式HP( https://kinutani-award.art/ )をご覧ください。
■大賞 近藤亜樹(こんどう・あき)
<プロフィル>1987年北海道生まれ。山形県在住。「描くことは生きることそのもの」と言う近藤の作品はさまざまな経験や感情も刻み込むように描き、記憶と現在、想像の世界を行き来して絵画を作り出している。
・主な作品
《I Love You》 2023年 acrylic on canvas 227.3×363.6cm Copyright the artist, Courtesy of ShugoArts, Photo by Shigeo Muto
■奨励賞 大小島真木(おおこじま・まき)
<プロフィル>1987年東京都生まれ。異なるものたちの環世界、その「あいだ」に立ち、絡まり合う生と死の諸相を描くことを追求している。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランス海洋調査船タラ号などで滞在制作。近年は舞台美術なども手掛ける。
・主な作品
《同じさの補遺として | As a supplement to sameness》(Size: h161.7×w111.7×d3.2cm)Year 2023 ©️Maki Ohkojima
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