STマイクロエレクトロニクス、NXP社のセンサ事業統合後、初となる量販市場向けの車載用複合型セーフティ・センサを発表
統合型センサ・プラットフォームにより、先進的なアクティブおよびパッシブ・セーフティ・システムの開発を加速

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、高級車から量販車まで、幅広い車種に先進的な安全機能や高度運転支援機能を展開できる車載用センサ・ファミリを発表しました。これにより、自動車メーカーは、最先端の安全技術をより多くの車両に導入できるようになります。
STが新たに発表したセンサは、多軸加速度センサとジャイロセンサを1つのパッケージに集積しています。これにより、自動車メーカーおよび車載機器メーカーは、共通のプラットフォームを活用して、車載品質・信頼性・安全性に関する厳格な要件を満たすアクティブ・セーフティおよびパッシブ・セーフティ・システムを構築できます。同製品は、衝突時の乗員保護や横転検知、エアバッグの展開から、車両の安定性制御やレーダー・ビームの安定化に至るまで、幅広い用途に対応します。
同製品は、STが2026年初頭にNXPの車載・産業用MEMSセンサ事業を買収して以来、量販市場向けに提供する初の製品です。この買収は、STのMEMSセンサ事業強化を目的として実施されました。車載用センシング分野におけるSTの実績は、最低15年間の製品供給を保証するという方針にも表れています。その結果、自動車メーカーなどは、製品ライフサイクル管理や再設計に伴うリスクを抑えながら、新たな開発プロジェクトに安心して投資することができます。
STのエグゼクティブ・バイスプレジデント 兼 MEMSサブグループ担当ジェネラル・マネージャーであるSimone Ferriは、次のようにコメントしています。「今回発表した製品は、複数の安全機能に対応した統合型センサ・ファミリとして、システム・アーキテクチャの簡略化や開発期間の短縮、機能と性能の柔軟な拡張を実現します。STの長期製品供給保証とグローバルなサポート体制に支えられたこれらの製品は、量販市場への導入に対応する初の車載用複合型セーフティ・センサであり、アクティブ・セーフティ技術への移行を加速させます。」
Omdia社のシニア・リサーチ・アナリストであるNora Houlihan氏は、ADAS(高度運転支援システム)向け慣性センシング市場について、次のようにコメントしています。「ADASの普及に伴い、慣性測定ユニット(IMU)市場は2025年から2030年にかけて年平均成長率17.7%で拡大すると予測されています。自動車メーカーがより高度な自動運転の実現に取り組む中、加速度や動きを検知するIMUを搭載したMEMSセンサの採用は大幅に拡大していくでしょう。」
技術情報
STの複合型センサは、多軸加速度センサとジャイロセンサをISO 26262に準拠した単一デバイスに集積し、包括的な内部診断機能を備えています。いずれのセンサも、車載安全用途向けの標準シリアル・ペリフェラル・インタフェースであるSafeSPIに対応し、センサ・データを個別にモニタできます。
以下のセンサが新たに発表されました。
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NCS1012BAEP:Z軸(ヨー)の角速度センサとXY軸の2軸低g加速度センサを搭載
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NCS1012CAEP:X軸(ロール)の角速度センサとYZ軸の2軸低g加速度センサを搭載
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NCS1012EAEP:X軸(ロール)の角速度センサとXY軸の2軸中g加速度センサを搭載
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NCS10135AEP:Z軸(ヨー)の角速度センサとXYZ軸の3軸低g加速度センサを搭載
内蔵されているジャイロセンサは、±125dps、±250dps、±350dpsの最大測定範囲に対応しており、車載用の動作温度範囲(-40 ~ +105℃)にわたって低オフセットと低ドリフトを実現します。ローパス・フィルタを内蔵し、3dB周波数を12.5Hz ~ 400Hzの範囲で選択できます。また、高速起動に対応する一次ハイパス・フィルタもオプションで利用できます。
公称最大測定範囲はそれぞれ、低g加速度センサでは±1.50g ~ ±34g、中g加速度センサでは±15.5g ~ ±150gです。独立した信号チェーンによりノイズを抑制するとともに、車載用の動作温度範囲全体にわたって低オフセットかつ低ドリフトを実現するほか、ローパス・フィルタも内蔵しています。
4品種とも現在量産中で、ウェッタブル・フランク構造を備えた24ピンQFNパッケージ(6 x 6 x 1.90mm)で提供され、自動車業界の光学検査への適合要件を満たしています。
サンプル提供および価格については、STのセールス・オフィスまたは販売代理店までお問い合わせください。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、約49,000名の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、すべての直接・間接排出(スコープ1および2)、ならびに製品輸送、従業員の出張・通勤による排出(スコープ3の注力分野)におけるカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めており、2027年末までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画です。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
TEL : 03-5783-8250
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