TOPPANグループ、イタリアのフィルムメーカーを買収
高機能BOPPフィルム製品のポートフォリオを強化しワールドワイドでサステナブルソリューションの事業を拡大
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN Speciality Films Private Limited(本社:インド・パンジャーブ州、CEO:Manohar Kumar、以下 TSF)は、このたび包装用フィルムの製造販売を行うイタリアの企業であるIrplast S.p.A.(本社:イタリア・トスカーナ州、CEO:Fausto Cosi、以下 Irplast(読み:イルプラスト)社)の発行済株式の80%を取得することで合意しました。

TOPPANグループは、ワールドワイドで脱アルミ化やリサイクル適性に優れたモノマテリアルソリューションの供給を目指しています。Irplast社が保有する同時二軸延伸技術による高機能BOPPフィルムは、耐久性が高く、耐熱性に優れている特長があります。熱収縮が小さく寸法が安定することから、バリア劣化を抑制するだけでなく、薄膜化(ダウンゲージ)を可能にするため、プラスチック使用量削減にも寄与し、高い環境性能を有します。このため、食品や日用品などの分野でパッケージやラベル、プリントテープなどとして幅広く使用されています。TOPPANグループはIrplast社の高機能BOPPフィルムの成膜ノウハウと、TOPPANグループが持つ幅広い技術やソリューションを組み合わせることにより、高機能BOPPフィルム製品のポートフォリオを強化し、サステナブルソリューションをワールドワイドで拡大します。
■本買収の背景と目的
TOPPANグループは、「Digital&Sustainable Transformation」を中期経営計画のキーコンセプトとし、「DX」と「SX」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーを目指しています。現中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)においては、DX事業、SX・海外生活系事業、半導体関連事業を成長事業として設定し、事業ポートフォリオ変革を進めています。
海外生活系事業においては、近年の世界的な地球環境保全に対する意識の高まりを受け、特にパッケージ分野で成長を続ける軟包装を中心に、グローバルブランドの顧客から、環境対応を求められています。世界のパッケージ市場では、循環型社会の実現に向け、環境先進国である欧州諸国を中心に、環境適性/リサイクル性能に優れた環境配慮型製品の需要が急速に高まっています。
TSFによる本買収により、Irplast社が持つ熱収縮に強い高機能BOPPフィルムの成膜技術やノウハウは、TOPPANグループの技術ポートフォリオの拡大につながり、TOPPANグループが目指す持続可能な社会の実現に貢献します。
■対象企業の概要(買収時)

名称 |
Irplast S.p.A. |
所在地 |
イタリア・トスカーナ州 |
代表者 |
Fausto Cosi |
事業内容 |
BOPPフィルム事業、ラベル事業、プリントテープ事業 |
株式取得日 |
2025年4月から6月を予定 |
株式取得比率 |
80% |
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以 上
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