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公益財団法人日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルスワクチン:ユニセフ、毎月850トンの輸送を試算~コールドチェーン設備の支援も【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

ヤンゴン国際空港に届いた個人用防護具(PPE)セットなどのユニセフの支援物資。(ミャンマー、2020年8月撮影) © UNICEF_UNI362780_Htetヤンゴン国際空港に届いた個人用防護具(PPE)セットなどのユニセフの支援物資。(ミャンマー、2020年8月撮影) © UNICEF_UNI362780_Htet

【2020年12月18日 ニューヨーク 発】

ユニセフ(国連児童基金)は、その量のワクチンが利用可能になった場合、2021年には月に最大850トンの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを輸送する可能性があります。これは、ユニセフが毎月輸送するワクチンの平均重量の2倍以上です。

これは、COVAXファシリティに代わり、汎米保健機構(PAHO)とともに、低・中所得国92カ国へのCOVID-19ワクチンの調達と輸送を主導するユニセフの活動の一環として行われた評価で算出されました。

「歴史的な事業になるでしょう。これまでにない規模で、リスクもありますが、ユニセフはこの仕事を引き受ける準備ができています」とユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは述べました。

ユニセフは、2021年にCOVID-19ワクチンを輸送する際の課題をよりよく把握するために、世界の航空輸送能力と輸送ルートを調査しました。それによると、民間航空会社によって、COVAXファシリティに参加している190カ国のうち低・中所得国92カ国のほぼすべての国に、最大7,000万米ドルの費用でワクチンを届けることができると推定されています。

世界の商業および貨物輸送ルートと推定されるワクチン量を比べた結果、現在の航空貨物輸送能力は、92カ国の大部分で人口の20パーセントをカバーするのに十分であることが分かりました。COVID-19ワクチンは、主に既存の旅客便および貨物便の輸送能力を活用し輸送されると推測されますが、一部の小国やアクセスに課題のある国においては、チャーター便や代替輸送の選択肢が必要となる可能性があります。ユニセフは、COVID-19ワクチンの世界各地への輸送を優先して行えるよう、航空会社をはじめとする物流業界と連携して取り組んでいます。
 

国立コールドチェーン・センターにある、ワクチンを適切な温度で保管するためのコールドチェーン用冷蔵庫。(アフガニスタン、2020年9月撮影) © UNICEF_UNI368585_Fazel国立コールドチェーン・センターにある、ワクチンを適切な温度で保管するためのコールドチェーン用冷蔵庫。(アフガニスタン、2020年9月撮影) © UNICEF_UNI368585_Fazel

COVID-19ワクチンの運用における大きな課題のひとつは、一部の低・中所得国内におけるワクチン保管のためのコールドチェーンと呼ばれる保冷輸送システムの能力です。ユニセフ、WHO(世界保健機関)、GAVIアライアンスは、各国がCOVID-19ワクチンと関連製品の受領、保管、配布、管理のためのサプライチェーン戦略を策定するのを支援するために、供給と物流に関するガイダンスを作成しました。各国はCOVID-19ワクチンに必要とされる保管温度を考慮し、ワクチンを適切な温度に保つ方法について、物流担当者や保健員に研修を行っていくことになるでしょう。

また、2017年にGAVIの支援を受けて開始されたプログラムの一環として、ユニセフは2021年末までに低所得国に7万台のコールドチェーンのための冷蔵庫を調達・設置する支援を続けており、これは2~8℃の温度で保管する必要があるCOVID-19ワクチンの展開を助けるものです。このうち約半分はソーラー式冷蔵庫となる見込みです。

また、ユニセフ、WHOとGAVIは、COVID-19ワクチンの大規模な展開に向けて、各国がワクチンの展開や接種計画を準備し、策定するのを支援しています。各国は現在、規制当局の承認の迅速化やワクチンの安全性を管理する方法の導入など、主要な目標に対する準備状況を継続的にモニタリングしています。
 

ユニセフが支援するジュバのプライマリ・ヘルスケア・センターで、予防接種に使用するワクチンを保冷箱から取り出す看護師。(南スーダン、2020年10月撮影) © UNICEF_UN0349004_Obelユニセフが支援するジュバのプライマリ・ヘルスケア・センターで、予防接種に使用するワクチンを保冷箱から取り出す看護師。(南スーダン、2020年10月撮影) © UNICEF_UN0349004_Obel

さらに今週、政府関係者を含む300人以上のワクチン調達の専門家が参加したユニセフの会議では、COVID-19ワクチンの調達と展開、並びに規制システムとサプライチェーンの強化の方法が検討されました。

ユニセフは、2021年にワクチン、治療薬、診断用ツールを各国に提供するため、4億1,000万米ドルの資金を要請しています。さらに、92カ国の国内ワクチン物流と必要なコールドチェーン設備を整える上で、1億3,300万米ドルの資金が不足していると推定しています。

「世界的に承認されたCOVID-19ワクチンの登場が間近に迫っており、希望の兆しが見え始めています。しかし、希望はワクチンだけでは回復しません。各国は、コールドチェーンやサプライチェーンの能力を強化し、保健員を訓練し、コミュニティと連携し誤情報と闘い、ワクチンへの信頼を築くための技術的・財政的支援を早急に必要としています。緊急の資金と支援がなければ、最貧国の多くが取り残されるおそれがあります」(フォア)

* * *

■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
ワクチンの入札を開始: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0235.html
年末までに5億本の注射器を備蓄へ: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0222.html
すべての国へ、公平なワクチン供給を: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0250.html
教師のワクチン接種が学校を守る: https://www.unicef.or.jp/news/2020/0256.html
日本ユニセフ協会 特設サイト: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/
COVAX情報ページ: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/covax/

■ COVAXについて
COVAXは、COVID-19の診断検査法、治療法、ワクチンの開発などを加速させるための国際的な取り組みであるACT-A(Access to COVID-19 Tools - Accelerator)の柱の一つであるワクチン供給のイニシアティブです。感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、GAVIアライアンス、WHO(世界保健機関)が共同で主導し、先進国および開発途上国のワクチン製造業者、ユニセフ(国連児童基金)、世界銀行、市民社会組織などと連携して活動しています。COVAXは、COVID-19ワクチンを世界各国に公平かつ迅速に分配していくことを目指し、政府や製造業者とともに取り組む唯一のグローバル・イニシアティブです。

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています 

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
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代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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