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公益財団法人日本ユニセフ協会
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2月12日は「レッドハンド・デー」~南スーダン、子ども兵士の心理的影響に警鐘【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

武力グループから解放されるのを待つ子どもたち。(2020年5月撮影) © UNICEF_UNI334914_Ryeng武力グループから解放されるのを待つ子どもたち。(2020年5月撮影) © UNICEF_UNI334914_Ryeng

【2021年2月12日 ジュバ(南スーダン)発】

武力紛争下の子どもの徴兵・徴用に反対する「レッドハンド(血に染まった手)・デー」である本日、武装勢力や武装グループにおける子どもの徴兵・徴用は子どもの権利の侵害であり終わらせるべき、とユニセフ(国連児童基金)は述べました。子どもたちは強制的に任務を遂行させられ、残虐行為を目撃しています。また、子どもたち自身が命を奪われ、けがを負い、精神的にも性的にも虐待を受けています。これは子どもたちの命を脅かすものであり、その成長に極めて大きな悪影響を及ぼすため、今すぐに終わらせなければなりません。

また、解放されたり逃げたりすることができた子どもたちにとっても、受けられる支援は非常に限られています。身体的な傷は治療しなければ生涯にわたる障がいとなり、精神的な傷は心的外傷後ストレス障害(PTSD)といった長期的な心理的影響を及ぼす恐れがあります。

「すべての武装勢力に対し、子どもたちの徴兵・徴用をただちに止めるよう要請します」とユニセフ・南スーダン事務所代表のアンドレア・スレイは述べました。「南スーダン政府に対しては、昨年署名された紛争下における6つの形態の子どもの権利の重大な侵害行為に対する行動計画のために資金を配分し、その実施を始めるよう求めます」

本日「レッドハンド・デー」を迎えるにあたり、ユニセフは、「目を閉じると(原題:When I close my eyes)」と題した動画シリーズを発信しました。これは、南スーダンの子どもたちの実体験に基づいた内容で、武装勢力や武装グループに徴兵・徴用されることによる心理的な影響に対する意識喚起を目的としています。解放された後も、子どもたちはしばしば悪夢、攻撃的な行動、侵入思考や不安に悩まされます。
 

ベンティウにある子どもにやさしい空間で遊ぶ、元子ども兵士のジェームスくん(仮名、右)。ユニセフが支援する社会復帰プログラムを受けている。(2020年1月撮影) © UNICEF_UNI284220_Willemotベンティウにある子どもにやさしい空間で遊ぶ、元子ども兵士のジェームスくん(仮名、右)。ユニセフが支援する社会復帰プログラムを受けている。(2020年1月撮影) © UNICEF_UNI284220_Willemot

メンタルヘルスは子どもたちの成長に大きな影響を及ぼしますが、脆弱な保健・医療システムが最も基本的な医療ニーズの対応に追われている場合には、見過ごされたり、対処されなかったりするケースが多くなっています。徴兵・徴用される子どもたちの負担は大きいにも関わらず、南スーダンには、精神科医が3人、心理士が23人、ベッド数が限られた精神科病棟が1つしかありません。そして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による休校により、大切な心理社会的支援の場がなくなり、すでに困難だった状況がさらに悪化しています。

ソーシャルワーカーは、ユニセフが支援している、武装勢力や武装グループに徴兵・徴用される子どもたちのための再統合プログラムの中核をなす存在です。ソーシャルワーカーは3年かけて、それぞれの子どもの持つ困難に対処し、その生活と未来の再構築に取り組みます。しかし、このプログラムは昨年、資金が73%不足しており、すべてのニーズに対応することはできませんでした。

「すでに多くのことを経験してきた子どもたちに、生活を立て直すために必要なケアとサポートを提供することは、緊急の優先事項であるべきです。それは、既存のプログラムへの資金提供を増やし、メンタルヘルスのケアを拡大することを意味します」(スレイ)

子どもの権利侵害の性質上、現在どれだけの子どもたちが武装勢力や武装グループに徴兵・徴用されているか、またはされていたかを推定することは難しいものの、ユニセフはこれまでに報告された多くのデータに基づき、南スーダンに限ってもそのような子どもたちが数千人いると推測しています。ユニセフは、2021年の南スーダンの武装勢力や武装グループに関わる子ども(CAAFAG)のプログラムのために400万米ドルの支援を要請しています。

注記:
南スーダンのCAAFAGプログラムについて
2013年以降、ユニセフは南スーダンの武装勢力や武装グループに関わる3,785人の子どもたちの解放と再統合を支援してきました。南スーダン武装解除・動員解除・社会復帰コミッション(SSDDRC)の下、解放された子どもたちは、ユニセフとパートナーが設置した暫定ケア施設に受け入れられ、衣類や食料、保健サービスなどの支援を受けます。その後、子どもたちは登録され、ユニセフは必要に応じて再会のために家族の追跡を開始します。子どもたちはまた、カウンセリングやその他の心理社会的支援、収入創出活動、職業訓練、ライフスキルなどの社会的・経済的な再統合支援を受けます。ユニセフは、子どもたちが必要なフォローアップと支援を確実に受けられるように、それぞれの子どものために3年間の多分野にわたる計画を作成します。

* * *

■ 「目を閉じると(原題:When I close my eyes)」と題した動画シリーズは以下のURLからご覧いただけます。
https://www.unicef.org/southsudan/children-not-soldiers

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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