「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況」を発表

～就職活動を表す漢字一文字は「楽」が3年ぶりに1位。前年、前々年1位の「苦」は2位に。内々定辞退の経験がある割合は64.2%で2年連続増加～

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況」の結果を発表しました。

《TOPICS》

• 就活の漢字一文字は「楽」が3年ぶりに1位。前年・前々年1位の「苦」は2位に【図1】
• 就職活動のテーマ曲、1位はサンボマスター「できっこないを やらなくちゃ」で5年連続トップ10入り【図2】
• 内々定辞退の経験がある割合は64.2%で2年連続増加。内々定承諾書を出した後に内々定を辞退した経験がある割合は前年比2.3pt増の15.7％【図3、4、5】
• 就活生が「何歳まで働き続けたいと思うか」の平均は64.8歳。人生100年時代に向けた理想の働き方は「ワークライフバランスを重視してそこそこ働ければいい」【図6、7】

【調査概要】
23年卒予定の就活生に自分の就職活動を漢字一文字で表してもらったところ、3年ぶりに「楽」が1位となった。21年卒・22年卒はコロナ禍の影響もあり「苦」が1位だったが、23年卒では2位となった。トップ10に入った他の文字を見ると、3位の「耐」、同率7位の「疲」「無」、9位の「辛」、10位の「迷」など、就職活動の大変さを感じさせる文字がランクインする一方、4位の「努」、同率5位の「進」「知」など前向きな漢字も入った。【図1】

「あなたの就職活動のテーマ曲」を聞いたところ、サンボマスターの「できっこないを やらなくちゃ」が初めて1位となった。また、同曲は2019年卒以降5年連続でトップ10入りしている。選んだ理由には「就活中、この曲の歌詞に励まされた」などが挙がった。また、Creepy Nutsの「のびしろ」が同率8位で初のトップ10入りを果たした。【図2】

内々定を保有する学生のうち、内々定辞退の経験がある割合は前年比4.0pt増の64.2％で、2年連続増加した。辞退の連絡をするときにどのように感じていたか聞いたところ、「やや気が重いが仕方ない（31.3％）」「誠意をもって連絡するのが当然だ（30.7％）」「申し訳ない気持ち（27.0％）」の順となった。また、内々定承諾書を出した後に内々定を辞退した経験がある割合は前年比2.3pt増の15.7％でこちらも2年連続で増加している。【図3、4、5】

「人生100年時代」と言われるなか、何歳まで働き続けたいと思うか聞いたところ、全体の平均は64.8歳（前年比0.5pt増）で、男子全体の平均は66.2歳（前年比0.6pt増）、女子全体の平均は63.7歳（前年比0.4pt増）だった。「人生100年時代」に向けた今後の働き方について、「ワークライフバランスを重視してそこそこ働ければいい」と回答した割合が男女ともに最も割合が高かった（男子35.8％、女子48.5％）。【図6、7】

【調査担当者コメント】
就職活動を表す漢字一文字は「楽」が3年ぶりに1位となり、コロナ禍の影響が色濃かった前年・前々年に2年連続1位だった「苦」を上回りました。一見すると最も厳しい状況は脱したかに見えますが、「苦」の得票率（5.47％）は前年（4.88％）を上回っており、就職活動が「苦」だと感じた学生の絶対数は減っていません。特に文系女子では「苦」が1位で「耐」が2位となっており、苦しさに耐えながらの就職活動だった学生が多かったようです。一方、理系は男女とも「楽」の得票率が7％超と高く、大学や大学院で学んだことを活かした就職活動ができたのではと思われます。
キャリアリサーチラボ　研究員　石田 力

【図1】あなたの就職活動を漢字一文字で表すと（上位抜粋）

【図2】あなたの就職活動のテーマ曲（上位抜粋）

【図3】＜内々定を得たことがある学生限定＞内々定辞退の経験が「ある」割合

【図4】＜内々定辞退経験がある学生のみ＞内々定辞退の連絡をすることについて、どのように感じていたか

【図5】＜内々定承諾書を出したことがある学生のみ＞内々定承諾書を出した後、内々定を辞退した経験

【図6】「人生100年時代」が到来すると言われるが、何歳まで働き続けたいか（平均／単位：歳）

【図7】「人生100年時代」に向けた今後の働き方として、あなたの考えに近いもの（複数回答／上位抜粋）

【調査概要】「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 8月の活動状況」
○調査期間／2022年8月25日（木）～8月31日（水）
○調査方法／WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象／2023年卒業予定の全国の大学生および大学院生
○調査機関／自社調べ
○有効回答数／1,682名（文系男子300名　理系男子427名　文系女子451名　理系女子504名）
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100％にならない場合があります。

※調査結果の詳細は会社HPのニュースリリース（https://www.mynavi.jp/news/）からご確認いただけます