「2025年度グッドデザイン賞」受賞について

本日、2025年度グッドデザイン賞におきまして、JR西日本として、特急「まほろば」観光列車「はなあかり」の、計2件が受賞いたしました。
今後ともJR西日本グループといたしまして、様々なアイデア・デザインを探求し、心を動かす、未来を動かすサービスを提供してまいります。
※グッドデザイン賞は、1957 年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を (財)日本産業デザイン振興会(現在の公益財団法人日本デザイン振興会)が承継し、1998 年に新たにスタートした、わが国で唯一の総合的デザイン表彰制度です。
特急「まほろば」(「安寧」・「悠久」)


【概要】
大阪と奈良を結ぶ特急車両。これまでは臨時特急として運行していましたが、新たに定期運行を行う専用特急車としてリニューアルを行いました。コンセプト検討にあたっては奈良エリアの現地調査と有識者ヒアリング、社内ワークショップ等、「共創型のデザインプロセス」をとり、車両を通した奈良エリアの魅力発信を検討しました。コンセプト・デザインの異なる「安寧」と「悠久」の2編成を設定、奈良の根源的な魅力をメッセージとして発信し、旅の情緒を演出しています。
【受賞カテゴリ】
鉄道・船舶・航空機
【受賞企業】
西日本旅客鉄道株式会社

【グッドデザイン賞審査委員 評価コメント】
通勤路線を使って走る観光列車として、既存特急車両のリユースデザイン。デザインプロセスにおいて奈良の魅力を発見し、鉄道というメディアに載せて発信していくプロジェクトとして高く評価した。 地域と専門家を巻き込んだ調査プロセス、悠久と安寧というネーミング、デザインされた動物や植物のイラストやパターン、車掌たちオリジナルの車内放送など、鉄道という移動手段を超えて、奈良という土地が、世界へ発信するイメージとメッセージを発することに成功している。また、ヘッドマークや映え写真を意識したプリントレイアウト、車輛色のこだわり溢れる佇まいが、プラットフォームにいる鉄道ファンたちにも、国内外の新しい観光客にも響いているようだ。リユースであるため、外装とシート変更が中心であるが、デザインのコンセプトとナラティブの強さによって、車両を全く新しい価値に生まれ変わらせる事例としても高く評価した。
○特急「まほろば」サイト
https://www.jr-odekake.net/railroad/mahorobalimitedexpress/
観光列車「はなあかり」


【概要】
JR西日本の営業エリア全域で運行する観光列車。快適な居住性を備えた車両はもちろん、JR西日本グループが掲げる「地域共生」のフラッグシップ的な位置付けを担う存在です。「地域の華を列車に集め、お客様と地域の縁を結ぶ列車」として、「みんなで移動時間を創る」「鉄道会社と地域が一緒に未来を創る」機会を創出する列車です。
【受賞カテゴリ】
鉄道・船舶・航空機
【受賞企業】
西日本旅客鉄道株式会社

【グッドデザイン賞審査委員 評価コメント】
もはや鉄道ではなく、高級ホテルのラウンジのような、照明、インテリアのクオリティに乗った誰もが満足感を得られる新しい空間を提供している。 特急が停車しない、駅とその周辺エリアのブランディングを合わせて行い、鉄道がメディアとして、また地域の動く観光資源として、もしくは観光大使として機能する。 鉄道ファンだけでなく、ホテルの食事、温泉旅行でのおしゃべりのような、鉄道を楽しむというよりは、その空間や食事、名産を楽しむような体験のデザイン。伝統文化、工芸がシートごとに展示されるなど、鉄道がミュージアムの機能も果たしている。はなあかりが走る沿線の文化を発見し、世の中に伝え、そしてはなあかりと共にアップデートしていく、動くメディア、活動体としての鉄道の新しい役割の提案、デザインとして、高く評価した。
○観光列車「はなあかり」サイト
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