「マイナビ 2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」を発表
67.2%の学生が情報収集にSNSを活用しているが、情報の見極めには慎重。就職活動などに向けて7割以上の学生が「SNSの運用は特に見直さない」
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2024年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(2,267名)を対象に実施した、「マイナビ 2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」の結果を発表しました。
《TOPICS》
- 10月時点のインターンシップ累計参加率は前年比4.7pt増の82.7%。半日のプログラムへの参加が前月より10.7pt増えて69.1%【図1、2、3】
- 有償インターンシップに興味のある学生は85.9%だが、実際に参加したことのある割合は14.7%と少数【図4、5】
- SNSで情報収集を行っている学生は前年比4.5pt増の67.2%。【図6、7、8】
- インターンシップ・就活準備専用のSNSアカウントを持っている割合は16.4%と少数派で、7割以上は「持っておらず、今後も作らない予定」【図9、10】
【調査概要】
10月時点でのインターンシップ累計参加率は前年比4.7pt増の82.7%で、前月に続き高い水準を維持している。一方、10月単月の参加率は47.8%と前月から19.7pt減少した。また、開催期間については、半日のプログラムに参加した割合が69.1%と前月より10.7pt増加した。夏季休暇が明けて授業が再開し、時間の調整が難しい中、多くの学生が短期間のプログラムに参加しているようだ。【図1、2、3】
【図1】<これまでに(累積で)>インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加状況
【図2】<今月(単月で)>インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加状況
【図3】参加したインターンシップ・ワンデー仕事体験の開催期間
有償インターンシップに「興味がある」と回答した学生は85.9%(「興味があり、参加経験がある(12.8%)」+「興味はあるが、参加経験なし(73.1%)」の合計)だったが、「参加したことがある」割合は14.7%(「興味があり、参加経験がある(12.8%)」+「興味はないが、参加経験がある(1.9%)」の合計)にとどまった。文理別でみると、理系では「参加したことがある」割合が19.3%で文系よりも7.5pt高く、特に「機電系」「土木・建築系」「化学系」では2割を超えた。企業の実施状況をみると特に建築、製造業で他の業界よりも日当が支払われる割合が高い傾向にある※。技術系職種では他業界に先駆けてインターンシップを取り入れていた経緯や、就業体験の内容がより実践的であることから、技術系対象で有償インターンシップが行われる傾向が高いと推察される。【図4、5】
※参考:「マイナビ2023年卒企業内定状況調査」
【図4】有償インターンシップに参加したことがあるか
【図5】【理系/系統別】有償インターンシップに参加したことがあるか
インターンシップ等の情報収集にSNSを使っていると回答した割合は前年比4.5pt増の67.2%だった。「よく見るアカウント」や「検索ワード」について自由回答で聞き、分類したところ「今、活動している人の情報(就活仲間)」、「就活の参考になる情報・就活支援に関する情報」、「企業の情報」などの回答が目立った。企業が採用サイトなどで公開している情報の文面だけでは得られない、働き方や社風などのリアルな情報を求めてSNSを活用しているようだが、情報の信憑性への懸念を示すコメントも見受けられた。「企業情報」については主に公式アカウントを確認しているようだが、採用専用のアカウントだけでなく、企業が一般消費者などに向けて発信しているアカウントも含めて確認し、企業を多面的に理解しようとする姿勢がみられた。【図6、7、8】
【図6】情報収集にSNSを使っているか
【図7】よく見る情報の発信者や、検索ワードについて
【図8】SNSでの情報収集についての自由コメント
インターンシップ・就活準備専用のSNSアカウントを「持っている」と回答した割合は前年比4.9pt増の16.4%で、「持っておらず、今後も作らない予定」は前年比6.4pt減の71.2%だった。また、SNSの利用方法については、「今までも匿名や非公開で使っていたため見直しはしていない」が最多で41.2%、次いで「(見られて困ることは無いので)今まで通り実名で利用している」が32.9%となり、7割以上の学生が特別な見直しはせず使い続けるようだ。【図9、10】
【図9】インターンシップ・就活準備専用のアカウントを持っているか
【図10】インターンシップや就職活動に向けて、TwitterやInstagramなどSNSの利用方法を見直したことはあるか
【調査担当者コメント】
本調査では、情報収集を目的としたSNSの活用状況について詳しく聞きましたが、24年卒の学生はSNSネイティブのZ世代ということもあり、積極的に活用している様子がうかがえました。インターンシップや就職活動準備など初めて経験することも多く、少しでも参考にできる、リアルな情報を収集しようとする姿勢が見られました。SNSには誰もが自由に発信できるメリットがある一方で、その情報が信頼できるかを見極める難しさを伴います。リスクも理解した上で利用している点は学生のSNSリテラシーの高さが見受けられます。しかし、情報過多になったりネガティブな意見に触れることで、SNS疲れを感じる可能性もありますので、SNSから離れる時間を作り、信頼できる相手と話したりするなど、うまく距離をとることも必要でしょう。
キャリアリサーチラボ 主任研究員 東郷こずえ
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【調査概要】「マイナビ 2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」
○調査期間/2022年10月20日(木)~10月31日(月)
○調査方法/マイナビ2024の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/2,267名(文系男子427名 理系男子436名 文系女子950名 理系女子454名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
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