ロヒンギャ難民キャンプ火災、家族の再会支援や心のケアを実施【プレスリリース】
ユニセフ事務局長声明
【2021年3月26日 ニューヨーク/ダッカ/コックスバザール(バングラデシュ) 発】
バングラデシュのコックスバザールにある難民キャンプで発生した火災に関し、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは以下の声明を発表しました。
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ユニセフは、バングラデシュのコックスバザールで発生した火災により死傷したロヒンギャ難民のご遺族と、この災害により避難している5万人の難民の方々(その半数は子ども)に、深い哀悼の意を表します。
3月22日、4つのキャンプで瞬く間に広がった火災は、3人の子どもを含む少なくとも11人の命を奪ったと見られています。50人以上の子どもたちが家族と離ればなれになったままで、300人が行方不明とされています。
消防隊員が最後の消火活動をおこなっている間、ユニセフのチームは現場で子どもたちや家族のニーズに対応しています。すでに140以上の学習センターが破壊され、給水設備や衛生設備も大きな被害を受けたことを報告しています。
私たちの最も緊急な優先事項は、地方自治体と連携して、被災した子どもたちの安全を守り保護することです。ユニセフのコミュニティ・ボランティアは、離ればなれになった子どもたちを家族と再会させるために活動し、住居が破壊された家族の移転作業も支援しています。また、ユニセフは子どもにやさしい空間を設置し、何百人もの子どもたちに心理社会的支援を行っています。
また、ユニセフのパートナーは、緊急用の水と衛生物資や給水サービスをキャンプに届けています。さらに移動医療チームは、火傷や切り傷などの怪我をした人々に応急処置の支援を行っています。
今回の火災は、ロヒンギャ難民を襲ったもっとも新しい悲劇に過ぎません。72万5,000人の人々が、言葉にならないほどの恐怖を伴ってミャンマーからの脱出を余儀なくされてから、約4年が経過しました。
ユニセフは、国際社会に向けて、今回の避難者たちの当面のニーズと長期的なニーズに対し、資金的支援を強化するよう求めています。
ユニセフはまた、ロヒンギャの子どもたちとその家族が社会の一員として、故郷ミャンマーの隣人たちと平和で調和のとれた生活を送れるような長期的な解決策をとるよう、すべての関係者と政府に改めて要請します。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
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