モザンビーク:武装勢力襲撃から逃れる子どもたち【プレスリリース】
ユニセフ、子どもたちの保護に尽力
【2021年3月30日 ジュネーブ 発】
モザンビークの北部の町パルマで発生した武装勢力による攻撃を受け、ユニセフ緊急支援チームのマリキシ・メルカドが国連の定例記者ブリーフィングにおいて報告した内容を要約してお伝えします。
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ユニセフのチームは昨日、ペンバ空港で、国連人道支援航空サービスによってアフンギから避難してきた子どもたちを受け入れました。その飛行機には少なくとも7人の子どもが乗っていましたが、彼らは、家族に伴われず単独で逃れてきた子どもたちでした。みな混乱し、怖がっています。多くは、食料も水もなく、何日も草むらの中に隠れていたのです。
子どもたちは、恐ろしい光景を目の当たりにしました。けがをした5歳くらいの女の子が、痛みに呻きながら飛行機から運び出されました。年齢は確認できませんが、彼女はあまりに深い心の傷を負い、自分の名前しか言うことができませんでした。
ペンバ州立病院では、地元当局が負傷した子どもたちのケアに全力を尽くしています。母親と一緒にいた13カ月の子どもは、下半身を撃たれており弾丸は足に留まっています。今日中に手術が行われる予定です。
さらに多くの子どもたちが逃げて来ているという連絡をすでに受けています。正確な人数はわかりません。しかし、地方当局と協力して、ここペンバと、彼らが行きそうな州内の他の地域で、彼らを受け入れる準備をしています。保護、栄養、保健、そして彼らの話を聞き、心理社会的な支援をしてくれる人など、あらゆるものが必要になります。同伴者のいない子どもたちには、家族と再会させる支援も必要です。
カボ・デルガドでは、パルマ以前から、武力紛争によって約35万人の子どもたちが避難していました。すでに深刻な危機にあったのです。現在、コレラが発生しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も広がっています。この地の人々は、2019年以降、サイクロンや異常気象など、次から次へと起こる衝撃に対処してきました。世界の目がパルマの状況に注がれている今、ユニセフは、カボ・デルガドの子どもたちを忘れないでほしいと訴えます。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
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