テレビ大阪ドキュメンタリ―映画「おまえの親になったるで」舞台挨拶のご報告
テアトル新宿6月28日公開~、アップリンク京都7月19日公開~
日本財団職親プロジェクト代表 千房株式会社 代表取締役会長 中井政嗣氏、
本作に出演の日本財団職親プロジェクト関西代表・カンサイ建装工業社長 草刈健太郎氏、
公益財団法人 社会貢献支援財団会長 安倍昭恵氏、本作の監督であるテレビ大阪報道部の北岸良枝監督を
迎え、舞台挨拶つき試写会を開催しましたのでご報告いたします。
テレビ大阪ドキュメンタリー映画「おまえの親になったるで」を6月から東京、京都にて順次劇場公開いたします。
本作は2018年にテレビ大阪で制作され、テレビ東京系列ドキュメンタリー大賞受賞。その後2020年に続編を制作・放送し、第28回坂田記念ジャーナリズム賞特別賞を受賞、さらに700時間以上に及ぶ映像記録を再編集し、社会問題に迫るヒューマン・ドキュメンタリーとして映画化した作品です。再犯防止を目的に全国の刑務所や少年院でも順次上映しています。
会見概要
日時:2024年6月25日(火)
登壇者:
日本財団職親プロジェクト代表 千房株式会社 代表取締役会長 中井政嗣氏
日本財団職親プロジェクト関西代表・カンサイ建装工業社長 草刈健太郎氏
公益財団法人 社会貢献支援財団会長 安倍昭恵氏
本作の監督であるテレビ大阪報道部の北岸良枝監督
司会:前田拓哉(テレビ大阪アナウンサー)
舞台挨拶内容(一部抜粋)
最愛の妹が殺され被害者遺族となった草刈健太郎氏は「今まで何回もテレビで取材していただいて、映画に入っていない部分もたくさんあるのですが、このように映画にしていただけて本当に感謝しています。(亡くなった)妹の顔を見るのは辛いのですが、本当に一人でも多くの人に関心を持っていただいて、再び頑張ろうとしている人を応援できるような社会になったらと思います。」と、本作が今月から東京・京都で公開されることになった現在の心境を語りました。
この映画のきっかけともなった職親プロジェクトを立ち上げた千房株式会社の中井政嗣氏。
なぜ被害者支援、加害者支援とある中で、民間企業が加害者の更生支援を選んだのかについて問われると、「千房という、おかげさまで大阪では知られたお好み焼き屋をやっていますが、かつて人材不足で大変な思いをした時期がありました。その際、採用した中に元受刑者もいたのですが、立派に立ち直ったという成功事例がありました。それを知った法務省矯正局から就労支援の依頼を受けました。最初は元受刑者と知った上で採用することに抵抗がありましたが、千房が元受刑者の就労支援を行っているということを世に知らしめることが大事と思いました。就労支援は昔からありましたが、どの会社が行っているのかは伏せられています。しかし千房はこのプロジェクトをオープンにさせることで現在までやってくることができました」と、偶然の流れだと答えました。また1社だけでやっていたらとっくにつぶれていたと言い、元受刑者は反省することはできても更生は一人でできず、草刈さんのように熱い想いを持った人たち、周りの力が本当に必要だと訴えました。
それに対して草刈氏も「ぶっちゃけやめようと思ったことはありました。建設業を営んでおり、元受刑者を雇っていることで風評被害を受けて発注に影響があるなど大変なこともありましたが、やっぱり周りに助けてくれる人のおかげでこの活動を続けられてきました。大阪で上映した時も『悪い奴は一生悪いやろう』と言われたこともあります。僕もそう思っていましたし、すぐに更生できる人なんて10打数1安打、10人に一人いるかどうかという話で、やっと更生したと思ったらまた事件起こして…ということもあります。ただ、なんでやっているのかといえば、ホームランを打ったら感動があるじゃないですか、この活動にはものすごい感動があるんじゃないですかね。だから信用してやり続けているのかなと思います」と周囲への感謝や活動への思いを改めて述べました。
また、社会貢献支援財団会長で、草刈氏とともに少年院に訪れたこともある安倍昭恵氏は「私自身、被害者遺族という当事者ということから他人事ではないと思い、上映中涙が止まりませんでした。草刈さんはじめみなさんがどんなに裏切られてもあきらめずに更生支援に努めていらっしゃる姿を見て、社会にとって本当にありがたいプロジェクトだと思いました。」と本作について感想を述べました。
これまでも少年院や更生施設での再犯防止の活動を行っていた中で、当事者となってしまった安倍氏。また、中井氏はかつて法務省の再犯防止啓発月間(毎年7月)で過去に安倍氏の夫、安倍晋三氏が直筆した標語「再犯防止」がデザインされたポスターについて触れて、現在も自身の会社に飾っているとも語りました。
安倍氏は先日、岡山の刑務所で自身の複雑な感情を受刑者に向けて話した際、複数の受刑者から更生や社会貢献への決意をつづった手紙をもらったと言い、「私が話したことで少しでもそんな風に思ってくださる方がいて、少しは役に立てるのかなと思います。主人も日頃から『再チャレンジ』と言っていたので、私も草刈さんや中井会長と一緒に再チャレンジできる世の中を作っていくお手伝いができないかと思っています」と涙ながらに語りました。
そして、職親プロジェクト発足の際に取材したことがきっかけで700時間にも及ぶ取材を続けてきた北岸良枝監督は「職親プロジェクトの活動が12年目に入り、みなさんが熱意を込めて活動している姿をずっと間近で見させていただきました。少しでも多くの人に観ていただきたいという思いで長年取材を続けてまいりました。草刈さん、そしてご家族のみなさんには辛い思いの中、取材させていただいてありがとうございました。妹の福子さんと草刈さんおふたりが映画好きということから、このように映画という形にできたこともうれしく思っています」とこれまでの取材の感謝とともに心境を述べました。
そして最後に草刈氏は「みなさんのおかげでやってきましたが、妹が殺されたとき、憎しみ恨みで本当にしんどい思いをしました。(加害者が)事件で何があったかはっきりしてもらわないうちは絶対に許せないと思います。そういう被害者を一人でも作らないためにも活動することはなかなか大変なことだと思います。(最近の事件に触れて)更生支援はリスクもありますし、そのリスクを防ぐために変えていかないといけない部分もあると思います。ただそれで支援をしないようになれば元受刑者は更生できなくなります。だから頑張っている人を応援しないといけないですし、周囲に関心を持つことで一人の命を救えるようになるかもしれません。みなさんとともに安心安全な街を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします」と締めくくりました。
映画概要
【タイトル】テレビ大阪ドキュメンタリー映画 「おまえの親になったるで」
【公開】2024年6月~東京・京都地区 ロードショー
【劇場】
・テアトル新宿 6月28日(金)~東京都新宿区新宿 3-14-20 新宿テアトルビル B1
https://ttcg.jp/theatre_shinjuku/movie/1113100.html
・アップリンク京都 7月19日(金)~
京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館 地下1F
https://kyoto.uplink.co.jp/movie/2024/16671
※営業時間など劇場にお確かめのうえ、ご来場ください。
【入場料】一般 当日券 2000円(税込)ほか
【前売券】デジタル前売映画鑑賞券「ムビチケ」発売中 https://mvtk.jp/Film/085535
【監督】北岸良枝
【撮影・編集】テーク・ワン
【音効】音響企画
【ナレーター】竹房敦司
【配給】ニチホランド
【プロデューサー】山田龍也・花本憲一(テレビ大阪)
【尺】95分
【制作】テレビ大阪
【製作著作】テレビ大阪
【公式HP】https://www.tv-osaka.co.jp/movie/omaeno_oyani/
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/tvosaka_news
【公式TikTok】https://www.tiktok.com/@tvonews
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ダウンロード