大分県佐伯市で海のおいしいから“浦”の裏を知り、海洋環境について考える「佐伯ウラオモテアクト」キックオフイベントを開催しました!
2023年7月17日(月・祝 海の日)<大分県佐伯市 さいき城山桜ホール>
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
イベント名称:佐伯ウラオモテアクト 浦とアイゴがつなぐうみみらい(キックオフイベント)
日程:2023年7月17日(月・祝/海の日 )13時00分~14時30分(受付開始 12時00分~)
開催場所:さいき城山桜ホール(小ホール・ホワイエ)
参加人数:140名
主催:一般社団法人 KIISA
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
協力団体:佐伯市 / 佐伯市観光協会 / 株式会社やまろ渡邉 / 株式会社まちづくり佐伯
トークイベント 〜海洋環境の変化について~私たちができること~
トークイベントでは、ファシリテーターに株式会社コウネンコーポレーション浅利善然氏、パネリストには佐伯市シングルシード養殖協議会 代表 宮本新一氏、一般社団法人KIISA代表理事 富崎一真氏が登壇し、佐伯の海洋環境の変化についてのトークセッションや、海で働く方から現状を聞く時間となりました。
トークイベントに先立ち、日本財団 西井諒氏、北海道ブリリアントアクション 國分晋吾氏 、佐伯市 市長 田中利明氏 によるご挨拶をいただきました。
トークイベントの中で、アイゴの群れが藻を食べる動画を活用したり、オープンチャットを利用した来場者参加型の工夫がされ、会場からの声や、海で働く現場の方々の貴重な意見を聞き、佐伯の海・浦について改めて知ることのできる時間となりました。今後、佐伯の街中や各浦々の地域で何ができるのか、「佐伯ウラオモテアクト」がどのような活動を展開していくのか期待したいです。
“アイゴ”の試食ふるまい会
トークイベントの会場周辺では、佐伯地域であまり食べる文化のない”アイゴ”と呼ばれる未利用魚の試食ふるまい会を行いました。佐伯市米水津の水産加工会社 やまろ渡邉が手掛けたアイゴの干物と佐伯の若手シェフによるアイゴの創作メニューを約200食振る舞いました。
アイゴは背びれ・尻びれ・胸びれの棘に毒を持ち、独特な臭みがある魚であるため、取引価格も低く、あまり家庭まで届かない白身魚です。しかし、きちんと処理をすることで、美味しく食べることのできる魚です。また、アイゴは海藻を餌にしているため、”磯焼け”の原因の1つとなっている魚でもあります。磯焼けは、海藻の生息地帯である”藻場”が減少していく問題です。磯焼けが起こることにより藻場を住処としている海藻類・アワビやサザエなどの漁獲量の減少なども起きています。佐伯市の海でも同様にアイゴの食害が磯焼け進行の一要因となっています。
今回の試食ふるまい会では、多くの方に”アイゴ”・”藻場”・”磯焼け”などのキーワードに「美味しい」から知ってもらうべく、丁寧に処理されたやまろ渡邉のアイゴの干物・アイゴに親しんでもらうため工夫が凝らされた創作メニューが提供されました。創作メニューでは、オリジナルのタルタルソースを添えたアイゴのフライ、アイゴのアヒージョが提供されました。また、アイゴを子どもたちにも分かりやすく説明するため、クイズや試食後の感想が一目でわかるようなアンケートを実施するなどの工夫が行われていました。
参加者からの声
(トークイベントに参加した 30代 女性)
普段海のことについて知る機会がなかったが、トークイベントで佐伯の海のことについて知ることのできる有意義な時間になった。今回のお話はとても分かりやすく、佐伯の街中の子どもなど海に触れ合う機会の少ない子どもたちにも知ってもらう機会があると嬉しいと思った。
(トークイベントに参加した 20代 女性)
今回のトークイベントを聞いて、普段スーパーなどで買い物をする際、自分の知っている魚しか買わなかったけど、知らない魚がたくさんいることや、アイゴを食べてみて美味しいと感じたので、買い物をする際の選択肢が広がった。さまざまな海や魚のことについてもっと知りたいと思った。
(アイゴを試食した 40代 男性)
アイゴは今回初めて食べたが、初めての感じがしなかった。アイゴの干物はホッケのようなどこかで食べたことあるような味がして美味しかった。シャケフレークのようにほぐして食べると美味しそう。
(アイゴを試食した子ども)
ちょっと硬かったけど、この前食べたお魚みたいだった。美味しかった。また食べたい。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人KIISA
活動内容:高校生が地域を知るきっかけをつくるカフェ”cafe &comunity KIISA”の運営。cafe & comunity KIISAはカフェ機能とコミュニティスペース機能を持つ高校生びいきの場所です。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
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