アフガニスタン:3日間で子ども160人以上が死傷~激化する残虐行為を強く非難【プレスリリース】

アフガニスタン南部カンダハール州の国内避難民キャンプで暮らす5歳のモハマドくん(左)と2歳のサイエドくん兄弟。(2021年8月5日撮影) © UNICEF_UN0498793_UNICEF Afghanistanアフガニスタン南部カンダハール州の国内避難民キャンプで暮らす5歳のモハマドくん(左)と2歳のサイエドくん兄弟。(2021年8月5日撮影) © UNICEF_UN0498793_UNICEF Afghanistan

【2021年8月9日 カブール(アフガニスタン)発】

アフガニスタンにおける子どもへの残虐行為が拡大していることを受け、ユニセフ(国連児童基金)アフガニスタン事務所代表のエルヴェ・ルドヴィック・ド・リスは下記の声明を発表しました。

* * *

ユニセフ(国連児童基金)は、アフガニスタンにおいて子どもに対する重大な人権侵害が急速に拡大していることに衝撃を受けています。過去72時間の間に、カンダハール州では20人の子どもが殺害され、130人の子どもが負傷し、ホースト州では2人の子どもが殺害され、3人が負傷、さらにパクティア州では5人の子どもが殺害され、3人が負傷しました。

残虐行為は日を追うごとに増加しています。

これは単なる数字ではありません。一つひとつの死、一つひとつの傷が、ひとりの子どもに起きた悲劇なのです。これらの子どもたちはとても愛され、望まれて生まれてきた娘や息子であり、誰かの兄弟や姉妹であり、いとこや友人です。国際人道法の下で保護される権利を紛争当事者によって無視された子どもたちです。

こうした残虐行為は、アフガニスタンにおける暴力の残虐性と規模の大きさを示す証拠でもあり、すでに弱い立場にある子どもたちが犠牲になっています。

このようなひどい状況に加えて、ユニセフは、武装グループによって子どもたちが紛争に徴用されるケースが増えているという報告にも深い懸念を抱いています。また、家族やコミュニティの人々に対する残虐行為を目の当たりにして、心に深い傷を負っている子どもたちも少なくありません。

子どもたちが、その子ども時代を犠牲にして悪化する紛争の代償を払うようなことはあってはなりません。アフガニスタンの子どもたちを守れるのは、敵対行為の完全な終結だけです。紛争が続く限り、子どもたちが健康に成長する権利は損なわれ、彼らの未来は危険に晒され、子どもたちが国の将来に貢献することは難しくなります。

障がいのある子どもを含めすべての子どもが、今すぐ保護と平和を必要としています。ユニセフは、仲介に携わるすべての人々に、紛争当事者が子どもたちに対する国際的な義務を守るよう促すことを求めます。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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