TIS、AIOpsや自動化でシステム運用の高度化を支援する「運用高度化コンサルティングサービス」を提供開始
~属人化や非効率な運用から脱却し、新たな価値の創出を実現~
TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、企業におけるシステム運用の効率化・高度化を支援する「運用高度化コンサルティングサービス」を2025年9月11日より提供開始することを発表します。
「運用高度化コンサルティングサービス」では、従来のシステム運用における、安定稼働・障害対応といったシステムを止めないための“支える運用”のみにとどまらず、変化へ柔軟に対応できる持続可能な運用を構築し、ビジネス成長に寄与する“価値を創出する運用”を実現します。

背景
近年、マルチクラウドやハイブリッド環境の混在化など、高度なシステム構成や技術が一般化し、システムはますます複雑さを増してきています。このような状況において、従来の人に依存した運用方式は非効率で、運用品質の低下やコストの増大などの問題の温床となっています。また、システム規模の拡大や長期運用に伴う運用の属人化・ブラックボックス化により、インシデント発生時の迅速な対応が困難になるケースが増えています。
こうした課題に対し、AIOps※1と呼ばれる手法や自動化ツールの進展は、効率化と高度化を実現する有効な手段となりつつあります。本来、これらの手法を導入する前に、現状の運用プロセスや体制を棚卸して現状を可視化し、目標を達成するために目指すべき理想の運用モデルを定義し、課題を明確化するプロセスが必要ですが、これを怠ると充分な効果が得られません。さらに、導入後も評価やチューニングを繰り返す継続的改善サイクルを維持できなければ、成果は一時的にとどまり、早々に形骸化してしまいます。
そこでTISは、単なるツール導入支援にとどまらず、AIOpsといった先進技術や方法論を活用し、運用保守に関わるひと(人材)、モノ(技術・運用基盤)、プロセス(業務・運用)を改善し企業におけるシステム運用の高度化を支援する「運用高度化コンサルティングサービス」の提供を開始しました。
※1 「Artificial Intelligence for IT Operations」の略。AIや機械学習、ビッグデータ分析などの技術を活用して、システム運用の自動化・最適化を目指すソリューションやアプローチのこと
概要
「運用高度化コンサルティングサービス」は、企業の運用保守業務における現状分析から将来像の設計、実装後の評価と継続的改善サイクルの維持までを一貫して支援します。TISでは運用高度化のトレンドを熟知した専門人材を配置しており、企業ごとの課題に最適なソリューションを提案します。
主な特長は以下の通りです。
<特長>
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先進技術による運用・保守プロセスの自動化・標準化で作業負荷を軽減
AIOpsなどの先進技術を活用した運用・保守プロセスの自動化により、人的作業ミスを排除し属人化された非効率な運用から脱却。さらに夜間対応やルーティン業務から運用担当者を開放し、高スキル・クリエイティブ領域へのシフトを実現。
本サービス化に先立つ保険会社での検証実績では、インシデント管理でAIによるアラートの識別自動化、および自動エスカレーションの仕組みを試験導入し、インシデント発生から対応開始までの時間の約14%を削減できたことを確認している。
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第三者視点で運用のあるべき姿を提案
独立系システムインテグレーターの特性を活かし、特定ベンダーや製品に依存しない中立的な立場から最適解を提供。第三者視点から現状のシステム運用を客観的に分析し、柔軟かつ持続可能な運用基盤を構築し、ブラックボックス化を解消。
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投資効果試算と導入後評価で企業のROIを最適化
豊富な他社事例をもとに投資に対する費用対効果を試算し、経営層をはじめ決裁者へ説得力のある事業計画策定を支援。サービス導入後も、MTTRやSLIといった定量指標を定期的にモニタリングし、改善サイクルを通じてROIの最大化を継続的にサポート。
<提供メニュー>
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運用高度化戦略立案サービス
システム運用課題の分析やToBe像の検討、PoC計画の策定など運用高度化実現に向けた課題・テーマを決め、3ヶ月6テーマ(1テーマあたり1週間検討・1週間情報整理のサイクル)で現状分析から戦略立案までを実施。
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設計・実装スポットコンサル
運用設計・実装フェーズで、要件定義~基本設計で定義した内容が適切に設計・実装に反映されているか、確認や相談の対応を実施。
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運用改善評価
システム運用に高度化要素を取り込んだ後、改善状況を評価し、さらなる改善に向けたアドバイス・提案を実施。
<提供価格>
要望や提供内容に応じて個別見積もり
「運用高度化コンサルティングサービス」の詳細は以下をご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/ops_modernization
今後について
TISは各種ツールベンダー等との協力体制を強化し、システム運用に関する先進知識のキャッチアップを行っていきます。2026年度末までに「運用高度化コンサルティングサービス」の10社以上の企業への導入を目指します。
また、2026年3月末までに、低価格かつ短期間で本サービスを試行可能な、簡易アセスメントメニューの提供を予定しています。
TISは今後も、企業のシステム運用をモダナイズし、ビジネス価値を生み出す運用への転換を支援していきます。
オンラインセミナーの開催について
AIや自動化・統合化技術を活用し、煩雑な運用業務をいかに最適化できるかを徹底解説したセミナーを開催します。業務効率化やトラブル削減、コストダウン、を実現する最新のベストプラクティスと、陥りやすい失敗例(アンチパターン)を具体的事例とともに紹介します。
<オンラインセミナー開催概要>
開催日時:2025年9月12日(金)12:00~13:00
開催方式:オンライン(Zoom)
参加費 :無料(事前申し込み要)
詳細・申し込みは以下URLをご参照ください。
https://www.tis.co.jp/seminar/seminar/20250912_OperationalDX_webinar.html
TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/)
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客さまのあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客さまと共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市への集中・地方の衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 IT基盤営業部 IT基盤ビジネス推進部
E-mail:ps-info@ml.tis.co.jp
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