親が知らない、中高生の部活の闇。『青空エール』監修者・梅津有希子さんが56人のリアルな悩みにこたえる本!

株式会社講談社

「中高生が、部活に打ち込むのはいいことだ」
ごくふつうの大人の感覚だと思います。
「部活をやめたい」とお子さんに言われたら、
「もうちょっとがんばってみたら?」
「少しくらい辛くても、続けることで得られることがあるのでは?」
そんな風に答えるのも、ごくふつうのことだと思います。
けれども、楽しいはずの部活で、学校に行けなくなるくらい苦しんでいる中高生が増えています。

学校という閉じられた世界のなかで、人間関係、勉強との両立など、大人が考える以上に追い詰められている子どもたちがいるのです。
中高生の読者も多い青い鳥文庫では、そんな中高生に寄り添う1冊になるようなQ&Aブックを企画しました。
大人には想像もつかない、今の中高生のリアルな声を聞いたらもう、
「部活くらいやっていてほしい」「だれにでも辛いことはある」「途中でやめたらもったいない」とは言えなくなるでしょう。
悩んでいそうな子どもがいたら、手渡してあげたい1冊です。


顧問の先生がやめさせてくれません。
部活をやめたら内申が悪くなりませんか。
やめたあと、部員にきらわれそうです。
部活と塾の両立が大変で、腹痛がつづいています。
コンクールの練習で成績が下がってしまいました。
指導する立場なのに、後輩のほうが演奏が上手です。
やめたら、まるで脱落者のように見られます。

みんなの悩みに答えてくれるのは、高校野球ブラバン応援研究家の梅津有希子さん。
自分のブログに部活に悩む子どもたちから相談が寄せられるようになり、その悩みの深さに驚いたのだそうです。

<あるとき、自分のブログに「部活は嫌ならやめていい。」という記事を書きました。すると、部活で悩んでいる子から「私もやめたいです」といった内容のコメントが書き込まれ、返信しているうちに、他の子たちからも次々と悩みが書き込まれるようになったのです。
今、朝目覚めて私がまっ先にするのは、新規コメントのチェックです。つらい気持ちのなかで勇気を出して、見も知らない私を頼ってコメントしてくれた子がいないか確認すること。そして、そんな子からの悩みが書き込まれていたら、どんなに他の仕事が詰まっていても、まずはその子の悩みを考えて考えて、心を込めて返信を書くのが、私の朝の一番大切な仕事になっているのです。>
そんな梅津さんが、最近特に気になるのが、部活の悩みが原因で心まで病んでしまう子がいること。そんな子が全国各地で増えているように感じているのだそうです。
<「私が部活をやっていたころより、今の子たちは繊細で傷つきやすいのかな……。」
とも感じます。あるいは、人間関係や受験戦争といった時代背景も、以前より複雑になっているのかもしれません。そんな子たちに、私は「無理しないで、やめていいんだよ」と返事を出します。>

部活をやめることは、悪いことでもだめなことでもない。
体や心を壊したり、「死にたい」と思ってまで続けるものではない。
「もう限界」と思ったら逃げていい。
逃げるのはだめなことではなく、自分を守る大切な手段。
大人だって「もう無理」と思ったら会社をやめる。それと同じこと――。
 苦しむ子どもたちにそんなメッセージを送り続けてきた梅津さん。青い鳥文庫という、子どもたちが気軽に手にとれる本の形にすることで、もっと多くの子どもたちにそのメッセージが伝わるようにと願っています。

青い鳥文庫ウェブサイト http://aoitori.kodansha.co.jp/
青い鳥文庫公式LINE@aoitoribunko
青い鳥文庫ツイッター@aoitori_bunko

部活やめてもいいですか。
作/梅津有希子  絵/片塩広子
定価:本体650円(税別)
ISBN978-4-06-512224-2

2018年9月13日ごろ発売

作者:梅津有希子(うめつ ゆきこ)
ライター、編集者、高校野球ブラバン応援研究家。北海道生まれ。中高時代を吹奏楽の強豪校で過ごす。札幌白石高校時代には、「吹奏楽の甲子園」といわれる普門館で開催された全日本吹奏楽コンクールで3年連続金賞を受賞。現在は執筆や講演活動のほか、吹奏楽の応援を見るために甲子園や地方球場に通って取材を続け、その関係で全国の悩める吹奏楽部員たちのよき相談相手となっている。著書に『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』(文藝春秋)など多数、監修に吹奏楽漫画『青空エール』(河原和音/集英社)とその実写映画がある。

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業種
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本社所在地
東京都文京区音羽2-12-21
電話番号
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代表者名
野間省伸
上場
未上場
資本金
3億円
設立
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