インドネシアに太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を設置~無電化解消で教育と給水環境の改善に貢献

パナソニックグループ

 

インドネシアの小学校に設置されたパナソニックの太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」インドネシアの小学校に設置されたパナソニックの太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」

 

パナソニック株式会社は、インドネシア共和国 西部ジャワ州バンドン県バンジャルサリ村のマラバル公立第四小学校に、山間部地域の教育環境改善を目的に、パナソニックが開発した太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を設置。2015年7月30日にプロジェクトのパートナーである、インドネシアのNGO団体のFEDUs(フェデゥス)と共同で引き渡し式を開催しました。引き渡し式には、来賓として、バンドゥン県関係者、在インドネシア日本国大使館の田子内参事官ほか、教師や生徒、約350名が出席しました。

▼【速報映像】「パワーサプライコンテナ」で教育環境、給水環境を改善~インドネシア バンジャルサリ村
http://channel.panasonic.com/jp/contents/15887/
https://www.youtube.com/watch?v=4zWjUDNE61s

 

▼【写真で見る】
https://plus.google.com/photos/+Panasonic/albums/6178680945773410833

標高約1,500メートルに位置するバンジャルサリ村は、電力会社による電化が行われたエリアですが、このマラバル公立第四小学校は半径1~2キロメートルほどの茶畑の中にあり、32年間、無電化状態が続いていました。このため、本学校では一般的なパソコンなどのITを活用した教育環境が十分に整わないことが課題となっていました。
パナソニックは、在インドネシア日本国大使館の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用した官民連携プロジェクト(※1)を通じて、「パワーサプライコンテナ」をマラバル公立第四小学校に納入。LED照明や学校の電気設備やパソコン、プロジェクター、テレビなどの教育ツールに対する電源を供給することで、施設環境、教育環境の改善を図りました。

「パワーサプライコンテナ」は、パナソニック製の太陽光パネルや蓄電池を活用した独立電源パッケージです。授業のある時間帯は、「パワーサプライコンテナ」から教室の電気設備に電力を供給し、照明器具の点灯やパソコンやテレビを活用した視聴覚教材の提供などで教育環境を改善します。また、授業の無い時間帯には、「パワーサプライコンテナ」の運用組合を通じて、学校内での電力多目的利用を行うことで、維持にかかる管理費を徴収し、地域コミュニティの活性化や地域の電力インフラ課題の改善に貢献します。
また、このマラバル公立第四小学校では、水道の供給も不安定でしたが、このプロジェクトの中で、貯水槽とポンプを設置することで学校内の給水環境も改善されました。

パナソニックは、本プロジェクトにおける役割として、機器の導入とFEDUsへの技術支援を行いました。FEDUsは、マラバル公立第四小学校やバンジャルサリ村内にて電力供給の自立的運用が可能な運営管理組織の設立支援を行い、運用・管理・維持に関する研修や支援を実施することで、サスティナブルな電力供給運用を目指します。
なお、本プロジェクトをはじめ太陽光独立電源パッケージの需要先開拓や課題解決策提案につきましては、日本貿易振興機構(ジェトロ)BOP班にご支援をいただいています。

今後もパナソニックは、無電化地域への安定した電力の供給や停電多発地域のバックアップ電源、災害時における緊急電源などの社会的課題の改善を行い、インドネシアをはじめ、電力インフラに課題がある新興諸国において、より豊かで快適な生活を実現していきます。

■パワーサプライコンテナの概要
「パワーサプライコンテナ」は、パナソニック製太陽電池モジュール「HIT240」を12枚搭載し、約3kWの発電を行います。さらに、24台の蓄電池(17.2kWh)を搭載し、蓄電池からの電力供給が可能です。

パワーサプライコンテナの特長
(1)安定した品質性能
安定した電力供給という品質を確保するため、量産型の製品として開発。インドネシア現地法人のパナソニック・ゴーベルES製造インドネシア株式会社において製造および品質管理を行い、日本の評価技術のノウハウをインドネシアへ技術移転していきます。今後、量産化によるさらなる低コストの実現を目指します。

(2)簡単・スピーディな組み立てが可能なため、増設や移設が容易
現地での専門工事作業が不要。一般の電気工事会社でも簡単・スピーディに設置ができるように設計し、インドネシア島嶼部における普及拡大に努めていきます。負荷機器などが増加した場合は、コンテナの増設による機能拡張も可能です。また、コンテナ形状のため、設置した場所から、新たな電力不安定地域への移設も容易です。

(3)パナソニックの実績あるテクノロジーの採用
限られたスペースでも効率よく発電するパナソニック製太陽電池モジュール「HIT(R)」を採用。また、新開発のエネルギーマネジメントシステム「パワーサプライコントロールユニット」により、鉛蓄電池の残量を見ながら需給コントロールを行うことで、鉛蓄電池の劣化を抑制します。これにより、蓄電池のライフサイクルコストとメンテナンス工数の削減を図ります。

※1:「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用した官民連携案件
開発途上国の地方公共団体、教育・医療機関、NGOなどが、現地において実施する比較的小規模なプロジェクトに対し、ODAとして資金協力を行うもの。特に官民が連携して実施する案件の場合、日本企業がCSR(企業の社会的責任)活動を通じて事業を実施する国における地域社会、経済社会の開発に貢献することを支援するために、外務省が推進する事業

※HITはパナソニックグループの登録商標です。

■「パワーサプライコンテナ」概要
【品名】太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」
【コンテナ本体】海上輸送用コンテナ
【寸法 (mm)】4780(W) × 3452(L) × 3486(H)
※コンテナ本体:3029(W) × 2438(L) × 2591(H)
【質量】約3,000 kg
【インバーター最大出力】3 kW
【総蓄電容量】17.2 kWh
【太陽電池】太陽電池モジュール「HIT240」 12枚
【制御盤】パワーサプライコントロールユニット
【蓄電池】長寿命サイクル用 制御弁式鉛蓄電池 12V・60Ah仕様 24台

【報道関係者様お問い合わせ先】
パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 広報チーム
電話:06-6908-1131

<関連情報>
・パナソニック インドネシア(インドネシア語)
http://www.panasonic.com/id/
・インドネシアにおける日本国大使館の官民連携プロジェクトで、太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」が採用に(2015年3月16日)
http://news.panasonic.com/jp/topics/2015/43509.html
・独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」で、離島の子どもたちの学びを支援(2014年7月23日)
http://news.panasonic.com/jp/topics/2014/38584.html
・[動画] 独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」で、離島の子どもたちの学びを支援
https://www.youtube.com/watch?v=nBQ63qu-y5o
・[プレスリリース] 新興国無電化地域に向けた太陽光独立電源独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発(2014年3月25日)
http://news.panasonic.com/press/news/official.data/data.dir/2014/03/jn140325-1/jn140325-1.html
・パナソニックのCSR・環境
http://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability.html

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会社概要

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URL
https://holdings.panasonic/jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府門真市大字門真1006番地
電話番号
06-6908-1121
代表者名
楠見 雄規
上場
東証プライム
資本金
2590億円
設立
1935年12月