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公益財団法人日本ユニセフ協会
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COVAX:予測可能で信頼できるワクチン寄付を~アフリカのワクチン接種目標達成に向けて【共同プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

首都リロングウェの病院でおこなわれた、COVID-19予防接種の様子。(マラウイ、2021年11月1日撮影) © UNICEF_UN0556764_Berger首都リロングウェの病院でおこなわれた、COVID-19予防接種の様子。(マラウイ、2021年11月1日撮影) © UNICEF_UN0556764_Berger

【2021年11月29日 アディスアベバ(エチオピア)/ジュネーブ 発】

アフリカ・ワクチン入手トラスト(AVAT)、アフリカ疾病予防管理センター(アフリカCDC)、そしてCOVAXは、過去数カ月間にわたる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン寄付の経験から得た教訓を踏まえ、アフリカおよびその他のCOVAX参加国へのワクチン寄付の状況について、国際社会に対する意識喚起を行っています。

COVAXとAVATは互いに協力しながら、アフリカの人口の70%にワクチンを接種するという世界的な目標を受け、アフリカ各国のワクチン接種目標の達成に向けた取り組みを支援しています。ワクチン寄付は重要な供給源となっており、その他の供給源も強化されつつあるとはいえ、寄付の質を向上させる必要があります。

現在、アフリカ大陸へのワクチン供給を迅速に拡大させ、アフリカ各国に配分すると共に、受け取った分のワクチンをきちんと接種できるように支援を行っています。これまでに、COVAXとAVATを通じて9,000万回分のワクチンがアフリカ大陸に届けられました。さらに二国間協定を通じて数百万回分のワクチン寄付がありました。
 

COVAXを通じて、首都モガディシュのアデン・アッデ国際空港に届いた16万3,000回分のCOVID-19ワクチン。(ソマリア、2021年10月26日撮影) © UNICEF_UN0542951_TaxtaCOVAXを通じて、首都モガディシュのアデン・アッデ国際空港に届いた16万3,000回分のCOVID-19ワクチン。(ソマリア、2021年10月26日撮影) © UNICEF_UN0542951_Taxta

しかし、その寄付の大半がその場限りだったり、事前の情報が十分になかったり、ワクチン自体の有効期限が短かったりするものでした。そのため、アフリカ各国が予防接種キャンペーンを計画したり、受け入れる能力を拡大することが非常に困難になっています。ワクチン寄付が、COVAXとAVATの購入契約によるワクチン供給を補完できる持続可能な供給源となり、アフリカ大陸全体でより高いワクチン接種率を達成するためには、この傾向を変えなければなりません。

各国は、予測可能で信頼できる供給源を必要としています。有効期限の短いワクチンを短期間で確実に接種しなければならない場合、すでに疲弊している保健システムの物流面での負担を急増させることになります。また、有効期限の短いワクチンは、国内に届けられた後、期限切れのリスクが劇的に高まり、ワクチンの信頼性に長期的な影響を及ぼす可能性があります。

COVAX、AVAT、そしてアフリカ諸国へのワクチン寄付は、各国がワクチン展開に向けて国内の資源を有効活用し、ワクチン接種率を高めるための長期的な計画を可能にする方法で行われなければなりません。私たちは2022年1月1日から、国際社会、特にドナーや製造企業に対して、以下の基準を守り、取り組みを進めていくよう呼びかけています。
  • 【量と予測可能性】ドナー国は、取引コストを削減するために、大量かつ予測可能な方法でワクチン寄付をするべきである。
  • 【公平性】ワクチン寄付が最大限の効果を発揮し、長期的な計画を可能にするため、ワクチンが特定の国にだけ供給されてはならない。使途を指定した寄付は、公平性に基づいてワクチンを分配したり、特定の国の受け入れ能力を考慮したりすることが非常に困難になる。
  • 【有効期限】ワクチンが国内に届けられた時点で、10週間以上の有効期限が必要である。ただし、ワクチンを受け取る国が、有効期限が10週間以内のワクチンを使用する意思と能力を示した場合はこの限りではない。
  • 【早期の予告】ワクチンを受け取る国に対し、受け取りの4週間前までに予告すべきである。
  • 【迅速な情報提供】すべての関係者は、必要不可欠な情報を迅速に提供すべきである。製造企業からのワクチン供給に関する重要な情報(寄付の総量、有効期限、製造場所)、ドナーからのワクチン寄付の申し出の確認、各国からのワクチン供給の受け入れ・拒否などを含む。
  • 【備品と輸送費】これまでの寄付の大半は、ワクチン接種に必要な注射器や希釈液などの備品、そして輸送費も含まれていなかった。別途用意する必要があり、輸送に追加コストや複雑さ、遅れが生じた。迅速な分配と受け入れを保証するために、寄付には必要なすべての備品と輸送費が含まれる必要がある。

AVAT、アフリカCDC、そしてCOVAXは、ドナー国、ワクチン製造企業、パートナーと引き続き協力して、こうした基準が守られるよう努め、アフリカでのワクチン接種の目標達成に向けた取り組みを進めていきます。

* * *

■ 新型コロナウイルスに関するユニセフの情報はこちらからご覧いただけます。
特設サイト: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/
COVAX情報ページ: https://www.unicef.or.jp/kinkyu/coronavirus/covax/

■ COVAXについて
COVAXは、COVID-19の診断検査法、治療法、ワクチンの開発などを加速させるための国際的な取り組みであるACT-A(Access to COVID-19 Tools - Accelerator)の柱の一つであるワクチン供給のイニシアティブです。感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、GAVIアライアンス、WHO(世界保健機関)が共同で主導し、先進国および開発途上国のワクチン製造業者、ユニセフ(国連児童基金)、世界銀行、市民社会組織などと連携して活動しています。COVAXは、COVID-19ワクチンを世界各国に公平かつ迅速に分配していくことを目指し、政府や製造業者とともに取り組む唯一のグローバル・イニシアティブです。

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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赤松良子
上場
未上場
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設立
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