大賞に川田知志さん 第2回絹谷幸二芸術賞 奨励賞は弓指寛治さん
40歳以下の才能あふれる美術作家を表彰する「第2回絹谷幸二芸術賞」(産経新聞社など主催、チャーム・ケア・コーポレーション共催)の発表と授賞式が東京都台東区の日本芸術院で2月12日(水)に行われ、大賞に川田知志さん、奨励賞に弓指寛治さんがそれぞれ選ばれました。
【公式ホームページ】https://kinutani-award.art/


川田さんは1987年、大阪府生まれ。日本の都市近郊の均質化した風景を大規模な壁画で表し、東京都現代美術館で3月30日(日)まで開催中の展覧会「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」で作品が飾られるなど期待の作家です。弓指さんは1986年、三重県生まれ。社会・歴史のタブーとされる出来事に焦点を当てた作品が特徴で、各地の芸術祭で幅広く活躍中です。
同賞は、日本を代表する洋画家で文化勲章受章者・絹谷幸二の「次代を担う新進アーティストを応援したい」という熱意のもと2023年に創設。全国の美術関係者が推薦した作家の中から絹谷、国立国際美術館長の島敦彦、埼玉県立近代美術館長の建畠晢の3氏が選考委員に選ばれ、作品を審査しました。授賞式では賞状と賞金(大賞100万円、奨励賞50万円)、副賞の画材が贈られ、川田さんには研修のための海外渡航費も支援されました。
【受賞者プロフィル】※主要作品一覧は公式HPをご覧ください。
■大賞 川田知志(かわた・さとし)
1987年、大阪府生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。フレスコ技法を軸にして空間全体を覆う圧倒的スケールの壁画を制作。日本の均質な都市近郊の風景を断片化し再構築して描く。制作した場所と不可分の関係にある壁画の表層を分離し、別の支持体に移し替えるストラッポ技法により、内包された特定の空間の記憶を新たな場で呼び起こす表現の可能性を追求。「Tokyo Midtown Award 2020」準グランプリなどを受賞。主な展覧会に「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」(東京都現代美術館、2024-25年)、「川田知志:築土構木」(ザ・トライアングル、京都市京セラ美術館、2024年)など。


■奨励賞 弓指寛治(ゆみさし・かんじ)
1986年、三重県生まれ。名古屋学芸大学大学院修了。映像制作会社起業を経て、ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に母の自死を経験。以降、死者への鎮魂を主なテーマとする。著名人の自死、満洲国、路上生活者といった社会や歴史の暗部に焦点を当て見る人の当事者意識に訴えかける鮮烈な作品群を発表。各地の芸術祭に運営側としても参加し、キュレーションに携わる。「VOCA展2021」佳作賞など受賞。主な展覧会に「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?ー国立西洋美術館65年目の自問ー現代美術家たちへの問いかけ」(国立西洋美術館、2024年)など。


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