もう一度見たい!ノンフィクションW「映画編」 特別トークショーを『W流』で配信中!

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WOWOWでは<もう一度見たい!ノンフィクションW「映画編」>と題して、オリジナルドキュメンタリー番組「ノンフィクションW」の中から、視聴者の皆さまからもう一度観たいという声が多数挙がった「チャップリンのNGフィルム~世界初公開の映像から素顔に迫る~」「アカデミーを救った“消えない”映画フィルム」「映画で国境を越える日 ~映像作家・ヤン ヨンヒという生き方~」という3本の番組を9月23日に放送します。それを記念して、「KINENOTEユーザー特別上映会&トークショー はじめてのノンフィクションW~映画編~ティーチイン」イベントを実施。3作品の上映に合わせて、ゲストをお招きしたトークショーも行いました。

 「チャップリンの知られざるNGフィルム」の上映は、ゲストに日本チャップリン協会会長の大野裕之氏。同番組では、奇跡的に残された未公開NGフィルムと、チャップリンの遺族、研究者たちへのインタビューを交えて、チャップリンの創作の軌跡を解明しています。チャップリンは自分が納得いくまで撮影を重ねたことから、多数のNGテイクが生まれましたが、イギリスの倉庫で保管されていたというそのNGテイクの全貌を知るのは、大野氏を含めて世界で3人しかいないと言われています。「彼の仕事方法が面白いんです。たとえば椅子があるだけでも、チャップリンはいろんなギャグを試してみる。20回くらいテイクを重ねたうえで、そぎ落としていく。とにかくストイックな方」と切り出した大野氏は、チャップリンのことを「完璧主義者」と評します。さらに「それでいて苦労の後は作品には出さない。自伝でも、自分がどういう風に映画を作ったかは明かしませんでした。娘にも絶対に教えてくれなかったそうです。だから僕たちがこういう研究をするのはある意味で申し訳ない部分はあります」と付け加えた大野氏は、最後に「これらのNGテイクは、フィルムだからこそ現在にも残ったんです。フィルムという手段はここ100年前の作品でも上映できる、文字通り普遍的なメディア。しかしデジタル化になった作品が100年後に残っているのか。フィルムだからここまで残ったんだということを、もう一度改めて考えないといけないのではないでしょうか」と問題提起を投げかけました。

 「アカデミーを救った“消えない”映画フィルム」のゲストは、保存用映画フィルム<ETERNA-RDS>で2012年アカデミー賞科学技術賞に輝いた富士フイルム株式会社の平野浩司氏です。デジタル化が進む映画界の保存問題の実情に迫った本作。デジタル化が進んだ現在、映画をフィルム(アナログ)で保存するべきか、それともデータ(デジタル)で保存するべきか、という命題に映画業界は揺れています。そんな現状について平野氏は「HDDの場合はバックアップが必要になります。また、オンラインでつないでいるため、ハッカーからの攻撃も心配。そんな中で、アメリカのメジャーの作品では、20世紀フォックスにしても、制作する前から、フィルム保存のための予算を確保しています。保存に関してはデジタルを信用してないというのがアメリカの実情です」と解説。一方、日本については「今は製作委員会が映画を作るケースが増えているため、版権は製作委員会が持っているのです。そこでは作ることに意識はいくのですが、映画の保存についてはあまり意識がまわっていないというのが実情です。昔はフィルムで撮影し、上映を行っていたので、フィルムが残っていました。今はデジタルデータをどうやって保存するのか、揺れている」のだとか。映画を保存することについて、日本でも、もっともっと映画関係者による意識の転換が必要であると訴えました。

そして、「映画で国境を越える日 ~映像作家・ヤン ヨンヒという生き方~」。『ディア・ピョンヤン』『かぞくのくに』など、手掛けた作品すべてに一貫して“自ら”と“自らの家族”の境遇を重ねてきたヤン・ヨンヒ監督を追ったドキュメンタリー作品です。ゲストのヤン・ヨンヒ監督は、自身に密着した同作について「ドキュメンタリーを撮っている身でありながらこんなことを言うのもなんですが、カメラに付きまとわれることってこんなにうざくて面倒くさいんだと思いました(笑)。でもこの番組のスタッフは、社会のためだとか、そんなうさんくさい大義名分は言わずに、ただヤンさんの人生が面白いから作りたいんだと言ってくれて。それはわたしと一緒だなと思った」と心情を吐露。実際に完成した作品を見て、「スタッフは本当にわたしの映画を深く見てくれた。原作本のふせんの数もとても多くて、ものすごく読み込んでくれた。自分が何を書いたか覚えていないのに『ヤンさんはこう言ってましたよね』と。もうこうなったらこの人たちには脱がされてもいいわ、といった感じになるわけですよ。すごく楽しかったですね。それから出来上がった作品を観ました。たとえば私でない人が、私の家族やわたしついてナレーションを書いたとしたら、ちょっとニュアンスが違うなといった気持ちが絶対に出てくるものなんです。でもこの番組に対しては『これは違うな……』という気持ちは1秒たりともなかった。すごいなと思います」と感謝の気持ちを述べました。

この日の会場には、キネマ旬報社の映画鑑賞記録サービス「KINENOTE」ユーザーが多数来場。映画ファンには興味深い内容を描き出した3作品とあって、皆さん、ゲストの方のお話に熱心に耳を傾けていました。
トークシーの模様は「W流」でご覧いただけます。⇒ http://st.wowow.co.jp/

<もう一度見たい!ノンフィクションW「映画編」>
9/23(月・祝) WOWOWプライム
午前8:15 「アカデミーを救った“消えない”映画フィルム」
午前9:00 「チャップリンのNGフィルム~世界初公開の映像から素顔に迫る~」
午前9:45 「映画で国境を越える日~映像作家・ヤン ヨンヒという生き方~」

<映画に出会う!「映像作家ヤン・ヨンヒの世界」>
9/22(日) WOWOWシネマ
夜9:00 「かぞくのくに」
夜11:00 「Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン」
深夜1:00 「愛しきソナ」

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