【エマニュエル・トッドほか】世界最高の知性が予言する『人類の終着点』2/13発売!戦争とAIという「暴走列車」に乗り込んだ人類を待ち受けているものとは?

エマニュエル・トッド=歴史家、マルクス・ガブリエル=哲学者、フランシス・フクヤマ=政治学者など、世界最高の知性が集結!

株式会社朝日新聞出版

株式会社朝日新聞出版は、人類最高の知性による世界の未来を予測した書籍『人類の終着点――戦争、AI、ヒューマニティの未来』(朝日新書)を、2024年2月13日(火)に発売しました。 制御不能の戦争、ヒトを凌駕するテクノロジー。人智を越え、「暴走列車」と化した世界は、われわれ人類をどこへ導いていくのか? エマニュエル・トッドマルクス・ガブリエルフランシス・フクヤマなど、世界最高の知性が集結した一冊です。お読み逃しなく。

【本書の構成】

1.      戦争、ニヒリズム、耐えがたい不平等を超えて

エマニュエル・トッド 「現代世界は「ローマ帝国」の崩壊後に似ている」

世界戦争の導火線は、「全世界の敵」西側諸国にあった。

未来へと牽引してきたリーダーが脱落する2020年代。

大きく揺れ動く世界秩序の中で、われわれ人類に残されている可能性とはいったい何か?

歴史家、文化人類学者、人口学者。1951年フランス生まれ。家族制度や識字率、出生率に基づき現代政治や社会を分析し、ソ連崩壊、米国の金融危機、アラブの春、英国EU離脱などを予言。主な著書に『グローバリズム以後』(朝日新聞出版)、『帝国以後』『経済幻想』(藤原書店)、『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』『第三次世界大戦はもう始まっている』(文藝春秋)など。

フランシス・フクヤマ 「「歴史の終わり」から35年後 デモクラシーの現在地」

「歴史の終わり」は来なかった。これまで世界が謳歌していたのは、かりそめの平和である。

人類が終えられなかった「冷戦下の宿題」とは何か?

近未来に必要となるものを、フクヤマと再考する。

政治学者。1952年アメリカ生まれ。1989年に発表した論文「歴史の終わり?」で、西側諸国の自由民主主義が、人間のイデオロギー的進化の終着点なのではないかとの見方を示した。主な著書に『歴史の終わり』(三笠書房)、『IDENTITY(アイデンティティ)』(朝日新聞出版)、『リベラリズムへの不満』(新潮社)、『政治の起源』(講談社)など。

2. 「 テクノロジー」は、世界をいかに変革するか?

スティーブ・ロー 「技術という「暴走列車」の終着駅はどこか?」

ChatGPTの開発者、サム・アルトマンは言った。

「進化とは暴走列車であり、止められない」と。

われわれが途中下車の不可能な旅の途上にあるならば、人類の終着駅には、何が待っているのか?

ニューヨーク・タイムズのテクノロジー、経済、ビジネス部門の記者。ニューヨーク・タイムズに入社後、東京、マニラ、ロンドンで海外特派員として約10年間の経験を積み、現在に至る。主な著書に、データサイエンスと意思決定の関係性を分析した『Data-ism』(未邦訳)、ソフトウェアとプログラミングの歴史をまとめた『Go To』(未邦訳)など。

安宅和人×手塚眞×メレディス・ウィテカー

「進化し続けるAIは、人類の「福音」か「黙示録」か」

安宅和人:フューチャリスト。1968年富山県生まれ。イェール大学博士課程修了。Ph.D.。慶應義塾大学SFC環境情報学部教授、Zホールディングスシニアストラテジスト、データサイエンティスト協会理事。主な著書に『イシューからはじめよ』(英治出版)、『シン・ニホン』(NewsPicksパブリッシング)など。

 

手塚 眞:ヴィジュアリスト。1961年東京都生まれ。主な映画監督作品に『星くず兄弟の伝説』『白痴』『ブラック・キス』『ばるぼら』など。漫画の神様・手塚治虫の長男であり、手塚プロダクション取締役も務める。AIとヒトで『ブラック・ジャック』の新作を作り上げる「TEZUKA2023」に参加し、2023年にはプロジェクトの成果を報告した。

 

メレディス・ウィテカー:AI(人工知能)研究者、経営者。米グーグルの研究部門であるOpen Research groupの責任者を務め、その後退社。AIの社会への影響を研究する米ニューヨーク大学のAI Now Instituteも共同で設立した。2022年、メッセンジャーアプリ「Signal」を開発する非営利団体Signal Foundationの会長に就任。

3. 支配者はだれか? 私たちはどう生きるか?

マルクス・ガブリエル 「戦争とテクノロジーの彼岸 「人間性」の哲学」

終わらない戦争と、果てしない進化を続ける技術。

共存と繁栄の「人類の夢」が潰えたような現代で、われわれ人間の手の中に残された「切り札」とは? 現代最高の哲学者による「人間性」を再考する試み。

哲学者。1980年ドイツ生まれ。古代から現代にいたる西洋哲学の緻密な読解から「新しい実在論」を提唱したことで、世界的な注目を集めた。「哲学界のロックスター」の異名を持ち、伝統あるボン大学において史上最年少の29歳で正教授に就任した。主な著書に『なぜ世界は存在しないのか』『「私」は脳ではない』(講談社)、『世界史の針が巻き戻るとき』『つながり過ぎた世界の先に』(PHP新書)など。

岩間陽子×中島隆博 「分断し続ける世界で、人類が共生するための「スイッチ」」

岩間陽子:国際政治学者。1964年兵庫県生まれ。京都大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。政策研究大学院大学教授。専門は国際政治、欧州安全保障。主な著書に『ドイツ再軍備』(中公叢書)、『核の一九六八年体制と西ドイツ』(有斐閣)など。編者として『核共有の現実―NATOの経験と日本』(信山社)など。

 

中島隆博:哲学者。1964年高知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。博士(学術)。東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国哲学、世界哲学。主な著書に『中国哲学史―諸子百家から朱子学、現代の新儒家まで』(中公新書)、『思想としての言語』(岩波現代全書)など。マルクス・ガブリエル氏との共著に『全体主義の克服』(集英社新書)がある。

【概要】(「はじめに」より抜粋)

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まり、制約や規制が緩和されて1年足らず。

 世の中は「静」から「動」へと大きく変化しました。繁華街は人出でにぎわい、海外からの観光客も目立つ日常となっています。商業施設や飲食店などでは、コロナ前の風景が戻ったようにも感じます。

 ただ、近い未来を考えたとき、コロナ禍とは違った別次元の不安が世界を覆っているようにも思います。これは、時代の大きな転換点に遭遇しているからなのかもしれません。

 要因の一つは、各地で起きている戦争や紛争でしょう。ウクライナではロシアの侵攻で激しい戦闘が2年近く続いています。余波でエネルギーや穀物など物価高騰も招き、足元の生活にも大きな影響を及ぼしました。

 2023年10月にはイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が始まり、ガザでの死者数は増え続けています。アフリカのスーダンやミャンマーでも戦闘が続いています。

 

 また、23年は、ChatGPTに代表される生成AI(人工知能)が生活や仕事の場で急速に普及し、AIブームが起きたのも大きな出来事でした。米ラスベガスで24年1月に開かれた世界最大級のデジタル技術見本市「CES2024」では世界各地から約4000社が集まり、AI関連の機能やサービスを搭載する電気自動車やデジタル家電が注目されました。

 こうした歴史の流れにあって、2024年はどんな年になるのでしょうか。

 2024年は、アメリカをはじめとして、国際情勢に影響力のある国・地域でリーダーや議会の構成を決める選挙が相次ぎます。1月の台湾総統選を皮切りに、インドネシア大統領選(2月)、ロシア大統領選(3月)、メキシコ大統領選(6月)、アメリカ大統領選(11月)などです。インドと韓国では総選挙があります。

 また、生成AIがさらに躍進し、産業界だけでなく、働き方や消費の行動に大きな変化が起こるという予測もあります。地球温暖化の進行とその影響の深刻化や、国籍や障害、性別などを超えた共生社会の実現への着実な動きを予想する声も多くあります。

「世界の知」「日本の知」とされる知識人の方々は、このほかにも、ヒューマニティー(人間性)のあり方や、気候温暖化問題、先進国で進む人口減少問題、日本の課題や役割などについても語っています。

 本書では、ウクライナ侵攻などの戦争や進化の止まらない生成AIを中心に、私たちがこれから目にしていく可能性がある世界像を、あえて「人類の終着点」と表現してみました。

 世界や日本、そして、私たち一人ひとりのいまの立ち位置を再認識し、近未来の予想図を考える参考になればと願っています。

<お取り扱い>

Amazon  https://www.amazon.co.jp/dp/4022952547

楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17758290/

ほか全国書店、各ネット書店にて発売

【目次】                                  

はじめに(朝日新聞社/永島学)

1. 戦争、ニヒリズム、耐えがたい不平等を超えて

・エマニュエル・トッド

現代世界は「ローマ帝国」の崩壊後に似ている

・フランシス・フクヤマ

「歴史の終わり」から35年後 デモクラシーの現在地

 

2. 「テクノロジー」は、世界をいかに変革するか?

・スティーブ・ロー

技術という「暴走列車」の終着駅はどこか?

・メレディス・ウィテカー×安宅和人×手塚 眞

進化し続けるAIは、人類の「福音」か「黙示録」か

3. 支配者はだれか? 私たちはどう生きるか?

・マルクス・ガブリエル

戦争とテクノロジーの彼岸 「人間性」の哲学

・岩間陽子×中島隆博 対談

分断し続ける世界で、人類が共生するための「スイッチ」

 

おわりに(朝日新聞社/鵜飼誠)

『人類の終着点――戦争、AI、ヒューマニティの未来』(朝日新書)
著者:エマニュエル・トッド、マルクス・ガブリエル、フランシス・フクヤマ、メレディス・ウィテカー、スティーブ・ロー、安宅和人、岩間陽子、手塚 眞、中島隆博

発売:2024年2月13日(火曜日)
定価:990円(本体900円+税10%)
​​判型:新書判 本体272ページ


※全国書店、ネット書店にて発売します
Amazon  https://www.amazon.co.jp/dp/4022952547

楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17758290/

セブンネットショッピング https://7net.omni7.jp/detail/1107469759

ほか

すべての画像


会社概要

株式会社朝日新聞出版

341フォロワー

RSS
URL
http://publications.asahi.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区築地5-3-2
電話番号
03-5541-8757
代表者名
市村 友一
上場
未上場
資本金
8000万円
設立
2008年04月