「芸術新潮」3月号は谷川俊太郎追悼特集 2月25日発売
未発表詩「その猫」掲載
昨年11月13日、92歳で亡くなった詩人・谷川俊太郎さんを追悼する82ページの大特集です。「ネロ」「朝のリレー」「生きる」などの作品で広く親しまれる一方、『コカコーラ・レッスン』や『定義』など現代詩の極北ともいうべき詩集の数々を残した国民的詩人の歩みを、多数の秘蔵写真と共に振り返ります。
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谷川俊太郎は、200冊に及ぶ絵本の制作に携わり、東京オリンピック(1964年)の記録映画の脚本執筆にも挑むなど、狭義の詩の世界を超えた活動の幅の広さの点でもとびぬけた存在でした。このたびの追悼特集では、谷川家のアルバムに残された多彩なドキュメント写真に、「芸術新潮」「考える人」など新潮社の刊行物に登場した際のスナップから精選したカットを合わせ、足跡をグラフィックにたどります。
二十億光年の宇宙と独り対峙する少年詩人が、充実した壮年期の実験を経て、滾々と水が湧き出るような晩年の自在境へと至るまでの生涯を追うのは、『詩人なんて呼ばれて』の著(谷川との共著)もある文芸評論家の尾崎真理子さん。2500篇を超える谷川の詩の宇宙に分け入る水先案内人を務めるのは、谷川を師と仰ぐ詩人の四元康祐さん。東京都現代美術館での大個展が迫る美術家の岡﨑乾二郎さんは、絵本制作や霊猫WHOちゃんを通じての谷川との交流を回想、森岡書店の森岡督行さんは写真家としての谷川俊太郎の魅力に迫ります。息子の賢作さん、娘の志野さんの眼に映った父・俊太郎さんの素顔も興味深い。詩の引用も30篇以上あり、ミニアンソロジーとしても楽しめる充実の追悼特集です。
■谷川俊太郎(タニカワ・シュンタロウ)
(1931-2024)1931(昭和6)年、東京生れ。1950年「文學界」に「ネロ他五篇」を発表して注目を集め、1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以降、数千の詩を創作、海外でも評価が高まる。多数の詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書があり、脚本、作詞、写真集、ビデオなども手がける。1983年『日々の地図』で読売文学賞、1993(平成5)年『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞、2016年『詩に就いて』で三好達治賞を受賞。ほか詩集に『六十二のソネット』『夜のミッキー・マウス』『虚空へ』、翻訳書に『あしながおじさん』『スイミー』『マザー・グース』、また尾崎真理子との共著『詩人なんて呼ばれて』など、著書多数。
■雑誌データ
【タイトル】「芸術新潮」2025年3月号 特集「さよならは仮のことば 追悼 谷川俊太郎」
【著者名】尾崎真理子・四元康祐 他
【発売日】2025年2月25日発売
【造本】A4変形 オールカラーオフセット
【定価】1500円(税込)
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