「心を熱くして生きなくて何の人生であろう」―紬織を芸術の域にまで高めた人間国宝の100年の色の物語『人間国宝・志村ふくみ100歳記念 《秋霞》から《野の果て》まで』1月23日発売

世界文化社は、書籍『人間国宝・志村ふくみ100歳記念 《秋霞》から《野の果て》まで』を1月23日(木)に発売します。32歳で染織の世界に入り、人生をかけて染織文化に情熱を注いだ、重要無形文化財「紬織」保持者の志村ふくみさん。初めて織ったきもの《秋霞》から、集大成の《野の果て》まで、大倉集古館で開催された100歳の記念展覧会をまとめた、志村ふくみ作品の決定版です。「明日も機に座りたい。その気持ちは今も変わらない」という志村ふくみさんの飽くなき情熱の物語をご覧ください。また、本書は大部分に英語を併記しています。

《創作の原点を辿る》琵琶湖の風景と、その情景を彷彿させる藍の作品

故郷の近江八幡は、志村ふくみさんの創作の原点です。とりわけ琵琶湖は単なる自然の風景ではなく、肉親や愛する人の終焉の地であり、鎮魂の思いのする場所であり、心象風景であると言います。本書には、四季折々の琵琶湖の表情とともに、その情景を彷彿させる藍の作品が揃います。

《染織への想いに迫る》植物のいのちをいただき、美しい色に

 草木のいのちを鉱物で留め、蚕の糸に染める。地球上のあらゆるいのちの結晶で、美しい色彩の世界を生み出す志村ふくみさん。「こういう色を染めたい」という考えは順序が逆であるとふくみさんは言います。「草木がすでに抱いている色のいのちを、私たちはいただいているのです」。植物のいのちをいただき、きものに昇華させた見事な色彩の世界は圧巻です。

《日本人の心の在り様を学ぶ》きものは民族の誇り、魂

 日本人の心の在り様を、色と織りの世界で表現し続けてきた志村ふくみさん。源氏物語と和歌、旅と文学、沖宮……。内面を磨き、思索を深め、更なる創造の源泉となるこれらをテーマにした作品の背景を追うことで、私たちも日本人が大切にすべき精神を、きものの使命を学ぶことができます。

監修者プロフィール

志村ふくみ

1924年生まれ。染織家、随筆家。母・小野豊の指導で紬織と草木染を始める。1990年、重要無形文化財「紬織」保持者に認定。2015年文化勲章受章。『一色一生』で大沸次郎賞受賞。『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

志村洋子

1949年生まれ。染織家、随筆家。「藍建て」に強く惹かれ、母・ふくみと同じ染織の世界に入る。ふくみとの共著に『たまゆらの道』、作品集に『オペラ』、『鏡』等、著書多数。

刊行概要

『人間国宝・志村ふくみ100歳記念 《秋霞》から《野の果て》まで』

■監修:志村ふくみ 志村洋子

■発売日:1月23日(木)

■定価:3,000円(税込)

■仕様:B5変型/144ページ

■発行/株式会社世界文化社

https://books.sekaibunka.com/book/b10107752.html

https://www.amazon.co.jp/dp/4418252010?SubscriptionId=AKIAIBX3OSRN6HXD25SQ&tag

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会社概要

URL
http://www.sekaibunka.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区九段北4-2-29
電話番号
03-3262-5111
代表者名
鈴木美奈子
上場
未上場
資本金
-
設立
1946年02月