つかこうへいの名作を気鋭の演出家・三浦大輔がミクスチャー。「新しい舞台にならきゃ、やる意味がない」と主演のリリー・フランキーが語った「ストリッパー物語」放送!

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 WOWOWライブでは、チケットが入手困難な話題のステージを臨場感あふれる中継方式でオンエア中。11月23日(土・祝)夜11時からは、7月に東京芸術劇場で上演された注目の舞台「ストリッパー物語」を放送する。
 この舞台は、3年前に死去した、つかこうへいが70年代から何度も上演し、小説やシナリオにもしてきた代表的作品。その名作を75年生まれの演出家・三浦大輔(劇団ポツドール主宰)が再構成し、最近では映画「そして父になる」の出演など、俳優としての活躍が続くリリー・フランキーが主演している。彼が演じるのは、ベテランストリッパー明美(渡辺真起子)のヒモであるシゲ。明美が率いるストリップ一座を中心に、3人のストリッパーとそのヒモたちの愛憎と悲哀が描かれていく。テレビ放送に当たり、アングラ演劇の演出という新しい挑戦をした三浦とこれが舞台初主演となったリリーに話を聞いた。
「僕が新しい言葉を付け加えたということは一切なく、セリフは全てつかさんの書いたものです。『ストリッパー物語』の戯曲、小説、シナリオ、そのいろんなバージョンからセリフを選んで組み合わせていきました。つか作品の中でもこの物語を選んだのは、基本、一筋縄ではいかない人間しか出てこないから。人間の汚いところを描ききった後で何が見えてくれるかというテーマが、おこがましいですけど、僕の作品に通じるものがあると思いました」
と三浦は明晰な口調で語る。そんな三浦が制作サイドに強くリクエストしたのは、主人公のシゲをリリーに演じてもらうということだった。
「シゲは女性から見れば最低のヒモ男。そのリアリティを、おそらくつかさんは役者の演技と熱気で押し切っていたんでしょうけど、僕はリリーさんの人間性で見せたいと思った。リリーさんのもつ人間的魅力をよく知っていたので、演技とか技術を超えた部分で、15分間もある長セリフを語ってほしいと思ったんです。それを見ることが僕の楽しみであり、モチベーションにもなりました」
 三浦の期待に応えたリリーは、シゲという役柄と自分を照らしあわせてこう分析する。
「まぁ、僕自身も母親から始まってずっと女の人に迷惑をかけて生きてきているという意味ではヒモ体質なのかもしれない。でも、『シゲは普段のお前のまんまじゃないか』と言われると、納得いかないんです。僕はあんなに下品になれる才能もかわいげもない(笑)。逆に、プロのヒモをやるには相当の才能が必要だと思います。女性のお尻を拭いてあげるぐらい従順で、少々かわいげもないとね」
 三浦の演出については全面的な信頼感を寄せ、ふたりの間には相思相愛の強い絆があったようだ。
「この舞台を引き受けたのは、三浦大輔という才能ある人がどういうふうに作品を作っていくのか、そばでじっくり見たかったから。そして、やっぱり良いものを作るにはひとつのやり方しかないんだなと教えてもらいましたね。三浦くんは実に細かく、つかさんの脚本を再構成して、針に糸を通すようにして舞台を作っていった。つかさん自身の『ストリッパー物語』を見たことある人は『今回の舞台は100%ちがうものだ』って言うんだけど、人間のどろどろした部分を、新しい世代の人が演出することに意味があるわけだから。三浦くんのやったことは、ヒップホップにおけるミクスチャーじゃないかな」
 三浦の才能を通して生まれ変わった「ストリッパー物語」。三浦自身も「演出家としての使命は果たせたと思う」と手応えを感じているようだ。
「奇抜なことはやらずに、この物語をお客さんに広めるために僕ができることは何かと考えながらやりました。シゲの生き方はめちゃくちゃで、他にも駄目な人間ばかり出てくるけれど、それぞれの人生観があって誰しもが共感できる何かがある。放送を見る人にも、泣いたり笑ったり、エンターテインメント作品として楽しんでほしいですね」

「舞台『ストリッパー物語』つかこうへい×三浦大輔×リリー・フランキー」
11/23(土・祝) 夜11:00 WOWOWライブにて [R15+指定相当]
舞台写真/(C)引地信彦

最新のステージ放送情報は⇒http://www.wowow.co.jp/stage/

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