【「ボローニャ・ラガッツィ賞」2024フィクションの部・最優秀賞受賞作品】世界が認めた一冊! 今、1番読んでほしいサイレント絵本『きんつぎ』が2月20日(木)に発売
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世界文化社は、世界で最も権威のある児童文学賞「ボローニャ・ラガッツィ賞」2024フィクションの部・最優秀賞を受賞した、サイレント絵本『きんつぎ』(作:イッサ・ワタナベ 訳:柴田元幸)を2月20日(木)に発売いたします。
◆ 喪失の旅を詩的に案内する、サイレント物語
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本書は、継ぎ目がわざと目立つように壊れた陶磁器を修繕する、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえた作品です。
この物語には言葉は登場せず、小鳥と突然別れたうさぎが喪失の世界に沈んでいく旅を、深い優しさと繊細な表現で鮮やかに描いていきます。なにかを失った絶望や、その中でもがく苦しさも正直に描かれ、つらい気持ちにも誠実に寄り添います。しかし、苦しかった別れこそこれからの人生の新しい一歩になるのだと、希望に満ち溢れている物語です。
巻末には、アメリカ文学史上の奇跡・エミリー・ディキンソンの詩「“Hope” is the thing with feathers」(訳:柴田元幸)が添えられ、どんなときでも希望を抱くことの尊さが称えられています。
サイレント物語だからこそ、ひとりひとりの捉え方はより違うはず。ご自身の感性を信じて、ページをめくってください。
◆ ボローニャ・ラガッツィ賞2024フィクション部門最優秀賞受賞作品!
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ボローニャ・ラガッツィ賞とは、世界で最も権威のある児童文学賞のひとつ。児童書を専門とした世界最大の見本市・ボローニャ・ブックフェアにおいて、著者はもちろん編集や装丁の仕事なども含め、総合的に優れている本そのものに贈られる、絵本好きが熱い眼差しを注ぐ賞です。本書は、2024年のボローニャ・ラガッツィ賞のフィクション部門で最優秀賞を受賞。世界が認めた珠玉の一冊にご刮目ください。
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▼選評 深いやさしさとユニークな方法で表現された物語は、私たちを暗闇と海の底へ連れてゆく。喪失の旅を詩的に案内してくれるのだ。その旅で私たちが目撃するものは、どんなにつらい苦しみのあとでも回復してしまう、私たち人間の驚くべき力。物語は、日本伝統工芸の金継ぎと、さりげなく添えられたエミリー・ディキンソンの詩と一体となって、深く傷ついた心を癒していく。私たちは、暗闇を通り抜け、また新しい道と始まりを見つけて、残ったものからまた何かをつくりあげることができるのだ。 |
◆ 日本語版限定! 巻末に作者あとがき(訳・柴田元幸)&カバーには箔押しも!
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日本にルーツをもつ作者・イッサ・ワタナベが、日本の読者のために特別に書き下ろしたあとがき(訳・柴田元幸)を日本語版限定で掲載。さらに、カバータイトル部分には新たに箔押しを施し、プレゼントにもぴったりの装いに。用紙にもこだわり、作品の世界観が隅々まで行き届いた佇まいは、目を見張るものがあります。
◆ プロフィール
●作:イッサ・ワタナベ
1980年、ペルーのリマ生まれ。日本にルーツを持ち、現在はスペインのマヨルカ島在住。18か国で出版されている『移動するものたち』(小学館集英社プロダクション)でリブレテル賞やBIBFアナナス大賞などを受賞するほか、アートを通して移民などが社会に溶け込むことを助ける社会統合プロジェクトを多数主宰し、2012年にラ・カイシャ財団社会事業賞を受賞。自身の内なる世界を、鮮やかな色彩でダイナミックかつ細部まで繊細に描いた絵が魅力。
◆詩訳:柴田 元幸
1954年、東京生まれ。米文学者、翻訳家。文芸誌「MONKEY」編集長。アメリカ現代作家を精力的に翻訳し数々の権威ある賞を受賞するほか、講談社エッセイ賞を受賞した『生半可な學者』(白水Uブックス)など著書多数。児童書の翻訳に『うろんな客』(河出書房新社)をはじめとするエドワード・ゴーリーの世界やジョン・クラッセン著『ドクロ』(スイッチ・パブリッシング)など。
◆ 刊行概要
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『きんつぎ』
■作:イッサ・ワタナベ
■詩訳:柴田元幸
■発売日:2025年2月20日(木)
■定価:2,420円(税込)
■仕様:B5変型/48ページ
■発行/株式会社世界文化社
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