バングラデシュ:洪水で400万人が緊急支援必要~水に起因する病気の予防を最優先に【プレスリリース】
過密状態の避難所は家族で過ごせるスペースがなく、浸水した自宅に戻ってきた子どもたち。(バングラデシュ、2022年6月19日撮影) © UNICEF_UN0657801_Mukut
バングラデシュ北東部で鉄砲水が発生し、影響を受けた160万人の子どもを含む400万人が緊急支援を必要としています。ユニセフ(国連児童基金)は現地で子どもたちを保護し、水や保健物資など緊急支援を届けています。
ユニセフ・バングラデシュ事務所代表のシェルドン・イェットは、「子どもたちは今、安全な飲み水を必要としています。死の危険性がある水に起因する病気の予防は、重大な懸念事項の一つです」と述べました。
ユニセフはすでに、きれいな水を1週間供給できる浄水タブレット8万世帯分40万錠を発送しました。また、バングラデシュ政府による緊急対応をさらに支援するため、浄水タブレットを数百万錠、ジェリー缶と呼ばれる水容器を1万個以上、女性や女の子用の衛生キットを数千セット提供する予定です。地域の保健施設に提供する緊急医薬品も調達しています。
支援物資を受け取り、避難している近くの学校に戻る母親と5歳のセイモンちゃん。「9人家族なので、支援物資は足りない」と母親は話す。© UNICEF_UN0657824_Mukut
3万6,000人以上の子どもが、家族と共に過密な避難所に避難しています。学校は閉鎖され、試験も中止されました。子どもたちの教育はすでに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって1年半にも及ぶ学校閉鎖の影響を受けているにもかかわらず、洪水によってさらに妨げられています。
悲しいことに、少なくとも8人の子どもが命を落としました。
「命を落とした子どもたちのご冥福をお祈りします。この絶望的な状況において、最も弱い立場にいるのは子どもたちです。ユニセフは政府当局やパートナーと共に、子どもたちの緊急ニーズに応えるため、24時間体制で活動しています」(イェット)
ユニセフは、子どもや家族に命を守る物資やサービスを提供するため、250万米ドルの資金支援を緊急に求めています。
* * *
■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像