直木賞作家・万城目学が放つ斬新な青春ヴァンパイア小説『あの子とQ』、新潮文庫より3月28日(金)発売!
シリーズ第2作の単行本『あの子とO(オー)』も5月刊行予定です。
古今東西、さまざまな吸血鬼文学が書かれ、読み継がれてきましたが、本作には現代の日本が舞台であるがゆえのまったく新しい特色があります。

2024年1月に『八月の御所グラウンド』で第170回直木賞を受賞した万城目学さん。受賞作は青春小説に万城目さんならではの少し不思議な世界が融合した作品ですが、本作『あの子とQ』も舞台や登場人物はまったく異なるものの、青春小説と万城目ワールドの見事な掛け合わせという魅力には通じるところがあります。
『あの子とQ』の主人公は高校2年生の嵐野弓子。実は吸血鬼一家の娘で、もうすぐ17歳の誕生日を迎えます。ある朝、弓子が目を覚ますと天井近くにトゲトゲの「ばけもの」が! 驚く弓子に対して、パパとママは冷静そのもの。「ばけもの」は「Q」という名前で、弓子が17歳の誕生日を迎えるまでの10日間、人間の血を吸わないで過ごせるか監視しに来たといいます。
それを知った弓子はこう言います。「どうして、私が人間の血を吸うのよ。絶対に、あり得ないでしょッ」
そう。本作の吸血鬼は吸血鬼でありながら「血を吸わない」のです。それは一体なぜなのか。そして、血を吸わないまま17歳の誕生日を迎えるはずだった弓子が巻き込まれる大騒動とは――。
とびきりキュート、けれど忘れられない切なさをも残す青春ヴァンパイア小説をぜひお楽しみください。
そして、シリーズ第二作『あの子とO(オー)』の単行本も5月に発売予定です。こちらもご期待ください。
■書籍内容紹介
人間の血を吸うなんて、ありえない──! 吸血鬼一族・嵐野家のひとり娘でありながら普通の高校生として暮らす弓子だったが、17歳の誕生日を間近に控えたある朝、得体の知れない物体に出くわす。その黒くてトゲトゲの「Q」は、弓子が人間の血を吸わずに17歳を迎えられるか、監視しに来たという……。とびきりキュートですこぶる愉快、けれど忘れられない切なさを残す、新時代の青春小説!
■著者紹介:万城目学(まきめ・まなぶ)
1976(昭和51)年、大阪府生れ。京都大学法学部卒業。化学繊維会社勤務を経て、2006(平成18)年に『鴨川ホルモー』でボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。’24(令和6)年『八月の御所グラウンド』で直木賞を受賞。ほかの著書に『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『悟浄出立』『パーマネント神喜劇』『あの子とQ』『六月のぶりぶりぎっちょう』などがある。
■書籍データ
【タイトル】あの子とQ
【著者名】万城目学
【発売日】2025年3月28日
【造本】文庫(電子版もあり)
【定価】880円(税込)
【ISBN】978-4-10-120663-9
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像