大阪エリア・兵庫エリアにおける 一般乗合バス事業の旅客運賃上限変更認可申請について
阪急バス株式会社(本社:大阪府豊中市、社長:井波 洋)では、本日3月31日(金)、国土交通省に、大阪エリアおよび兵庫エリアにおける一般乗合バス事業の旅客運賃の上限変更認可申請を行いました。
申請理由および申請の概要は次のとおりです。
1.申請理由
大阪エリアおよび兵庫エリアを運行する弊社の一般路線バスは、1997(平成9)年1月9日に運賃改定を実施して以降、消費税率引き上げに伴う運賃改定を除き、約26年間運賃を変更することなく、これまで事業を継続してまいりました。
この間、利用しやすい定期券制度の導入やICカード乗車券およびバスロケーションシステム、ノンステップバスの導入等のサービス向上施策に加え、運行委託、路線の見直し・ダイヤの最適化等の効率化施策を実施し、安全・安心な輸送サービスの提供に努めてまいりました。
しかしながら、少子高齢化に伴う人口減少等により利用者の減少傾向が続いており、加えて、新型コロナウイルス感染症の影響に伴うテレワークなどの新たな生活様式の定着によって、移動需要が減少し、収入面において極めて厳しい状況に置かれております。
さらには、深刻化する運転者不足に対応するための待遇改善に要するコスト増や燃料費の高騰、また、バリアフリー車両への更新やEVバス等の環境対策車両の導入、安全対策や利便向上施策に対する継続的な投資等、以前にも増してコストが増加しており、事業経営を圧迫しております。
運送収入がコロナ禍前に復さない状況下において、このような事業環境においても、公共交通として今後も安全かつ安定的に事業を継続していく必要があり、そのための施策の一つとして、この度、運賃の上限変更を申請いたしました。
お客様が日々安心してバスをご利用いただける安全快適な輸送サービスを提供するべく、乗合バス事業の経営健全化を進めるために、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2.申請の概要
(1)申請日
2023年3月31日(金)
(2)運賃改定実施予定日
2023年9月1日(予定)および2024年秋(予定)
※段階的に運賃の改定を行う予定です。
(3)申請・現行運賃比較表
バス会社の経営に必要な総括原価に応じて算出される、バス事業者が収受してもよいとされる運賃の上限
*2実施運賃:
運賃の上限認可が得られた上で、上限の範囲内で実施する運賃額。実際にお客様から収受する運賃額
*3なお、実施運賃は1年後の2024年秋に更に10円の改定(対キロ区間制の区間においては運行距離に応じて+10円以上改定)を予定しております。
○主な区間の通勤定期券・通学定期券
*通勤定期券、通学定期券、通学学期定期券(阪急スクールパス)については、改定した基準運賃に基づき算定します。
*ICカード「hanica」のプレミア率は、8%で据え置きます。
*その他詳細な改定内容につきましては、別途お知らせいたします。
(4)改定率
上限運賃平均値上げ率 大阪エリア12.13% 兵庫エリア10.71%
※実施運賃平均値上げ率 【2023年9月】大阪エリア8.83% 兵庫エリア7.95%
3.輸送人員および収支状況
2023年度平年度推計(改定後)の輸送人員および収支状況は、申請上限運賃での推計値です。
4.これまでの経営改善と今後の取組
弊社では、これまで不採算路線の再編・廃止を行い事業運営の効率化を図るとともに、営業所の統廃合、車両の更新期間の延長、エコドライブの推進による燃料費の削減等に努めてまいりました。
また、コロナ禍の影響を受け、人件費の削減を実施するとともに、阪急バスグループ全体の効率化と競争力強化を図るため、昨年7月にリムジンバス専業子会社と貸切バス専業子会社の合併を行うとともに、弊社の高速バス部門を合併会社へ移管し、経営資源の一元化を図りました。
今後も、ウイズコロナの生活様式に応じた事業計画を適宜実施するだけでなく、業務の効率化を推進し、経営改善に取り組んでまいります。
5.安全性向上の取組
「安全はすべてに優先する」という安全宣言のもと、日々更なる安全性の向上に努めております。
具体的には、より安全な車両としてドライブレコーダーの新型機種への代替、死角を削減するカメラ・ミラーの導入、ドライバー異常時対応システム(EDSS)の導入など、ハード面の充実に取り組んでおります。健康診断項目に脳ドック、SAS検査を加え健康管理の厳正化により、健康起因による事故防止を図っております。さらには、運転士の技能・接客執務に関する社内コンテストを実施するなど、執務レベルとモチベーション向上に取り組んでおります。
6.サービス向上・環境面の取組
弊社の乗車券は、高齢者専用定期「グランドパス65・70」、通学学期定期「スクールパス」などのお得な定期券を設定するだけでなく、通勤定期券は券面表示運賃区間内であればどの区間でもご利用できる金額式としております。さらに土日祝日の通勤定期利用者の同伴家族は大人100円・小児無料とする「環境おでかけ割」を導入しております。
バス車両においても、ノンステップバスの導入だけでなく、環境に配慮したEVバスを業界で先駆けて導入し、今後も拡大を図り「人と街にやさしいバス」を進めてまいります。
また、沿線のお子様がバスを「身近な乗り物」として感じていただくための自治体と協働した「バスの乗り方教室」などモビリティマネジメントに取り組み、今後もハード・ソフト両面の取組を推進いたします。
阪急バスホームページ https://www.hankyubus.co.jp/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/0c51c8803a17cd1e3946847a4ceb97d9943751be.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
大阪市北区芝田1-16-1
1.申請理由
大阪エリアおよび兵庫エリアを運行する弊社の一般路線バスは、1997(平成9)年1月9日に運賃改定を実施して以降、消費税率引き上げに伴う運賃改定を除き、約26年間運賃を変更することなく、これまで事業を継続してまいりました。
この間、利用しやすい定期券制度の導入やICカード乗車券およびバスロケーションシステム、ノンステップバスの導入等のサービス向上施策に加え、運行委託、路線の見直し・ダイヤの最適化等の効率化施策を実施し、安全・安心な輸送サービスの提供に努めてまいりました。
しかしながら、少子高齢化に伴う人口減少等により利用者の減少傾向が続いており、加えて、新型コロナウイルス感染症の影響に伴うテレワークなどの新たな生活様式の定着によって、移動需要が減少し、収入面において極めて厳しい状況に置かれております。
さらには、深刻化する運転者不足に対応するための待遇改善に要するコスト増や燃料費の高騰、また、バリアフリー車両への更新やEVバス等の環境対策車両の導入、安全対策や利便向上施策に対する継続的な投資等、以前にも増してコストが増加しており、事業経営を圧迫しております。
運送収入がコロナ禍前に復さない状況下において、このような事業環境においても、公共交通として今後も安全かつ安定的に事業を継続していく必要があり、そのための施策の一つとして、この度、運賃の上限変更を申請いたしました。
お客様が日々安心してバスをご利用いただける安全快適な輸送サービスを提供するべく、乗合バス事業の経営健全化を進めるために、何卒ご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2.申請の概要
(1)申請日
2023年3月31日(金)
(2)運賃改定実施予定日
2023年9月1日(予定)および2024年秋(予定)
※段階的に運賃の改定を行う予定です。
(3)申請・現行運賃比較表
*1上限運賃:
バス会社の経営に必要な総括原価に応じて算出される、バス事業者が収受してもよいとされる運賃の上限
*2実施運賃:
運賃の上限認可が得られた上で、上限の範囲内で実施する運賃額。実際にお客様から収受する運賃額
*3なお、実施運賃は1年後の2024年秋に更に10円の改定(対キロ区間制の区間においては運行距離に応じて+10円以上改定)を予定しております。
○主な区間の通勤定期券・通学定期券
*高齢者専用定期券(グランドパス65・70)について、2023年9月実施予定の改定時においては据え置きます。
*通勤定期券、通学定期券、通学学期定期券(阪急スクールパス)については、改定した基準運賃に基づき算定します。
*ICカード「hanica」のプレミア率は、8%で据え置きます。
*その他詳細な改定内容につきましては、別途お知らせいたします。
(4)改定率
上限運賃平均値上げ率 大阪エリア12.13% 兵庫エリア10.71%
※実施運賃平均値上げ率 【2023年9月】大阪エリア8.83% 兵庫エリア7.95%
3.輸送人員および収支状況
※2023年度平年度推計の収支状況は、収益および事業の経営に必要な原価を計上した推計値です。
2023年度平年度推計(改定後)の輸送人員および収支状況は、申請上限運賃での推計値です。
4.これまでの経営改善と今後の取組
弊社では、これまで不採算路線の再編・廃止を行い事業運営の効率化を図るとともに、営業所の統廃合、車両の更新期間の延長、エコドライブの推進による燃料費の削減等に努めてまいりました。
また、コロナ禍の影響を受け、人件費の削減を実施するとともに、阪急バスグループ全体の効率化と競争力強化を図るため、昨年7月にリムジンバス専業子会社と貸切バス専業子会社の合併を行うとともに、弊社の高速バス部門を合併会社へ移管し、経営資源の一元化を図りました。
今後も、ウイズコロナの生活様式に応じた事業計画を適宜実施するだけでなく、業務の効率化を推進し、経営改善に取り組んでまいります。
5.安全性向上の取組
「安全はすべてに優先する」という安全宣言のもと、日々更なる安全性の向上に努めております。
具体的には、より安全な車両としてドライブレコーダーの新型機種への代替、死角を削減するカメラ・ミラーの導入、ドライバー異常時対応システム(EDSS)の導入など、ハード面の充実に取り組んでおります。健康診断項目に脳ドック、SAS検査を加え健康管理の厳正化により、健康起因による事故防止を図っております。さらには、運転士の技能・接客執務に関する社内コンテストを実施するなど、執務レベルとモチベーション向上に取り組んでおります。
6.サービス向上・環境面の取組
弊社の乗車券は、高齢者専用定期「グランドパス65・70」、通学学期定期「スクールパス」などのお得な定期券を設定するだけでなく、通勤定期券は券面表示運賃区間内であればどの区間でもご利用できる金額式としております。さらに土日祝日の通勤定期利用者の同伴家族は大人100円・小児無料とする「環境おでかけ割」を導入しております。
バス車両においても、ノンステップバスの導入だけでなく、環境に配慮したEVバスを業界で先駆けて導入し、今後も拡大を図り「人と街にやさしいバス」を進めてまいります。
また、沿線のお子様がバスを「身近な乗り物」として感じていただくための自治体と協働した「バスの乗り方教室」などモビリティマネジメントに取り組み、今後もハード・ソフト両面の取組を推進いたします。
阪急バスホームページ https://www.hankyubus.co.jp/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/0c51c8803a17cd1e3946847a4ceb97d9943751be.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
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