福島県4町の特産品を使ったお菓子販売「ふくしまスイーツフェア」 12月8日から5日間、「日本橋ふくしま館 MIDETTE」で開催

「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」連動企画

産経新聞社

福島県大熊町、富岡町、楢葉町、広野町の4町と産経新聞社は、各町の特産品を使って開発したお土産用のお菓子を販売する「ふくしまスイーツフェア」を、12月8日(月)から12日(金)まで、東京都中央区の「日本橋ふくしま館 MIDETTE(ミデッテ)」で開催します。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向け、特産品として栽培に取り組んでいる大熊町のキウイ、富岡町のパッションフルーツ、楢葉町のサツマイモ、広野町のバナナのおいしさや魅力を広く知ってもらおうと開発されたスイーツです。

販売するのは、大熊町産キウイを使った「シカクイキウイ」、富岡町産パッションフルーツを使った「めひかり果実チョコ 富岡パッションフルーツ」、楢葉町産サツマイモを使った「ならはのひとくち焼きいも」、広野町産バナナを使った「バナボー」の4種類です。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興応援を目的に、高校生が各町の特産品を使ったスイーツ作りを競うコンテスト「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」(共催・4町、産経新聞社)の一環として開発。コンテストの審査員を務める4人の著名パティシエが、それぞれ監修やアドバイスをしました。

【販売商品】

シカクイ キウイ

【大熊町】6個入り・税込1934円・販売元:Refruits

めひかり果実チョコ 富岡パッションフルーツ

【富岡町】10個入り・税込1836円・販売元:いわきチョコレート

ならはのひとくち焼いも

【楢葉町】100g・税込490円・販売元:楢葉町特産品開発センター

バナボー

【広野町】5個入り・税込200円・販売元:広野町振興公社

【商品説明】

【大熊町】シカクイ キウイ

原発事故による全町避難で途絶えた特産品のキウイの栽培を復活させようと大学生らが地元で起業した「ReFruits(リフルーツ)」が開発。町民有志による「おおくキウイ再生クラブ」が栽培したキウイを使用しています。台湾土産の定番の「パイナップルケーキ」をイメージ。キウイの果肉に砂糖を加えて煮詰めたあんを、バターを練りこんだクッキー生地で包みました。キウイの酸味と甘味の絶妙なバランスが楽しめます。リフルーツ代表の原口拓也さんは「日本一のキウイ農家を目指している。地域を代表するお土産品にしていきたい」と話しています。

【富岡町】めひかり果実チョコ 富岡パッションフルーツ

富岡町で土木・解体業を営む「サン・クリーン」が新たな特産品として栽培しているパッションフルーツを活用し、「いわきチョコレート」(福島県いわき市)が商品化しました。チャレンジカップの審査員を務める人気洋菓子店「パティシエ・シマ」(東京都千代田区)の島田徹オーナーシェフが監修しました。魚のメヒカリの形をしたビターチョコレートで、パッションフルーツのキャラメルを包み込み、甘酸っぱい味わいとフルーティーな香りが楽しめますサン・クリーンの髙橋雅裕会長は「丹精込めて育てたパッションフルーツのおいしさが詰まっている」と話しています。

【楢葉町】ならはのひとくち焼いも

楢葉町が新たな特産品にしようと栽培に力を入れているサツマイモを使い、楢葉町特産品開発センターが商品化。チャレンジカップの審査員を務める人気洋菓子店「アンヴデット」(東京都江東区)の森大祐オーナーシェフがアドバイスをしました。同センターで干し芋を製造する際に出る大量の端材を有効活用。ペーストに加工し生地に使い、サツマイモの甘さとの滑らかな食感を生かした一口サイズの焼き菓子にしました。同センターの片山利夫センター長は「焼き芋のように、みんなに愛されるお菓子にしていきたい」と話しています。

【広野町】バナボー

広野町振興公社が復興のシンボルとして栽培している「朝陽(あさひ)に輝く水平線がとても綺麗(きれい)なみかんの丘のある町のバナナ」(愛称「綺麗」)を使用。同町の「福島県立ふたば未来学園高校」の生徒とチャレンジカップの審査員を務めるパレスホテル東京(東京都千代田区)のシェフショコラティエ、小林美貴さんが共同で開発しました。「綺麗」のフリーズドライを生地に練り込み、口溶けがよく、バナナの素材のおいしさが感じられるよう工夫しました。開発した生徒は「自分たちが作ったお菓子を通じて広野町のバナナのことを知ってもらいたい」と話しています。

【スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ】

「スイーツの力で福島を応援」をテーマに、福島県の特産品を使ったスイーツ作りを競う高校生を対象としたコンテスト。高校生パティシエ日本一を決める「スイーツ甲子園 高校生パティシエNo.1決定戦」(主催・産経新聞社)の姉妹コンテストとして誕生しました。大熊町のキウイ、富岡町のパッションフルーツ、楢葉町のサツマイモ、広野町のバナナのいずれかを使ったオリジナルレシピを募集。福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」で決勝大会を行い、大熊町賞、富岡町賞、楢葉町賞、広野町賞の4賞を決定。受賞者には、審査員を務める著名パティシエと共同で各食材を使ったスイーツを開発する権利が贈られます。開発したスイーツは、東京・代々木公園で開かれる「ふくしまスイーツフェスティバル」で販売されます。

【大熊町のキウイ】

大熊町では東日本大震災前に約60軒の果樹農家があり、「フルーツの香り漂うロマンの里」と呼ばれ、中でもキウイは家庭で栽培する人も多く、町の特産品となっていました。しかし、震災と東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う全町避難によって、キウイ栽培も途絶えてしまいました。2019年4月に、町内の一部で避難指示が解除されたことを受け、同年12月に町の有志が、特産品のキウイを復活させ、町に誇りと元気を取り戻そうと、「おおくまキウイ再生クラブ」を立ち上げ、20年春に18本の苗木を植えました。再生クラブの圃場では毎年、キウイが白い花をつけ、秋には収穫の時を迎えます。若い世代が新規就農するなど、キウイ復活に向け、着実に歩みを進めています。

【富岡町のパッションフルーツ】

全国的な桜の名所「夜の森の桜並木」で知れられる富岡町で、新たな特産品として栽培されているのが、南国の果実、パッションフルーツです。富岡町で生まれ育ち、土木・解体業を営むサン・クリーンの髙橋雅裕会長が、東北でも温暖な富岡町の気候を生かし、南国のフルーツを町の特産品に育て、復興に役立ちたいと、2020年に栽培を始めました。手作業で一つ一つ受粉作業を行い、有機栽培で丹精込めて育てたパッションフルーツは、フレッシュな香りと、絶妙な酸味と甘味が楽しめます。「どこの産地にも負けない、自信がある」と、髙橋会長。パッションフルーツを使ったお菓子などの加工品の販売にも取り組み、富岡町役場とも連携して、〝富岡町のパッションフルーツ〟を売り込んでいます。

【楢葉町のサツマイモ】

楢葉町は、「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」の決勝大会が開催されるサッカー日本代表のナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」の所在地です。サッカーの聖地であるとともに、復興のシンボルとしてさまざまなイベントが行われ、年間を通じて多くの人が訪れています。楢葉町の基幹産業である農業の復興に向けて今、新たな特産品として栽培が広がっているのがサツマイモです。2017年に試験栽培を開始し、和・洋菓子の製造販売を手掛ける白ハト食品工業が楢葉町に設立した「福島しろはとファーム」などが本格的な栽培に乗り出し、一大産地を目指しています。新ブランドとして栽培されている「ふくしまゴールド」は、甘味と食感に優れたスイーツにピッタリの品種です。

【広野町のバナナ】

広野町が100%出資する「広野町振興公社」では、東日本大震災からの復興のシンボルとして、南国のフルーツであるバナナの栽培に挑戦。一般公募で命名された「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」(愛称「綺麗(きれい)」)を町の新たな特産品として売り出しています。比較的温暖で古くからみかんも栽培されてきた広野町ですが、バナナの栽培に適しているとはいえませんでした。公社では二ツ沼総合公園内のトロピカルフルーツミュージアムにある園芸ハウスを活用し亜熱帯に近い環境を整えるとともに、苗に氷河期を疑似体験させる「凍結解凍覚醒法」と呼ばれる特殊な技術により栽培に成功しました。震災後の福島と同様に厳しい環境を乗り越えて実った「綺麗」は、糖度が高くクリーミーで濃厚な味わいが特徴です。

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル
電話番号
03-3231-7111
代表者名
近藤哲司
上場
未上場
資本金
31億7219万円
設立
1955年02月