コレラ発生のシリア:下痢症患者が2万人を超える~ユニセフ、命を守る支援物資を現地へ【プレスリリース】
コレラ蔓延を防ぐためのユニセフ支援物資がシリアに届いた様子。(シリア、2022年10月撮影)© UNICEF Syria_2022_Sanadiki
ユニセフ(国連児童基金)は今週、シリアにおけるコレラの感染急増への対応を強化するため、保健と水・衛生分野の命を守る支援物資を現地に届けました。
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これらのユニセフ支援物資には、保健施設やコミュニティの取り組みを支援するため、中度および重度の下痢症患者の治療に用いる急性水様性下痢症キット3万6,000人分や、家庭用浄水剤35万人分などが含まれています。
デリゾールの村で、ユニセフの保健・栄養支援チームのスタッフから、手洗いの仕方を学ぶ9歳のアメールくん。(シリア、2022年10月4日撮影) © UNICEF_UN0720060_Al-Kheder
報告された急性水様性下痢症の患者数は現在2万人を超え、シリア国内すべての行政区で患者が確認されています。感染が拡大するにつれ、子どもたちの健康や生活も脅かされています。
2022年9月10日にコレラの発生が宣言されて以来、ユニセフは感染者の多い地区に60個の急性水様性下痢症キットを配布し、保健施設やコミュニティにおける治療を支援しています。疾病のまん延を予防・抑制するため、この2週間で408トンの次亜塩素酸ナトリウムが、特に脆弱なコミュニティに配布され、シリア全土の1千万人が安全で清潔な水にアクセスできるようになりました。
■ 急性水様性下痢症キットについて
ユニセフの急性水様性下痢症キットには、経口補水液、医薬品、石けん、浄水錠、その他の感染対策用品が含まれており、中等度から重度の急性水様性下痢症の治療に用いることができます。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/
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