朝日新聞社がStoryHubと業務提携 AI時代のジャーナリズムを実践へ

コンテンツ制作能力の向上、業務効率化を実現  AI活用し課題解消めざす

株式会社朝日新聞社

 株式会社朝日新聞社(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:角田 克、以下「朝日新聞社」)は11月20日、StoryHub株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田島 将太、以下「StoryHub」)と業務提携契約を締結したことをお知らせします。AI時代の新たなジャーナリズムのあり方を共創することが目的です。

握手を交わすStoryHub株式会社の田島将太・代表取締役CEO(左)と、株式会社朝日新聞社の角田克・代表取締役社長CEO

業務提携の背景・目的

 朝日新聞社は、StoryHubとの業務提携を通じ、コンテンツ制作能力のさらなる向上と業務効率化を図ります。今回の取り組みにより、AI時代における新たなジャーナリズムのあり方を共創し、日本のメディアが直面する課題解決に貢献することを目指します。

  StoryHubが提供するオールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」は、AIへの指示設定を事前にまとめた「レシピ」を選び、素材をアップロードするだけでコンテンツの原案を生成できるシステムです。朝日新聞社では2025年8月より本格導入し、メディア事業本部が運営するウェブサイトの一部や、朝日新聞デジタル版「土曜ビューアー号外」の編集作業などで活用しています。生成された原案は編集者や記者が確認し、必要に応じて修正した上で、コンテンツとして提供しています。

 現在、StoryHubはTV局、新聞社、出版社、企業のオウンドメディアをはじめ、120社以上に利用されています。2025年10月には500名規模のメディア企業向けカンファレンス「StoryHub Ensemble」を開催。当社の角田社長CEOも登壇しました。

 今回の業務提携では、朝日新聞社のコンテンツ制作能力と、StoryHubを連携させ、システムの機能向上、朝日新聞社のコンテンツ制作能力の向上や業務効率化を図ります。さらにAI時代の新たなジャーナリズムのあり方を共創し、日本のメディアが直面する課題解決に貢献することを目指します。

業務提携の概要

 両社で以下のような取り組みを推進いたします。

<取り組み例>

  1. 地方取材をはじめとする朝日新聞社のコンテンツ制作能力の向上、業務効率化を目的とした、「StoryHub」システムのさらなる活用

  2. 両社間のフィードバックおよび技術協力を通じたシステムの機能向上

  3. AI時代のジャーナリズムおよびAIを活用したコンテンツ制作などに関する共同研究・提言

契約締結に関するコメント

「挑戦を前進させ、まっとうな情報を流通させる責任を果たす」

 朝日新聞社 代表取締役社長CEO 角田 克

  AIは今、メディアの世界にかつてない大変革をもたらしています。取材、執筆、編集、配信といった報道のあらゆる工程が、AIの力によって新しい形へと進化しつつあります。私たち朝日新聞社は変化を恐れず、人間を中心としながらもテクノロジーを積極的に取り込み、より豊かなジャーナリズムを切り拓いていきます。

 このたびのStoryHubとの業務提携は、その挑戦を具体的に前進させるものです。StoryHubは日本を代表するAI編集アシスタントシステムを開発するスタートアップ企業で、その考え方にも共感しています。StoryHubのAI編集アシスタントシステムを活用し、現場のコンテンツ制作力を高め、業務の効率化を図ります。さらに、AI時代のジャーナリズムのあり方や、AIを活用したコンテンツ制作に関する共同研究・提言にも取り組み、AIと報道の融合を深める新しいメディアの姿を模索していきます。朝日新聞社は、AIの力を「代替」ではなく「共創」のための伴走者と位置づけ、読者と社会により深く、より広くつながるニュースの未来をお届けします。

 StoryHubが記事生成のもとにするのは、インターネット上の不確かな情報ではなく、記者が現場でつかんだ信頼できる情報です。不確かな情報があふれる現代において、朝日新聞社は新しいテクノロジーを駆使しながら、まっとうな情報を流通させる責任を果たしていきます。

「信頼できる情報」が正しく評価される社会へ。技術面から情報エコシステムを支えたい

StoryHub株式会社 代表取締役CEO 田島 将太

 私たちStoryHubは「価値あるストーリーを共創するハブになる」というミッションのもと、140年以上にわたり日本の言論を支えてきた朝日新聞社との業務提携を通して、AI時代の新たなジャーナリズムのあり方を共創していきます。

 生成AIの台頭により、コンテンツが爆発的な広がりを見せる一方で、情報の真偽や信頼性がかつてないほど問われる時代となりました。情報エコシステムの健全性が揺らいでいるからこそ、朝日新聞社をはじめとする報道機関に求められる役割も大きくなっています。

 AIがどれほど進化した環境であっても、人々の知る権利に応え、認識を広げ、生活を支えるストーリーの価値の源泉は、記者の皆様が現場で汗をかいて掴んだ「一次情報」です。StoryHubは、コンテンツ制作の未来は、AIに丸投げすることではなく、人とAIが共創するワークフローであるというコンセプトのもとサービスを開発・運営しています。オールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」の提供を通じて、人間が取材や思考に十分なリソースをあてることで高品質なコンテンツを制作することと、中間工程を自動化することで持続可能なメディアビジネスとして運営することの両立を支援していきます。

 本提携は単なる技術導入にとどまらず、AI活用における倫理や実務のモデルケースを共に構築する挑戦です。朝日新聞社のコンテンツ制作能力とStoryHubのテクノロジーを融合させ、信頼できる情報が評価されて流通する健全な情報エコシステムの実現に向け、全力を尽くしてまいります。

オールインワンAI編集アシスタントツール「StoryHub」とは

 「StoryHub」は高品質なコンテンツを低コストで制作するための、プロ向けの編集アシスタントサービスです。目的にあった執筆レシピを選択し、取材で得た素材ファイルをアップロードするだけで記事を制作できます。リサーチ、文字起こしやOCR、原稿執筆、タイトル提案、SNS投稿文作成、翻訳、レビュー等を一気通貫に支援します。

人間のクリエイティビティを入口(企画・取材)と出口(レビュー)に集中させ、中間工程をAIで効率化することで、スピードとクオリティを両立したコンテンツ制作を実現します。(参考:https://storyhub.jp/service

  • サービス名:StoryHub(ストーリーハブ)※2025年3月に「apnea(アプネア)」から名称変更

  • サービスサイト:https://storyhub.jp/service/storyhub

  • 特許番号:第7685132号(登録日:2025年5月21日)

StoryHub株式会社について

 StoryHub株式会社は「価値あるストーリーを共創するハブになる」をミッションに、オールインワンAI編集アシスタント『StoryHub』を開発・運営するスタートアップ企業です。良質なストーリーが豊富に生み出され、流通するためのハブとして、「知ってよかった」と思える瞬間を生み出すことを目指しています。

  • 会社名:StoryHub株式会社(旧:ストリーツ株式会社、2025年3月に社名変更)

  • 代表取締役CEO:田島 将太

  • 設立:2022年4月

  • 所在地:東京都千代田区有楽町1丁目2-2 東宝日比谷ビル 9F

  • 企業サイト:https://storyhub.jp/

朝日新聞社について

  • 会社名:株式会社朝日新聞社

  • 代表取締役会長:中村 史郎

  • 代表取締役社長 CEO:角田 克

  • 資本金:6億5,000万円

  • 創刊:1879(明治12)年1月25日

  • 所在地:(東京本社)〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2

  • 事業内容:新聞・デジタルメディアによるコンテンツ事業、展覧会などのイベント事業、不動産事業

  • 企業サイト:https://www.asahi.com/corporate/

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会社概要

株式会社朝日新聞社

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URL
https://www.asahi.com/corporate/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区築地5-3-2(東京本社)
電話番号
03-3545-0131
代表者名
代表取締役会長 中村史郎・代表取締役社長CEO 角田克
上場
未上場
資本金
6億5000万円
設立
1879年01月