直木賞作家・東山彰良渾身の長篇エンターテインメント『怪物』(新潮文庫)4月23日発売!

毛沢東治世下の中国に墜ちた台湾空軍スパイ。彼は飢餓の大陸を生き抜き、台湾に奇跡の帰還を果たしたのだが──。血沸き肉躍る冒険小説にして波瀾万丈の恋愛小説。これが東山彰良の到達点だ!

株式会社新潮社

株式会社新潮社は、東山彰良さんの長篇エンターテインメント小説『怪物』を、本日4月23日(水)に新潮文庫より発売いたします。

「主人公・柏山浩平には私自身が投影されています」東山彰良

長篇『怪物』を書いた東京在住の台湾人作家、柏山康平。その叔父は台湾空軍黒蝙蝠中隊に所属し大陸上空でスパイ活動をしていたが、広東省で人民解放軍のミグに乗機、米軍供与のオンボロB-17 偵察機を撃ち落とされた。他の乗員たちは死亡。彼は奇跡に生を得たものの、そこは毛沢東治世下の敵地。飢餓が蔓延し、武を握る者が人々の生死を支配する中世のような国だった。叔父はそこで生き抜き、香港を経て、奇跡的に台湾に生還した。彼のサヴァイヴに思いを馳せ全身全霊で描いた『怪物』が国際的に高い評価を得たため、柏山は台湾に凱旋帰国する。気持ちよく酔ったその夜、同作の出版元の社員、椎葉リサと不倫の恋に陥ってしまう。過去と現代、『怪物』の世界と作家・柏山の生きる現世。ふたつの物語は共振しながら、“怪物”と康平の対決へと怒濤のように流れてゆく──。代表作『流』から繋がる台湾島そして中国大陸の匂い立つような描写。濃密に描かれる恋愛。そして、命がけの逃避行。東山彰良の作家としての成熟を示す、小説という名の“怪物”。

◼️書籍内容紹介文

偵察機を撃墜され、毛沢東治世下の敵国に落下した、台湾空軍スパイ・鹿康平。彼は飢餓の大陸から母国に奇跡の帰還を果たす。そう、これはわたしの血族の話だ──。中国、台北、東京。鹿康平と彼をモデルに小説を執筆するわたし=柏山康平。ふたりの男の運命が絡み合う。凜々しく美しい女との恋。命を懸けた冒険。『流』はこの長編に結実した。東山彰良の黄金期を告げる圧倒的エンターテインメント。

◼️著者紹介:東山彰良(ひがしやま・あきら)

1968年、台湾台北市生れ。9歳の時に家族で福岡県に移住。2003年、「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。2009年『路傍』で大藪春彦賞を受賞。2015年『流』で直木賞を受賞。2016年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。2017年から2018年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で、織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞する。『夜汐』『どの口が愛を語るんだ』『わたしはわたしで』『邪行のビビウ』など著書多数。

◼️書籍データ

【タイトル】『怪物』

【著者名】東山彰良(ひがしやま・あきら)

【発売日】4月23日

【造本】文庫版

【定価】 1,045円(税込)

【ISBN】978-4-10-120154-2

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/120154/

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会社概要

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
8000万円
設立
1896年07月