大河ドラマ「べらぼう」で話題! 蔦屋重三郎の活躍を描いた『田沼と蔦重』(早見俊著) 本日4月23日(水)新潮文庫より発売!
江戸のメディア王・蔦屋重三郎と近代日本の先駆者と評されるも毀誉褒貶の激しい老中・田沼意次。NHK大河ドラマ「べらぼう」で話題の二人に、日本のダ・ヴィンチ、平賀源内も登場。
『放浪大名 水野勝成』『ふたりの本多』『高虎と天海』などの歴史小説で高い評価を受ける歴史作家の早見俊が、田沼意次が権力の絶頂にあった天明四年(1784)から六年までの二年間を中心に、その権力基盤がもろくも崩れ去る姿と蔦屋重三郎が情報ネットワークを駆使して情報収集に奔走する姿を描いた、書下ろし長編歴史小説です。

幼くして両親と別れ遊郭の街新吉原の茶屋蔦屋に養子に入った蔦屋重三郎は、新吉原五十間道に書店を開業。出版した吉原遊郭の案内書「吉原細見」はベストセラーになり、一躍出版界の寵児となった蔦重は、江戸の神保町ともいえる日本橋通油町に進出します。
そんな蔦重の躍進を支えたのは、時の老中田沼意次の革新的ともいえる政治でした。
わずか600石の旗本の家に生まれながら5万7000石の大名、老中となるという異例の昇進を遂げた田沼意次。食料の備蓄も少なく天変地異が多発し財政難に苦しむ幕府のため、様々な政策を実施した意次は、その一環として、蝦夷地(北海道)に眠る鉱山に着目し、平賀源内を北の大地に派遣します。
博物学者、地質学者、医者、画家、戯作者、エレキテルの紹介者といった万能の天才・平賀源内は、口論からの殺人事件で入牢し、獄死したと世間で噂されていましたが、その才を惜しんだ意次の屋敷に匿われていたのです。
一方、御三卿田安家に生まれ将軍候補と目されながら白河松平家に養子に出された八代将軍吉宗の孫松平定信は、田安家を相続できず将軍になれなかったのは意次の策謀のためと考えて、御三卿の一橋治済と手を組み、意次失脚を狙い暗躍します。
様々な思惑が渦巻く中、田沼意次を江戸の庶民文化を理解する稀有な政治家と高く評価する蔦重は、文人たちや貸本業を通じて作り上げた大名屋敷の武士たちとの情報ネットワークを駆使して田沼のための情報収集に奔走することに――。
■書籍内容紹介
次々とヒット作を生み出し出版界の寵児となった蔦重こと蔦屋重三郎。老中の田沼意次を庶民の理解者と評価する重三郎は文化人たちと築いたネットワークを駆使し、田沼のため情報収集に奔走することに。一方、獄死と偽り田沼邸に匿われていた平賀源内は、幕府財政再建を図るべく夷地の富に目を付けた意次の意を受け北の大地に向かう。型破りで「べらぼう」な男たちを描く書下ろし長編歴史小説。
■著者紹介:早見俊(はやみ・しゅん)
1961(昭和36)年、岐阜県岐阜市生れ。会社員を続けながら作家活動を行っていたが、2007(平成19)年から作家に専念。主な著書に『放浪大名 水野勝成』『ふたりの本多』『高虎と天海』『田沼と蔦重』などの歴史小説をはじめ、「居眠り同心影御用」「公家さま同心飛鳥業平」「双子同心捕物競い」「鳥見役京四郎裏御用」「観相同心早瀬菊之丞」「椿平九郎 留守居秘録」「やったる侍涼之進奮闘剣」「大江戸無双七人衆」「大江戸人情見立て帖」などのシリーズがある。
■書籍データ
[タイトル]田沼と蔦重
[著者名]早見俊
[発売日]2025年4月23日
[造本]文庫(電子書籍あり)
[定価]810円(税込み)
[ISBN]978-4-10-138985-1
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