養老孟司さん絶賛!『古事記の博物図鑑』─草創期の日本人が触れていた自然を、いま目の前に見せてくれる。歴史・自然に関心のある人、必読の書
世界文化社は、書籍『古事記の博物図鑑』(伊藤弥寿彦・著) を 5月23日 (金) に発売します。

ヤマタノオロチの目に似ていたという「赤かがち」の実とは? アマテラスが身につけていた勾玉の材質とは? 約1300年前に記された『古事記』に登場する動・植・鉱物、昆虫、鳥等を、生物研究家である伊藤弥寿彦氏が現代日本に訪ねた圧巻の博物誌。自らが撮影した1000点近いビジュアルは古代人の豊かな自然観を実感させ、新しい『古事記』の世界が広がります。本居宣長以来の定説と異なる独自の解釈なども交え、知的刺激に満ちてめっぽう面白い! 新たな『古事記』本の誕生です。
♦クラゲやカイコを自ら育て、ヒルに血を吸わせる! 研究者魂

理科研究などの課題を見つけたいお子さんや学生さんにもおすすめ。本書からは「課題を見つけて探求する=研究」の、えもいわれぬ楽しさが伝わってきます。『古事記』の冒頭「天地開闢」には「大地がクラゲのように漂っていた」との描写が。世界に3000種、日本に380種以上あるクラゲの中から、古代人が認識していた種を特定。東京湾に潜って採集し、卵からの成長を数カ月に渡って記録。カイコを育て、ヒルに血を吸わせ、カイに指をはさまれる実験も!


♦アマテラスにゆかりのある勾玉の材質は? 勾玉神話に由来する神社は?

「スサノオとアマテラスの誓約」、「天岩屋戸」の場面で登場する勾玉。スサノオとの場面ではアマテラスが身につけていた勾玉から神が生まれ、天岩屋戸の場面では岩屋に隠れたアマテラスを外に出すためにタマノヤが勾玉で飾りを作ります。7000年前の縄文時代早期に出現した勾玉の形や材質を考古学的に考察し、現存するゆかりの神社も紹介しています。

♦本居宣長『古事記伝』以来の定説を検証・発見の圧倒的面白さ
「オオクニヌシの国づくり」の場面で登場するスクナビコナ。海の彼方からガガイモの実の船に乗り、鵝(ひむし)の衣服をまとっていた、と描写されています。鵝(ひむし)とは何か? 本居宣長以来唱えられてきた①ガチョウ説 ②ミソサザイ説 ③ガ(蛾)説の3説を検証します。
他に、本居宣長が「よくわからない」と書いているものを「突き止める」発見も! 6年におよぶフィールドワークを背景に組み立てる推理の道筋は、圧倒的な面白さです。

♦著者プロフィール 伊藤弥寿彦(いとう・やすひこ)

1963年東京都生まれ。セント・クラウド州立大学卒業(動物学専攻)後、東海大学大学院で海洋生物を研究。自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。
NHK『生きもの地球紀行』『ダーウィンが来た!』シリーズほか、『明治神宮 不思議の森』『南極大紀行』『プラネットアース』『伊勢神宮 光降る悠久の森に命がめぐる』など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文と易断家・高島嘉右衛門は曽祖父にあたる。
♦刊行概要 『古事記の博物図鑑』

■発売日:2025年5月23日 (金)
■定価:6,600円(税込)
■仕様:B5変型/上製/464ページ
■発行:株式会社世界文化社
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