海とプールは “泳ぎ方が違う” ってどういうこと?海と友達になろう!「海スイムセミナー」を開催しました。
2023年6月~9月(全7回) 【長崎県東彼杵郡川棚町・諫早市・佐世保市】
大村湾ワンダーベイプロジェクトは、地元大村湾を身近に感じ、海の環境について考えるきっかけを創出していきます。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
■開催概要:アクアスロン初心者のための海スイムセミナー
■日程:各回 受付9:30~9:50/講習10:00~12:00
第1回 諫早市 2023年6月18日(日)
第2回 佐世保市 2023年6月25日(日)
第3回 諫早市 2023年7月2日(日)
第4回 大村市 2023年7月9日(日) ※雷雨により延期
延期分→諫早市 2023年9月2日(土)
第5回 川棚町 2023年7月23日(日)
第6回 川棚町 2023年7月30日(日)
第7回 諫早市 2023年8月6日(日) ※台風接近により海水浴場閉鎖
延期分→諫早市 2023年9月23日(土)
■開催場所:
第1回 結の浜マリンパーク(諫早市飯盛町池下17-2)
第2回 白浜海水浴場(佐世保市俵ヶ浦町3506)
第3回 結の浜マリンパーク(諫早市飯盛町池下17-2)
第4回 結の浜マリンパーク(諫早市飯盛町池下17-2)
第5回 大崎海水浴場(東彼杵郡川棚町小串郷)
第6回 大崎海水浴場(東彼杵郡川棚町小串郷)
第7回 結の浜マリンパーク(諫早市飯盛町池下17-2)
■参加人数:延べ135名(全7回合計)
■公式HP(大村湾ワンダーベイプロジェクト):https://wonderbayomurabay.uminohi.jp/
■公式SNS(大村湾ワンダーベイプロジェクト):https://twitter.com/owbp_nagasaki
しょっぱい、冷たい、足がつかない!それが自然の海だよ。
豊かな大村湾を泳ぐ「スイム」と大村湾沿いを走る「ラン」の2つを掛け合わせた競技「アクアスロン」の大会、第3回ながよアクアスロン大会(8月12日開催 長崎県西彼杵郡長与町)に向けて実施した海スイムセミナー。海で泳いだ経験が少ない参加者や子どもたちが、水泳・トライアスロンのコーチ、ライフセーバーから海での泳ぎ方のコツを学びました。セミナーは3会場 全7回、①海洋ごみ問題の学習とビーチクリーン作戦(清掃活動) ②ライフセーバーに学ぶ海で泳ぐために気を付けること ③海で泳ぐ練習(実践) の3部構成で行います。アクアスロンは海で泳ぎ、海岸を走る競技ですが、「自分が泳ぎ走る海」をきれいにし、美しい海で安心安全に競技を行えるように一人一人が意識して欲しい、との願いを込めて、セミナーの初めに清掃活動を行っています。参加者からは、「プラスチックごみへの意識を高めなければならないと学びました。今後はビーチでのごみ拾いに積極的に参加していこうと思います。(40代)」「海を安全な状態に維持するため、日頃から掃除も含め環境保全に関して積極的に行動していく必要があると学びました。海を大事にします!(30代)」との感想があり、ビーチクリーン作戦の輪が広がりつつあります。
「海は油断したらとても危険、きちんと守ればとても楽しいところ」ということは、必ず伝えるキーワードです。海に入る際に注意することは、①アップをしながら地形の確認(浜によって角度が違う、急に深くなる所がある)②台風・高波に注意(予報を事前に確認し近付かない)③危険生物に注意(触らない)④潮の流れに注意(沖に向かう流れがある)の4点です。またライフセーバーが、万が一流されたら横に移動し、流れに逆らわず流れにまかせて逃げ、手を大きく振って助けを呼ぶ、と説明しました。
小学生の実践練習では、コーチの後ろについて水の中を走り、その場でジャンプ。だんだん深い所に進みながら海に慣れ、身体を温めます。全7回開催したセミナーですが、子どもたちは「しょっぱい」「水が冷たい」「ここ足がつかない!」と口々に言い、その度にコーチは「それが自然の海だよ!」と笑って返す恒例のやり取りがありました。海での泳ぎ方として、八の字に手をかく方法、浮いて待つ立ち泳ぎ、泳ぎながら周りを見るヘッドアップを学び、「真っ直ぐ泳げなかったのにヘッドアップで確認したら方向を間違えずに泳げた!」と喜びの声が上がりました。海で見失ってしまう自分の現在地、泳いだ距離を把握するためにもヘッドアップは重要です。自然に身体が動くよう声を掛け合い何度も試しました。また、実際の試合を想定し「海の中で選手同士がぶつかることは絶対に起こるけれど驚かなくて大丈夫。顔を上げて岸を確認、とにかく周りを見よう。」とアドバイスをうけ、大会をイメージして練習に励みました。初心者が心配するポイントはスイムからランに移る時なので「海から上がり靴を履く練習」も行い、アクアスロン大会に向けた学びとなりました。
中高生や一般参加者には、泳ぎ始めと泳ぎ終わりにタイムを縮める方法や、海で長い時間泳ぐためのバタ足のコツ、普段の練習方法のアドバイス等、参加者に合わせた指導があり、「アクアスロン未経験でも気軽に始めることができた」「普段の練習方法まで学べた」と、参加者にとって競技を始めるきっかけや大会参加の自信となるセミナーでした。
安全を守ると、海って楽しい!
海スイムセミナー全7回の内、2回は雷雨や台風により延期、やむなく第3回ながよアクアスロン大会開催後に実施しました。ライフセーバー体験を加え再編成した番外編(全2回)は、「普段お世話になっているライフセーバーの仕事を体験してとても楽しかった。参加してよかった。(小学6年生)」「海の安全に関する知識やスキルを習得できて良かった。(40代)」と好評で、貴重な体験を楽しみ海の安全を学ぶセミナーとなりました。
9月23日のセミナーでは、1週間前に大雨が降った影響か海岸に流木やごみが多数漂着。たくさんのペットボトル、プラスチックごみが見つかりました。ビーチクリーン作戦と銘打ったごみ拾いの後、「海でごみ拾いをしたら、たった3分でごみ袋がいっぱいになってびっくりした。きれいな海を守っていかなければと思う。(小学3年生)」「海をもっと大事にしようと思った。(小学4年生)」との感想があり、実際に目にすることで海洋ごみ問題を身近な自分の事として捉えるきっかけとなりました。
ビーチクリーン作戦と海で泳ぐ練習を終え、待ちに待ったライフセーバー体験です。ビーチフラッグスやレスキューボードを体験し、競争形式で盛り上がりました。判断力を養い砂浜を走る練習となるビーチフラッグスでは、ライフセーバーから参加者に「なぜ砂浜を走る必要があるか」を問いかけます。「なぜ?」と不思議がる子どもたちに、「ビーチパラソルが飛んだりした時にすぐに走って駆け付けないと危ないよね。」の答え。「そんなことまで考えて身体を鍛えて海を守ってくれてるんだ!」と驚きが広がります。実際に体験してみると、走りながら周りを見て最短ルートを判断することが難しく、砂に足を取られて速く走れません。体力を奪われ「こんなに辛いのか」と実感します。それでも参加者はとても楽しそうに体験しました。レスキューボード体験では、ボードに乗る練習をし、2人1組のリレー形式で競争をします。ボードに乗る位置によって片側が沈み、また腹筋に力を入れないとバランスが取れません。ライフセーバーから「今は左奥から手前に風が吹いているよ。」とヒントをもらい、風を読んでどのように水をかけば速く進むかを工夫しました。途中、海の中でボードごとひっくり返っても、みんなで応援して笑って大盛り上がりです。ペアで声を掛け合い、チームで助け合い、楽しく学びました。また、レスキューチューブの使い方のデモも行い、得難い経験となりました。ライフセーバーから「事故がないようにするには知識も必要。興味を持ってもらえたらとても嬉しい。」との言葉がありましたが、仕事としての魅力はもちろん、日々の鍛錬や明るく前向きな姿勢が人々の心を惹きつけました。
参加者からは、「ライフセーバーは器具を上手に使って素早く動いていて、すごいと思った。練習の仕方を工夫していて、私もたくさん練習する姿を見習おうと思った。(小学4年生)」「ライフセーバーは泳ぎだけでなく走るのも大切だとわかった。(小学6年生)」「ライフセーバーの仕事を知ることができて良かった。とても難しかった。(小学3年生)」「ライフセーバーはこんなに大変なことをして守ってくれてるんだと思った。海で色々な体験をしてとても楽しかった。(小学5年生)」」「海での危険なことを教えてもらった。(中学1年生)」「ライフセーバーがどのようなことをしているのかわかったし、海で遊ぶ楽しさを知りました。(中学1年生)」「楽しみながらライフセーバーの大変さと必要性を知ることができ、事故に遭わないための準備も大切だと学びました。(40代)」「安全に海を楽しむには、真剣に海のことを勉強することが大切だとわかった。(40代)」など、多くの感想が寄せられました。
参加した子ども・保護者からの声
・自然の恵みの中で泳げるという幸せを感じました。ごみを少しでも減らしたいです。みなさんのサポートのおかげで安全に参加することができていると思います。(小学4年生)
・水泳のコーチやライフセーバーなど多くのスタッフがいるお陰で安全性が保たれていた。海は正しく理解して遊ぶと楽しいが、慣れや勢いで遊ぶと事故になりかねない。イベントに参加して海の環境について興味が湧きました。(50代)
・アクアスロン初挑戦なので、海での泳ぎ方を指導していただき大変勉強になりました。(60代)
・幅広い年代の方が参加していて、多くの人が海を楽しんでいることを知りました。(50代)
・海の大切さと、海での事故防止について知ることができました。(40代)
・セミナーを通じて「海と日本プロジェクト」の具体的な取り組みを知り、海洋環境の保全にアプローチしていることに感銘を受けました。自分自身が出来ることについて考えるきっかけとなりました。サポートやスイム指導のスキルが高いスタッフばかりで安心して受講できました。(60代)
<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクト in ながさき
URL:https://nagasaki.uminohi.jp/
活動内容:県内企業・団体への「海と日本プロジェクトinながさき」への参加要請、海と日本プロジェクト in ながさき 応援動画の制作・放送やホームページの制作、長崎県独自の特徴を活かしたイベントの開催 など
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
「大村湾ワンダーベイプロジェクト」
超閉鎖性海域であるが故に、周辺地域の生活環境が影響しやすい大村湾は、地域住民・企業・自治体がワンチームとなって取り組み、大村湾を大切に守る気持ちを育む必要があります。そこで、2023年度新たに立ち上がったのが「大村湾ワンダーベイプロジェクト」です。日本財団 海と日本プロジェクトの活動の一環として、豊かで美しい大村湾を守るために推進するプロジェクトです。
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