第46回放送文化基金賞 番組部門 ラジオ番組最優秀賞を受賞!<TOKYO FM特別番組>『ねじれちまった悲しみに』
8月9日(日)19時00分~19時55分にTOKYO FMで再放送!
TOKYO FMで昨年2019年8月18日(日)に放送した、特別番組『ねじれちまった悲しみに』が、この度「第46回放送文化基金賞 番組部門 ラジオ番組」において最優秀賞を受賞しました。この番組は、『敗戦後論』をはじめ、一貫して戦後日本の「ねじれ」を指摘し、向きあい続け、昨年逝去した思想家・文芸評論家の加藤典洋の足跡に焦点を当てたドキュメンタリー番組で、小説家・小川哲が、加藤典洋と同学年の研究者で社会学者の上野千鶴子や、日本文学研究家のマイケル・エメリックとの対話を通して、加藤典洋と戦後日本の「ねじれ」をたどりました。尚、TOKYO FMの番組の本賞受賞は初のことで、これを受けTOKYO FMではこの番組を8月9日(日)19時00分から再放送することを決定しました。
この度の「第46回放送文化基金賞 番組部門 ラジオ番組」最優秀賞の受賞を受け、番組に携わった作家・小川哲、東京大学名誉教授・上野千鶴子からのコメントが届きました。
かつて日本は他国に侵略し、多くの人々の命を奪いました。その結果、戦争に敗れ、平和憲法を制定しました。それ以来、僕たちは長い間「戦後」の中にいます。加藤典洋さんは、「戦後」という他人事のような概念を、どうにかして掴みとろうと考え続けました。
僕たちはこれからも、永遠に「戦後」を生きることになるでしょう。加藤さんの言葉を通じてこの事実について考えるという無謀な番組に、このような形で光が当たったことを光栄に思います。
<東京大学名誉教授・上野千鶴子、受賞にあたってのコメント>
加藤さんの訃報を聞いたとき、息が止まりそうになりました。この番組は加藤ラブに満ちています。それだけではありません。戦後のわたしたちの出発点にあった「ねじれ」を忘れてはならない、と警告しつづけた加藤さんを、わたしたちが忘れないために作られた番組です。
ふたたび巡る敗戦記念日の前に、この番組が受賞してうれしい思いです。
- 【番組概要】
◆放送日時: 2020年8月9日(日)19:00~19:55
◆放送局:TOKYO FM
◆出演: 小川哲 マイケル・エメリック 上野千鶴子 長瀬海 藤岡泰弘
◆語り: 藤間爽子
◆番組HP:https://www.tfm.co.jp/nejire/
◆協力:共同通信社、新潮社
◆スタッフ
プロデュース:延江浩、増山麗央(いずれもTOKYO FM)
演出:伏見竜也(イー・エー・ユー)
構成:西澤史朗(フリー)
演出補:伊藤慎太郎(森のラジオ)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像