「真珠の耳飾りの少女」が奇跡の来日へ フェルメールの傑作

 2026年8月、大阪・中之島美術館で14年ぶりに展覧会開催

株式会社朝日新聞社

ヨハネス・フェルメール 《真珠の耳飾りの少女》 1665年頃 © Mauritshuis, The Hague

 株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田克)は2026年8月、大阪中之島美術館でフェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」を目玉とする展覧会を開催することを決定しました。

 本作品は、世界一有名な“少女”として名高く、2012年から13年にかけて東京と神戸で約120万人が来場した「マウリッツハイス美術館展」(朝日新聞社など主催)以来、14年ぶりの来日となります。本作品を所蔵するオランダ・ハーグにあるマウリッツハイス美術館は、現地で鑑賞してもらうという方針のもと、原則、本作品を館外に貸し出していないため、日本で鑑賞できる機会は最後となる可能性があります。一生に一度となるかもしれない出会いを、ぜひ大阪・中之島でご体感ください。展覧会の詳細は2月下旬ごろに発表予定です。

■展覧会概要

・日時:2026年8月21日~9月27日 ※巡回無し

・会場:大阪中之島美術館

・主催:大阪中之島美術館、朝日新聞社、朝日放送テレビ

・展示内容:「真珠の耳飾りの少女」など、オランダ黄金時代の絵画作品

 ・展覧会公式サイト: https://vermeer2026.exhibit.jp/

「真珠の耳飾りの少女」とは

 美術の黄金時代であった17世紀オランダを代表する画家の一人、ヨハネス・フェルメール(1632~75年)により1665年ごろに描かれました。想像上の人物の顔を描いた「トローニー」と呼ばれるジャンルの作品です。この絵に描かれている少女は、エキゾチックな衣服に東洋風のターバン、そして印象的な大きな真珠のイヤリングを耳につけています。

 フェルメールは光の表現の達人でした。本作品では、少女の柔らかな顔のぼかされた輪郭線と、濡れたような唇、そして真珠の輝きに彼の手腕が発揮されています。

 またターバンの鮮やかな青は、ラピスラズリという貴重な鉱石から作られた顔料によって描かれています。フェルメールはこの色を好んで使っていたため、別名「フェルメールブルー」とも呼ばれます。この絵が描かれた17世紀当時、ラピスラズリは金よりも高価でした。フェルメールの光の表現が凝縮され、「フェルメール・ブルー」を贅沢に使用して描かれたこの絵は、まさにフェルメールの代表作と呼ぶにふさわしい作品です。

「真珠の耳飾りの少女」が辿った数奇な運命

 フェルメールが1675年に43歳で死去した後、残された作品は競売にかけられるなどして散逸しました。「真珠の耳飾りの少女」も他の作品とともに1696年に競売された目録が残っています。その後所有者を転々とした後、1881年にオランダ・ハーグのオークションで、デ・トンブがわずか2ギルダー30セント(約1万円)でこの絵を購入しました。

 1903年、マウリッツハイス美術館へ寄贈されて以降、世界各地の展覧会で展示されてきましたが、小説『真珠の耳飾りの少女』(トレイシー・シュヴァリエ著)や、同作の映画化(2003年公開)により、世界的な知名度を高めました。

記念号外を発行 大阪中之島美術館と大阪市立美術館で配布中(在庫がなくなり次第終了)

≪作品に関する年表≫

1675年 フェルメールが破産同然で43歳で逝去

1696年 競売に掛けられた記録が残る

1881年 デ・トンブがオークションで約2ギルダーで購入

1903年 マウリッツハイス美術館へ寄贈される

1984年 上野・国立西洋美術館で開幕した「マウリッツハイス王立美術館展」にて公開

1999年 トレイシー・チェヴァリエの小説『真珠の耳飾りの少女』が大ベストセラーに

2000年 大阪市立美術館で開幕した「フェルメールとその時代」展で再来日

2003年 小説『真珠の耳飾りの少女』がスカーレット・ヨハンソン主演で映画化

2012~13年 「マウリッツハイス美術館展-オランダ・フランドル絵画の至宝」展(朝日新聞社など主催)で約10年ぶりに公開。東京と神戸の2会場で約120万人の来場者を記録

マウリッツハイス美術館のマルティネ・ゴッセリンク館長コメント 「おそらく最後の特別な機会」

 朝日新聞社は、2012年から2014年にかけて行われたマウリッツハイス美術館の改修以来、当館にとって非常に重要なパートナーです。朝日新聞は、世界各地の海外美術館とともに、毎年さまざまな展覧会を企画しています。2026年に大阪で開催される展覧会で、朝日新聞社と協力できることを大変光栄に思います。一方で、当館には毎年、フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》を愛する何千人もの日本人観光客が訪れます。当館にとって、この《少女》の旅は、日本の皆さまに彼女を送り届けられる、おそらく最後となるであろう特別な機会です。

© Mauritshuis, The Hague

マウリッツハイスは、オランダ語で「マウリッツ邸」の意味。17世紀にオランダ総督オラニエ公の傍系ヨーハン・マウリッツがオランダ・ハーグの中心地に建てた。コレクションの基礎はオラニエ家歴代当主の所有物で、1822年に美術館として開館。所蔵点数は約800点と少ないが、こぢんまりとした建物に極めて上質な作品が展示されていることから、「絵画の宝石箱」とも呼ばれる。フェルメールが生涯を過ごしたデルフトともほど近い。

堀越礼子・朝日新聞社常務取締役(大阪本社代表兼文化事業エグゼクティブプロデューサー)

 世界的に名高いフェルメールの傑作《真珠の耳飾りの少女》を、大阪中之島美術館でご紹介できることを大変光栄に思います。朝日新聞社が主催の展覧会で本作品を紹介するのは今回で2度目となります。1度目は2012年の 「マウリッツハイス美術館展-オランダ・フランドル絵画の至宝」展で、私がプロジェクトリーダー兼プロデューサーとして企画、推進しました。同展は東京・神戸の2会場で約120万人の来場者を記録しました。以降同美術館とは、コロナ禍で往来がままならない間を挟みつつも定期的に訪問したり、共同で商品を開発したりするなど、良好な関係を続けてきました。「第2のマウリッツハイス美術館展」に向け辛抱強く交渉を進めている中で、改修によって世界で一か所だけ展示できる情報をつかみ、他国との厳しい獲得競争となりましたが、これまでの信頼関係が活きて、今回の展覧会の実現に繫がりました。≪少女≫の来日は、ほとんど奇跡と言えるでしょう。ぜひ多くの皆様に、今回の≪少女≫の旅を、一緒に楽しんでいただきたいです 。

文化を伝え、支えることを使命に

 朝日新聞社は、1964年には「ミロのヴィーナス展」、1965年には「ツタンカーメン展」など、早くから注目の展覧会を開催してきました。芸術、美術、神社仏閣、科学分野など、幅広いジャンルの展覧会を企画・開催し、舞台芸術、映画、スポーツなどの分野も含め、文化事業を継続しています。昨年からは、世界最古の木造建築である法隆寺を支援する「法隆寺みらいプロジェクト」が始動しました。火災で焼損した金堂壁画の一般公開を目指して、企業とともに災害から文化財を守る「文化財防災」の取り組みも推進していきます。

 また、1992年設立の「朝日新聞文化財団」は、助成活動・文化財保護・芸術活動への支援を行い、日本文化の発展を支える公益団体として活動を続けています。これらの活動を通じて、朝日新聞社は報道機関として広く文化を伝えるのと同時に、文化の振興に努めています。

展覧会特別キャラクターに「マダニャイ」

朝日新聞社のオリジナルキャラクター「マダニャイ」が、「真珠の耳飾りの少女」をモチーフにした特別バージョンとして展覧会を盛り上げます。マダニャイは、朝日新聞の元社員である小説家・夏目漱石に憧れ、つけヒゲをつけた子猫です。名前は読者公募によって、「吾輩は猫である。名前はまだない(マダニャイ)」という有名な一文からつけられました。

開幕を楽しみにお待ちいただくためのコンテンツ

朝日新聞社では本展覧会の開幕を楽しみにお待ちいただけるようなコンテンツを順次、公開していく予定です。チケットの発売などについても決まり次第お知らせいたしますので、ぜひ展覧会公式SNSをフォローしてください。

・展覧会公式X

https://x.com/Vermeer2026

・展覧会公式Instagram

https://www.instagram.com/vermeerosaka2026

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会社概要

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区築地5-3-2(東京本社)
電話番号
03-3545-0131
代表者名
代表取締役会長 中村史郎・代表取締役社長CEO 角田克
上場
未上場
資本金
6億5000万円
設立
1879年01月